2008年1月31日木曜日

ゲームが無ければ一昨日死んでいた。ブログが無ければ昨日狂っていた。



額が歪んで泣きそうになって、涙も少しこぼれたりして、ときどきそんな風になるのだけれど、どうしてそんなに悲しいのかがわからずに、戸惑いばかり覚えて、自分の心の動きに戸惑う自分が悲しくて、自分自身の心の動きとすら1つになれない寂しさが辛くて、「僕は幸せだ」「僕は幸せだ」と大声を張り上げて、喉の粘膜が破れて爛れるまで大声を張り上げて、「僕は幸せだ」と叫びたくなる。事実僕はとても恵まれていて幸せだし、それに、訳も分からず額を歪めて鼻頭を握りしめながらおいおい泣いているよりも、頬肉を引きつらせながら奥歯を交互に噛みしめて、「僕は幸せだ」「僕は幸せだ」と声張り上げて叫んでいた方が、ずっとマシな生き方に思える。だから泣きそうになる。


人生を楽しみたい人はiknowよりESL見ようぜ。



ESL、正式名Electronic Sports League(第二言語としての英語)っていう、ポッドキャストサービスが素晴らしくいい感じ。ということで、明らかに無理のある書き出しにかこつけて毎度おなじみ堂々と恥を恐れずに順位予想をしてみます。

それにしても今期はストーブリーグが熱かった。ToDのmouz入り、GrubbyのMyM入り、HoTのGG入り、Shyの入り、duckではない方のEricの本戦滑り込み、hank_sのwrtj入りと、ビッグネームの移籍が多すぎて力関係が一変してしまい、盤石のSKを除けば順位予想が非常に困難。



1:SK
2:mouz
3:MYM
4:GG
5:WE
6:wNv

ここまでオンラインプレイオフ圏内。

SKは、少なくとも長丁場のシーズンでは完璧。全員韓国人という事で世界大会の無い今シーズンに限れば居住地面や移動面での不安も少なく、控えメンバーの少なさはかえってプラスに働く。もちろん2v2は鉄板中の鉄板。何人も打ち破れそうにないので、前代未聞のパーフェクトすら有り得る。


2位のmouzもほとんど同じ理由。名手4人+補欠(と言ってもドイツ最強プレイヤー)1人という、少数精鋭の完璧な布陣。その為、下位に対する取りこぼしは一切無い事を買って、この順位。もちろんオフラインプレイオフでは話が違うしmouzサポ的補正も入っているけれど。

mouzは2v2がかなり不安な為、同格以上の勝つも負けるもHappy次第という、あまりに危険で楽しすぎるチーム構成になった。WC3Lはアンデッドが厳しいマップが多いので、相手のチームは完全に「Happy潰し」を行ってくるはず。(案の定所詮で見事にGrubby当てられてしまいました。)


3:MYM
これは、完全にチームマネジメントの失敗。昨季からして既にプレイヤーが多すぎて、全員使おうとするあまり格下相手に取りこぼすことが多かったのに、今年はさらに2人増えて、他チームならば主力級というかなりの技量を持つプレイヤーを7人抱えてしまった為に、出番を満遍なくという方向でかなり取りこぼすと思う。特にオンラインで弱いmoonはかなり出番が減り、数字面ではGrubbyとFocusの両orc頼みになりそう。もちろん、オフラインプレイオフでは話は別。主力だけを比較すればSKとMYM、より正確に言うとMYMの強さがずば抜けている。ただしSKはmoonを潰せるプレイヤーを抱えているので、勝敗は当たり方次第か。


4:GG
GGは、なんと言ってもHoTにtitanにxylという、欧州人や中国人では止め難い三人が揃った上に、全員ロシア圏人&同居という事で、2v2でも下位相手には結果を残してくるでしょう。今期のGGはかなり期待出来ます。既に破綻していますが気にしません。当初の予想は変えません。予備選終わってから予想を出すなんて卑怯ですよ!


5:WE
正直、上位六チームの中ではここが一番微妙。もちろんskyは居るけれど、skyはオンラインではかなり落ちる。さらに、tedをソロで使わざるを得ないというのが、Rotterdamやericまで滑り込んできてしまった今期のWC3Lでは厳しい。下手をしたら変な所に食われるかもしれない。BeTも同じ理由でかなり平凡な成績に終わり、オンラインプレイオフ圏内争いは昨季と同じく2~3ポイントの差でだらだらと続きそうなので、微妙ですが、そうなるとオンラインでは弱いとは言えskyが計算出来る分強いかな、と。


6:wNv
書いていて悲しくなるのでノーコメント。勝率5割の境をさまよった昨季の主力がそのまま残ったチーム構成を買ってこの順位。結果を残せている面子がそのままの編成で残ったチームが少ないので、saiの伸びしろ、xiaotの勢い、th000の格下相手の王様感を統合してこの順位。2v2は弱いけれど、2v2の完成度が高いチーム相手には、どこも太刀打ち出来ずに一方的な結果で終わり、2v2の完成度が低いチームはどこも似たり寄ったりだと思う。
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mouz vs MYMが大変な事になっている。
Happy vs GrubbyとFly100% vs Luciferを残して2-1でmouzリード。

いきなり相手はGrubbyという死地に放り込まれたHappy。もしもここでGrubbyが万が一2-0で負けるような事があると、Grubby=KING OF EU時代は今日で終了。まあ、いくらHappyと言えどもこれはちょっと無理。

となると、昨季のNGL決勝 on ライプチヒでmouz相手に衝撃の4人抜きを敢行し1人で決勝戦を終わらせてしまったmouzの天敵"人類最強のネット弁慶"Luciに"最も危険なorc"Fly100%が挑む一戦。「orc対ud」という構図ならFly100%に部があるけれど、luciは「なんでもやれる」的につぶしが利くのでかなり苦しい。かなり古いけれどvs Grubby on EIとか。特にオンラインだとluciは神懸かり的に勝負強いからな・・・。
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あと、スペクについて。
スペクが「彼は歩けない」という所までは知っていたけれど、羽中田昌みたいなもんだと思っていた。さらに、TM food 100決戦(相手は確かseccer)での下品な凡ミスの印象から、スペク自体好感度の低いプレイヤーの一人だったのだけれど、指と首しか動かないとは。それなら、food100決戦でのあのミスも納得がいく。しかもあれだけのミス(店前置き忘れと集合地点再設定ミス)をしながら結果的には勝ったし。

そうなると、昨季のNGLでオフラインプレイオフ圏内に入っていながらオフラインプレイオフの参加費用負担を拒否したチームに対する不快感が沸々とわき上がってくる。Leipzigとか行った事無いからどんな所かはわからないけれど、少なくとも韓国よりはいい所でしょう。多分。まあこれも偏見だけれど。でもって二十歳まで生きられない難病となれば、スペクが(wc3で/膂力で)海外に行ける最後のチャンスだったはず。あれからgoは引き抜きで大幅に弱体化してしまったし。あと、この件でSpaceの読みが「スペク」ではないのだという事を初めて知った。

wc3sceneを知らない人の為に解りやすくgo)spaceの強さを説明すると、スペクがもしもドイツ人だったら、疑う余地無くドイツ最強プレイヤー。ちなみにドイツは欧州で最もwc3が盛んな国。(NGLもwc3lも主催はドイツ)


夢が希望に成り果てる時。



「夢とは願いの単数形であり、希望とは願いの複数形である」
とは、彼のリヌスミケルスの言葉である。




いや、実のところ記憶が曖昧模糊としており、あれはリヌスミケルスの言葉ではなく、マークキューバンの言葉であったかもしれない。はっきりした事は言えないし、どちらかと言えば後者だったような気がするけれど、今、ここでは、そんなことはたいした問題ではない。何故ならば、夢とは願いの単数形であり、希望とは願いの複数形であるからである。




正直に言ってしまうと僕はいつだって正直だ。そのいつだって正直な僕が正直に言ってしまうと僕は、曖昧模糊という四字熟語が好きである。大好きである。常にその使用機会を伺っている。曖昧模糊の四文字を使いたいが為にブロガーになった、と書いても決して誇張にはならない程である。「いもこ」という響きがたまらなく好きなのである。他に理由は無い。そんな安直な理由において、今日は今日なで曖昧模糊を語り、明日は明日なで小野妹子を語るのである。明後日は大統領選挙について語る予定である。
















夢とは願いの単数形であり、希望とは願いの複数形である。
これは、昨晩僕が凍えながら発見した事実だ。

誤解の無いように弁解しておくと、僕は夢というものを希望よりも優れたものと位置づけるつもりもなければ、その逆に希望というものを夢よりも優れたものだと説くつもりもない。夢と希望の違いは、ただそれが、単数の願いであるか、複数の願いの複合体であるか、というあまりに些細なものでしか無いのである。

そしてまた、夢というものが願いの単数形であり、希望というものが願いの複数形であるという明確な事実について書くつもりも、毛頭無い。だってそれは、もう何百年もの昔から幾多の人々が論じその確かさを証明し続けてきた何よりも明確な事柄だからである。僕の疑問はただ1つ、夢と希望のどちらが容易く抱けるものなのかという一点のみである。




夢とは願いの単数形であり、希望とは願いの複数形である。もしも仮にそうであるとすれば、「夢を抱く事」と「希望を抱く事」のどちらが人間にとって容易いものなのだろうか。




多くの人がこう言うだろう。
「夢を抱く方が簡単に決まっているじゃないか。」と。

確かに、それには、一理ある。夢と希望の違いは、願いが単数であるか、それとも複数であるかという、ただ一点だけである。「複数の願いを抱くこと」よりも、「単数の願いを抱くこと」の方が簡単だというのは、確かに筋の通った話である。けれども、本当に、そうなんだろうか。

僕が思うに、人間という生き物は巨大化しすぎていると思う。複雑化しすぎていると思う。肥大化しすぎていると思う。僕等が単細胞生物であった時代には、悩む必要すらかったような事柄に、多くの時間を割きすぎていると思う。

人間という生き物は、朝にはコーヒーを願い、昼にはパスタを願い、夜にはシチューを願う。それだけならば、それら全ては夢である。コーヒーという夢であり、パスタという夢であり、シチューという夢である。けれども、それら全ては夢では居られぬのである。夢は儚く潰えるのである。何故ならば、人間という生き物は、コーヒーを願うと同時に、パスタを願うと同時に、シチューを願うと同時に、並行的に、四六時中シュークリームを願い続けからである。即ち人はシュークリームのみにて生きるにあらず、パスタもシチューもコーヒーも、それらは全て希望である。

願いというものは、どのようにして生まれるのだろう。僕が思うのには、願いというものは、不可能から来るのだと思う。困難な問題から来るのだと思う。20秒やそこらでは解決出来ない問題がこじれた結果、それが、1つの、願いとなる。この地球上が困難な問題で満ちあふれれば満ちあふれる程に、人の願いが満ちあふれ、人々の夢を、夢のままでは居られなくしているのだろう。願いと願いで満ちあふれたこの地球上に、もはや夢などというものの存在する余地は無いのかもしれない。

「私の夢は」とか、「今年の夢は」などと、たいそう立派に威勢良く、喜んで語る人達がいる。けれども、よくよく聞いてみると、それらは、全てが夢ではない。ただの希望である。願いの複数形である。もはや単数形としての願いは死に絶えたのである。先日も「夢はウェブデザイナー」と宣う小学生を見つけたのでよくよく聞いてみると、ウェブデザイナーになって給料をいっぱいもらって有名になってジャガーに乗って女子アナをゲットしてゆくゆくはメジャーリーガーになりたい、との事だった。それなら、ウェブデザイナーではなく、プロ野球選手の方がいいんじゃないかな、と思ったけれど、言い争いになれば負けそうなので「そりゃあよか夢さばい」とだけ言ってその場を逃れた。生まれも育ちもインターネットである。














僕の夢を夢たらしめているものはただ1つ、セピア色のキーボードが指先を叩く度に痛みが走る尋常ならざるこの寒さ。それが失われる場所を古来より人は希望の季節、即ち春と呼び称った。そこで僕の唯一の、願いは滅んでしまうだろう。もしかして。


2008年1月23日水曜日

雑記



とりあえずmouzじゃなくて良かった。mouzはスタメンが固すぎる上にベンチには全く出番の無いhasuまで控えているのでこれ以上人が増えると困る。hasuにしても使ってあげれば3割5分は勝てると思うし・・・。2v2が見られなくなるのは微妙だけれど、2v2もとなると、WEかwNvくらいしか選択肢が無かったわけで、消化試合でもmoonGrubbyが見られるとなればいろんな意味でdream隔世の感。susiは来期はwNvでどうか1つ。それにしてもこのアホみたいなインフレはいつ頃止まるんだろうか。身も蓋もなく言ってしまうとmoon/remind/fov軍役で終わりだけれど、下手したらそこまでは持続してしまいそうな気がする。


2008年1月18日金曜日

タイピング雑記。



Lengthを
[L]右人差し指
[e]左中指
[n]右人差し指
[g]右人差し指
[t]左人差し指
[h]右人差し指
と打つ人間にとっての「優れた配列」と、セミコロンやEnterを小指で叩く人にとっての「優れた配列」は違うのだ、という事に最近になってやっと気がついた。




いわゆる「正しい指使い」というものを習得すべく、少し練習してみたのだけれど全然駄目であった。そもそも小指でタイピングするとすぐに第二関節が痛くなってしまう。「すぐに」というのは誇張ではなくて、3打鍵とか、5打鍵とか、その程度で痛くなる。極端に言うと一打鍵で駄目になる。小指でセミコロンやエンターキーを叩く人が存在するという事すら信じられない。

[g]より右のキーは、全て右手の中指と人差し指で打っている。けれども、完璧にタッチタイピングである。ピアニストと同じで、ホームポジションなんて無くても、静止した鍵盤さえあればタッチタイピングは出来るのだ。

fps方面のwasdな人の中にも「左手で[g]を叩けない症候群」な人は大勢いると思う。少なくとも僕等にとってのキーボードというものは、「文字入力用のデバイス」ではなく、「文字入力も可能なゲームコントローラ」でしかないのだから。

それに、手首は指よりも強い。まず太さからして全然違う。ちょっとやそっとの事では痛くならない。大きな付加にも耐えうるし、結構頑丈である。その上に案外器用である。同じ事をやるならば、指でやるよりも手首でやった方が、より迅速に力強く確実に出来る。

右手の薬指に関しては、それなりに使う。
それなりに使うけれど、人差し指や中指で打つ事の方が多い。

たとえば[lol]の正しい指使いは
[l]右薬指
[o]右薬指
[l]右薬指
だけれど、

[l]右人差し指
[o]右中指
[l]右人差し指
とした方が早くて快適なのは自明である。

結論から言ってしまえば、「左右問わず小指の使用を前提に作られた配列」及び「[g]を左手で打鍵する配列」というのは、僕には向いていないじゃないだろうか、という事に気がつき始めた。さらに、「右手首の自由な動きを妨げる配列」も駄目だという事に気がついてしまった。右手親指を拘束されてしまうと、手首の動きが拘束されてしまい、どうも打鍵感がよくない上にミスタイプが増えてしまう。

こうなったらもはや配列を作るしかない、みたいな悪いムードが漂いだしてしまったので、忘るように努めながら、なるべくローマ字配列で打つようにしているのだけれど、そうすると今度は「これ小梅だったら快適に打てる単語なのにめんどくさいなあ」みたいな事が間々あり、思考が乱れて非常によくない。


2008年1月15日火曜日

【嫌絡み】と、【粋絡み】。



【嫌絡み】

相手が嫌がる事を解っていて、絡む行為。
また、相手が嫌がることを期待して、絡むこと。

例:仕事で大失敗をした険悪な仲の同僚に向かって、
「今日も一日お仕事お疲れ様でした~(笑顔で爽やかに」








【粋絡み】

粋がって絡む行為。
また、自らがイク(射精する/快楽を得る)為に絡むこと。

例:仕事で大失敗をした険悪な仲の同僚に向かって、
「今日も一日お仕事お疲れ様でした~(笑顔で爽やかに」


2008年1月14日月曜日

決意をしない人が強い。



事あるごとに、決意ばかりしている。
だからなのだ。だから、僕は弱いのだ。

どうしようもなく、本当に、強い人というのは、決意をしない。たとえば、イチローなどがそうである。イチローに、「いつ、決意されましたか?」と問うたら、「そんなものしていません。」と無碍無く返されてしまうだろう。イチローは、決意をするより以前から野球をしており、イチローは決意をするより以前からイチローだったのである。




<決意>というのは妄想である。幻想である。無駄である。実際の所決意など、何の役にも立たぬのである。一匹のゴリラがある日突然に、今日から人間として生きると決意しても、ゴリラはゴリラである。お下げを結っても、ランドセルを背負っても、スクール水着を着ても、シルバーバックはシルバーバックである。どれだけ強い決意を持ってしても、決して人にはなれぬのである。人間として生きるには、人間として生まれる以外に道は無いのである。




ところが、僕は、駄目である。
何をするにもまず決意である。
決意が無くては、始まらない。


真夜中に目が覚めて、二度寝しない決意。自分の事が昨日よりも少しだけ嫌いになって、自分の事を決して好きにならない決意。PCの電源を入れるのがおっくうになって、PCの電源を入れる決意。どうせインターネットには何も無いのでLANケーブルを引き抜く決意。やっぱりインターネットが無いと寂しいのでLANケーブルは差し直すけれど、wikipediaサーフィンみたいな無駄な事は、けっしてやらない決意。

決意、決意の大安売り。決意、決意の山また山。ケツイで喩えると火蜂くらいの勢いで決意決意の雨あられである。中には頑なに守り続けられる決意もあるし、瞬く間に翻意されてしまう決意もある。けれども、どの決意が守られ、どの決意が見捨て裏切られたのか、もう多すぎて思い出せない。僕の思考と感情は決意の中で窒息し、僕のsmallな人生は、決意に埋もれてしまっているのだ。




イチローと野球の間には、決意なんて存在しなかっただろう。これは憶測にすぎないけれど、僕はそう思う。同じように羽生善治と将棋の間にも決意は存在しなかっただろうし、ラリーペイジと検索エンジンの間にも、決意は存在しなかっただろう。宮本茂とゲームの間にだって、きっとそうに違いない。

イチローが野球を始めたのは、親が無理矢理に野球をさせたからである。イチローには、決意をする暇なんて無かったはずである。とにかく野球をするしかなかったのである。宮本茂も同じである。宮本茂がゲームを作り始めたのは、会社が仕事を割り振ったからである。宮本茂には、決意をする暇なんて無かったはずである。とにかくゲームを作るしかなかったのである。ビルゲイツにしても、羽生善治にしても、あの伝説の三船俊郎にしたって、同じだろう。決意なんて、無かったのだ。

マロリー卿と登山の間にだって、決意なんて無かった。
ただ、<そこに山があっただけ>なのである。




凡人は、決意を大切にする。決意というものを神格化して、とても大事にする。平凡な自分と、天才と呼ばれる成功者達の間に横たわる壁は、決意の壁だと考える。「彼らは決意によって成功を手にし、私は決意の無さが故にそれを手に出来ていないのだ!」と盲信し、決意を行う事により、僅かは、少しは、幾らかは、彼らの手にする成功へと近づけると思い願っているのである。


「私がイチローに近づくには」という問いに対して、「決意する」という答を用意し、「私がクリックに近づくには」という問いに対して、「決意する」という答を用意し、「私がジョブスに近づくには」という問いに対して、「決意する」という答えを用意する。

そして、決意するのである。
これが、間違いである。
大きな間違いである。

「私がイチローに近づくには」という問いに対する最も真っ当な回答は、「一本足で打席に立つ」である。「私がクリックに近づくには」という問いに対する最も真っ当な解答は、「学問を修める」だろうし、「私がジョブスに近づくには」という問いに対する最も真っ当な解答は、「糞OSがプリインストールされたPCを馬鹿に高値で売りつける」だろう。

<決意>というのは、それら当たり前の事を行いたくない、無責任な人民が作り出した幻想にすぎない。砂上の無力な楼閣である。それどころか、決意というものは、何かを成し遂げる上で、それを妨げる力となる。非常に害のあるものである。法で規制されていない、ハシッシのようなものである。自らに気合いを入れて、鼓舞して、頑張って、やる気を出して、決意決意を繰り返している人は、もう、完全に、駄目な人である。あちらの世界に行ってしまった人である。








僕は引きこもりになる決意もしていないし、ブログを書く決意もしていない。
とても寂しいことだけど、そういうことなのだ。昨日も、明日も、眠たくなった。


真性引き篭もり全文配信rss



真性引き篭もり全文配信rss(by yahoo.pipes)
「続きを読む」とかには対応できてないけれど僕は使わないので大丈夫。


2008年1月10日木曜日

EAizm,



EAがゲーム市場を右肩上がりで駆け上り、一人勝ちに等しいくらいの利益を叩きだしていた短い短い絶頂期。「EAのゲームは最初の30分しか面白くない」「最初の30分でレビュアーを騙し、綺麗なグラフィックでメディアを騙し、版権で浮動層を騙して30分で飽きが来てしまう駄目ソフトを売っている糞会社」といった類の批判にEAのお偉いさんがインタビューで「そうです、私達はそれでよいと考えています。考えてみてください。高い金を払って1000時間をどぶに捨てることと、30分でコンパクトディスクをゴミ箱に捨てることのどちらがマシかを」ってな事を言ってたよ。


EAizmがEAにもたらしたのは赤字泥沼真っ逆さまの転落劇。
もはやEAを世界一のゲームパブリッシャーなんて呼ぶ奴はどこにもいない。
だからって僕等はEAを悪く言ったりなんかしないよ。だってそうじゃん。


貧しさに負けてしまわないために。



貧しさに負けてしまわないためには、金持ちになればいいという答は間違いである。貧しさに負けないために、金持ちになるというのは、貧しさに対する勝利ではなく、貧しさからの逃亡である。戦わずしての敗北である。貧しさに打ち勝つには、貧しさに背を向けず勇猛果敢に立ち向かい、逃れることなく打ち破る以外に術はないのである。


ブログを書きたくない。とても。



ブログを書きたくない。ブログを書くのが、嫌で、嫌で、仕方がない。ハ行に濁点がついているというだけで、吐き気と無気力で金メッキされた嫌悪感に襲われる。テキストエディタのアイコンを、ランチャの上で見るだけで、つかみ所のない憎悪が沸き立ち騒ぐ。

ブログを書きたくないのならば、ブログを書かなければいい、という解法は正しい。何にも増して正しい。けれどもその解法には問題がある。なぜならば、僕は、ブログが書きたいのである。ブログを書きたくて、書きたくて、仕方がないのである。他に何も無いのである。僕が望むことはただブログを書くことだけなのである。

ブログを書きたいのならば、ブログを書けばいい、という解法は正しい。何にも増して正しい。けれどもその解法には問題がある。なぜならば、僕は、前述の通り、ブログを書きたくないのである。ブログを書くのが嫌で、嫌で、仕方がないのである。




所謂ブログの何が一番嫌いかというと、誹謗中傷を好んで行うコメンテーターである。いや、そうではない。それを容認するブロガーであり、それを容認するブログという空間そのものである。容認する、などという言葉では生ぬるい。共存し、共栄し、無責任に都合良く依存する、と書いた方が正確である。言うまでもなく、腐っている。

他人を人間として扱わず、他のブロガーを人間として扱わず、コメンテーターを人間として扱わず、非人化し、馬鹿にし、罵り、切り捨て軽蔑侮蔑して、見下し罵り、未来だし罵り馬鹿にすること事で繋がり、盛り上がり、共有し、権威し、体現し、様態を無し、ただ己と、己の友々共だけが、正しい、人であるかのようにどこまでも振る舞う。それがブログである。

ブログで人をにやにやと笑みを浮かべながら悪く言って、コメンテーターどもを扇動し、自らの手を汚さずに、コメンテーターに誹謗中傷を成させる類の如何なるまでに多いことか。あるいはソーシャルブックマーカーに、あるいはブロガーに誹謗中傷を成させる類の如何なるまでに多いことか。絶えぬ事か。それがブログである。

そして、そういう人達が、一度自らへの誹謗中傷を目にすると、必死になって削除して回る。自分のブログのコメント欄が、他者を誹謗中傷するコメントで満たされる時は喜んで、楽しげに、もっとやれ、もっとやれ、としておきながら、一度自らへの誹謗中傷を目にすると必死になって削除して回る。統制して回る。検閲して回る。それがブログである。




実際の所、具体的に言うと、僕がブログを書くと、コメント欄で赤の他人を誹謗中傷する人間が謂われもなく表れる。それにうんざりしている。無論、逐一そういう連中が現れる度に、それらに対して、逐一、その間違いを指摘する、というやり方もあるだろう。より正確に言えば、それこそがブロガーとしての有るべき姿だろう。

けれども、残念なことに、僕にはそんな体力はない。ブロガーとしての体力はない。時間は山のようにあるけれど、精神にも、肉体にも、感情にも、運指にだって限界があり、それらは全て、極めて低い場所にある。

とすると、僕にはブログを書く資格、というものがない。万百万のブロガーと同じような、所謂ブログを書くことならば、出来ようが、ブログを書く資格はない。インターネットという、この寂しげに賑やかな場所は、人が人で居られぬものだけではなく、ブロガーがブロガーで居られぬものでもある。


2008年1月8日火曜日

せっかくだから1.21のベストリプレイを勝手に決めてしまおうぜ。



1.22パッチが、来てしまうらしいのでその前に1.21のベスト。






ベストカードはToD vs Grubby。
長い1.21の間中ずっと、このカードだけは常に熱かった。ToDを子供扱いするGrubby(伝説の、ユニットを一体も殺されずに勝ったゲームとか。)、それに追いつくToD。さらに突き放すGrubby。お互いにSkyに極端なまでに勝てないという哀愁を抱えながら、壮絶なまでの上手さでシーンを生き抜いてきたこの2人は、顔を合わせる度にやらせではないのかと疑ってしまう程の名勝負を繰り返し続けた。ただし、一試合限定で「このリプレイ」というのは難しい。なにせ、杖が出てpalが3になってしまうとToDが勝ってしまうので、Grubbyは背水の陣で殺伐と潰しに行くので。ToDがsky styleの所謂sky rushを選択した際の勝率の低さも印象的。




続いて、ベストリプレイ。

http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-8-22/11878120481355006257.html
第五の種族Sprit_Moon vs 達人ReMinD。
1-1からの3本目@TerenasStand。




続いて、ベストマッチ。

http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-8-22/11878114856511215308.html
http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-8-22/11878119553542541807.html
http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-8-22/11878120481355006257.html(同上)
ベストマッチはベストリプレイを含むもの。




優勝請負人としてMYMに入団してシーズン6位からプレイオフに進出してチームを優勝させ、獲得賞金額でも独走。Skyを倒せる唯一のプレイヤーとして何度目かの絶頂期を迎えていたSprit_Moon。そのmoonが一人舞台とばかりに暴れに暴れて抜きまくり、チームが総崩れとなったNGLの決勝で最後の最後大将として登場し、見事にmoonを止めてWEにタイトルをもたらしたReMinD。

お互いに、ToDの心を折って敵前逃亡させたり、Skyを2-0/3-0と粉々にしたり、FoVやlynやsatiniを子供扱いしたりと、シーンが積み重ね続けてきた貯金をこの2人がそれぞれ別々にごっそり回収して太りに太りまくってい時期における対戦で、もはや笑うしかない伝説的名勝負を繰り広げた二人に乾杯。

hankakueisuuさんはmoonとReMinD(あとToDとhappyとfly100%)の評価が高すぎるという史観的批判も、確かにわからないでもないけれど、これを評価せずしていったいどれを評価しろというのだと開き直れるくらいのお笑いリプレイ。54個のヒーリングポーションが乱れ飛ぶバカ名勝負。














おまけ。

次点カードはmoon vs sky。1.21中盤の一時期はmoonとskyで9割、と書いても過言ではないくらいの存在感で、口を挟む余地のない、正しく頂上決戦だった。未知の強豪であり、「新しさ」の象徴だったあの伝説のSprit_Moonが旧世代の側の代表として一人でSkyを止めに行く、という歴史ロマンに時間の流れの早すぎるプロゲームシーンの醍醐味を見た。

ただし、勝負は常にワンサイドに近い状況で、裏の裏の裏の裏を読み合うという、見ている側からすれば「読み過ぎだろう」的な無茶苦茶な戦略面での逆張り合戦だったので、1試合毎のリプレイのクオリティ、面白さで言えば、Lyn vs Skyやmoon vs ReMinD、ToD vs HoTなどと比べても劣ってしまうかな、と思う。




次点リプレイ。

http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-10-29/11936647174218850693.html
WarCraft3を完成させた男 Sky vs 名勝負製造器 FoV。
1-1からの3本目@TerenasStand。




次点マッチ。

http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-10-28/11935897254843825805.html
http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-10-29/11936647256250087457.html
http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-10-29/11936647174218850693.html(同上)
http://w3g.replays.net/doc/cn/2007-10-29/11936647108593835202.html
ベストマッチ(次点)もベストリプレイ(次点)を含む同じもの。
結果は3-1でFoV。FoV戴冠。


luciが勝ってから結果を残せていなかったアンデッド。luciに負けてからアンデッドに負ける姿が想像できなかったSky。そのSkyの1stMK、1stAM、1stpalという3人のヒーローを、それぞれ地力と独創性の組み合わせで完全に潰しきったfov。名勝負製造器の面目躍如。しかもネクロにワゴン。(リターンマッチで即リベンジして「Sky>>>>|越えられない壁|>>>>Fov」を確定させてしまうSkyのimbaっぷりも含めて、この日のFoVは久々に凄味があった。)はい皆さんも是非どうぞ(皆さんって誰だ。)。