2004年11月12日金曜日

アトランティスは無かった。



アトランティスは無かった。


邪馬台国は無かったとか縄文時代は無かったとか月面着陸は無かったとか南京大虐殺は無かったとかホロゴーストは無かったとかそのような共通認識は存在していない。
しかしながら、アトランティスは無かったというのは誰もが知りえる所であり、共通認識であり、世界の常識である。


あ、実はアフィリエイトはこのブログを書き始める前に取ってあったものの使ってなかったんだけど、
>真正引きちゃんのブログを読んで気になって
>シドマイヤーズアルファケンタウリ買っちゃったよ。
ってのを読んでなんとなくせつなくなったから張っとく。
このブログ投稿には山ほどの糞ゲーや糞本が出てくるだろうけど、それらは張らないよ。張るのはこれだけ。


シドマイヤーズアルファケンタウリ完全版


このソフトも1度海に投げ捨ててしまったので2度買ってしまったという事になり、約11000円を投じたのだけれど、それが今では2079円で買えるのか。実は2枚目も海に投げ捨てて今は所持していないのだけれど、この値段だと買い戻してしまいそうなくらいだ。
いや、もうこりごりだ。


aikoにとってのテトラポットとは恋愛の対象であり缶コーヒーやら、といった温かみのある所のようだが、僕にとってのテトラポットとはゲームソフトを投げ捨てる場所でしかない。大抵夜中の2時45分過ぎに家を抜け出して、ふらふらになりながら防波堤に辿り着く。そして甲殻類の腐ったような臭いが漂う中で、25メートルプールによくあるような鉄梯子を登り、テトラポットを少しづつ降りてゆく。
そして、廃棄された釣り餌の臭いとひからびた釣り餌が散乱するテトラポットの上から、全力でゲームのCDを投げると、そのディアブロ2や、アルファケンタウリや、トロピコや、エイジオブエンパイアや、Jリーグサッカークラブをつくろうや、ファンタシースターオンラインやアドバンスト大戦略やらは銀輪を描いて灯台からの光をくるくると回しながらすぴゃんと水面に飲み込まれ、その瞬間リアルに生きているという事を感じ取る事が出来、その結果として僕は生まれ変われるのである。


いや、正確には生まれ変われるのではなく、変身するのである。
その後の約15分間だけは希望に満ち溢れたスーパー引き篭もりに変身するのである。
15分が経過したらテトラポットの魔法は解けて、僕は再びゲーム中毒者へと戻ってしまい、高価なゲームソフトを海に投げ捨ててしまった己の愚かさを深く後悔し、再び購入へと走るのである。


一度などは秋の海に転落した。
なぜ秋の海に転落したのかというと、スズキ、スズキかどうかはわからぬが、緑色のバイクに乗った男と女がよろしくやっており、それを避けていつもとは違う防波堤へ行ったところ、いつものテトラポットとは違い丸く足場の無いようなタイプのテトラポットであったため、足を滑らせて落ちた。
とても悲しかった。
ゲームソフトを投げ捨てるのにもってこいのテトラポットの防波堤で真夜中によろしくやるのはやめてください。以上、真性引き篭もりからのお願いでした。


つまり、結論から言ってしまうと、アトランティスなどなかったのである。
まったく、存在すらしていなかったのである。


アトランティスの存在を信じた、あるいは信じているふりをしている愚か者は、アトランティスの存在こそが己を救ってくれ、世界の上と下を入れ替えてくれる希望であると、その存在しないアトランティスにすがっているのである。


僕はアトランティスを信じている。
いや、アトランティスの存在を信じているふりをする。
今も尚、これからも、アトランティスの存在を信じているふりをする。
僕を救ってくれるのはアトランティスは絶対に存在するという希望のみなのだ。


http://www.4gamer.net/specials/Flagship/flagship.html
元・ブリザードエンタテイメント社の重鎮、ビル・ローパーインタビュー


そういう事なのだ。
ディアブロ1、ディアブロ2、ウォークラフト3、あるいはそれらをつかってネット上でプレイする事が可能となるバトルネットというようなものを作り上げた人達は、随分と前にブリザードエンタテイメント社を退社しているのだ。
もはや、ブリザードエンタテイメント社からこれまで僕を救ってくれたようなソフトウェアが発売される事は無い。ビル・ローパー1人ではなく、開発チーム全てがビルローパーと時を同じくして辞めてしまったのだから。


デァイブロ3は出ない。
発売される事はない。
永遠に。


それでも僕は待つ。
アトランティスの存在を信じて。
DOTA allstarsを失った今の僕に出来る事はそれしかないのだ。
大丈夫、夜が明ければまた信じて笑えるさ。