2016年2月29日月曜日
2016年2月23日火曜日
LoL勢、CSGO勢、格ゲー勢にもわかる、上海の見所!その1,セーフレーンヒッター。
上海の見所その1。
セーフレーンヒッター。
dotaは、3つのレーンがあり、プレイヤーが5人居ます。
これが3つのレーンに、3人のプレイヤーならば、どのレーンも1対1のフェアな序盤戦が繰り広げられるわけですが、3つのレーンに5人ですから、必ずどこかでアンフェアな戦いが発生します。そこで生まれるのが、ファーム優先度です。
「このプレイヤーを自軍有利のアンフェアなレーンで運用してお金を貯めさせ、強いアイテムを買わせてチームの主力兵器として運用しよう!」その主力兵器としての役割をつとめるのが、セーフレーンヒッター。dotaにおけるセーフレーンとは、最大2人のサポートに守られ、尚且つ相手のレーンプレイヤーが0人という事も頻繁に存在します。チームオーダーによっては、5~12分間くらいは、ノーリスクでお金と経験値を稼ぎ続ける事が出来る安全なレーンです。
その間に、残りの4人はひーこらひーこら言いながら相手と戦うわけですが、それを無視して一人気ままに稼ぎ続けている事が許される特殊な存在。そして、そうさせるに値するだけの後半戦能力を持った特別なプレイヤー。それがdotaの華、セーフレーンヒッターです。
dotaにおけるセーフレーンヒッターは、LoLにおけるADCとは全く違います。その最大の違いは、LoLにおけるADCが紙切れ同然の耐久力しか持たないのに対して、dotaにおいてはADCこそが全キャラクター中で最もtankyなキャラクターになる事です。
なので、dotaにはpeelという言葉自体が存在しません。
LoLの場合は、武器を5本と靴を持ち、耐久力は紙切れ同然ながら攻撃力は最強というADC(アタックダメージキャリー)を守る為に、ADCを狙っている敵を足止めしてADCを守るプレイ「peel」というプレイが存在します。dotaにはそのプレイが存在しません。プレイどころか、peelという言葉自体が存在しません。
つまり、dotaのセーフレーンヒッターは、LoLにおけるADCとは全く違い、全ての方面で最強のキャラクター、与えるダメージも最強、耐久力も最強、移動速度も最強、全部最強、というキャラクターに(オーダーにもよりますが、ほぼ必ず)成長します。
そんな、5人の中で攻撃力も守備力も最強のキャラクターを託すわけですから、チームの中でも最強のプレイヤー、世界の頂点に立つ技量を持っているプレイヤーでなければなりません。
ところが、、、世界の頂点に立つ技量を持ったプレイヤーが頂点に立っていないのが、dotaのセーフレーンヒッターというジャンルの面白い話なのです。
遡る事10ヶ月。昨年の春頃ですか、歴史上最強チームが生まれました。
dota allstars12年の歴史において最強のチーム、Secretです。
(dota2はdota allstarsのベタ移植です)
そのチームのセーフレーンヒッターを勤めたのは、s4。
誤解を恐れずに強い言葉で言うならば、プレイヤーとしての技量は2流です。
技量は2流なだけで、強いプレイヤーを寄せ集めただけに過ぎなかったSecretが歴史上最強チームに変貌したのは、そのs4がpicker(キャラクター選択担当者)に就任した瞬間からであり、トータルでは超一流のプレイヤーなのですが、少なくともプレイヤーとしての技量は2流です。
そんなプレイヤーがセーフレーンヒッターを勤めながら何故勝てたのか。歴史上最強チームにまでなれたのか。それは、dotaにおけるセーフレーンヒッターは、ADCではないからです。もしもdotaのセーフレーンヒッターがADCであったならば、s4という二流プレイヤーが歴史の頂点に立つことは出来なかったでしょう。
けれども、dotaにおけるセーフレーンヒッターに求められる仕事は、単純なアタックダメージキャリーという役割ではなく、チームオーダーによっては、サポート的な仕事を担うことすらでき、時にはチーム内での獲得資金ランキングが4位でも許される、アタックダメージとも、キャリー(勝利の為に相手を殺す仕事)とも、距離を置くことが出来る特殊な存在なのです。
s4は歴史上最強チームの解体によって彼本来のポジションである、真ん中のレーンに行きながら、基本的にコアではないという特殊なジャンルのsolo mid playerへと回帰してしまい、最も特殊なセーフレーンヒッターが世界の頂点に立っているという異常事態は解消されました。それでも、上海Majorに来るセーフレーンヒッターの面々も、一癖も二癖もある連中ばかりです。本日の記事では、そんな面々をざっとご紹介します!
◆世界最強carry、EternalEnvy。
Envyはもはや世界最強ではありません。
Envyが世界最強だったのは、僅か2ヶ月という短い天下でした。
それでも、まさか、あの、愚かで惨めなEnvyが、世界最強carryという所まで上り詰めようとは、誰も予想出来なかったでしょう。僕がenvyのリプレイをダウンロードする度に「無駄な時間だった」と思っていた頃があった、あのenvyです。
それからのenvyは、関わるプレイヤー関わるプレイヤーを片っ端から開花させます。しょーもないプレイヤーの代名詞だったsingsingは最も大胆で最も神経質なsolo mid playerとして開花し、dota2史上初めてdendiを超えたsolo mid playerとなります。トップシーンに居場所は無いと僕が断言し続けたなんの役にも立たないpieliedieは、たった一人で中国最強チームを完全粉砕するまでになります。
そして何よりも、学業の為に引退していたrtzを、ビザが出なかったプレイヤーの代役として起用し、当時の世界最強チームを倒しての優勝を成し遂げます。それにより、dota部門から完全撤退していたEvil Geniusにdota部門への再参入を決意させ、後に歴史上最強プレイヤーとなるrtzを現役に復帰させるという、決定的な事件も発生させます。
そんなenvyでしたが、彼の強みはあくまでも弱いチームが強いチームをどう倒すか、picker(キャラクター選択担当者)としての能力がメインであり、個人としてのプレイ内容は決して褒められたものではありませんでした。ところが、彼は、中国人が見捨てたキャラクターであるエンバースピリットを自身の中核キャラクターとして利用することにより、僅かな期間ですが天下を取ります。dotaにおいては希有な、耐久力を持たない、ガッチガチのADC。それは、チームとしての挙動を重視する中国勢が見捨てたキャラクターでした。
現在は世界最強carryの座からは陥落してしまったenvyですが、トップシーンをpickerとして、そして弱小チームのセーフレーンヒッターとして、あの手この手をで戦い続けてきた膨大な試行錯誤と、それにより積み重ねた誰よりも多い失敗の数は、Envyの血肉となり、弱小チームでプレイした経験を持たない中国のエリートに対して、圧倒的な優位を誇っています。
残念ながらEnvyの所属するsecretは他の有力チームの体勢が整ってしまった現状では弱小チームになってしまっており、世界最強carryの座を取り戻せる可能性はありません。それでも、幸いにしてemberはほとんど未調整のまま弱体化されておらず、Envyが良い状態でemberを担当したならば、どんな奇跡も起こりうるでしょう。残念ながら、1度や2度くらいならば、という話になってしまいますが・・・。
世界で最も守備的なsylar。
実際の世界最強carryは、2016年になってなお、未だにこの人です。killも、deathも、assistも、全てが世界で一番少ないセーフレーンヒッター。それが世界で最も守備的な(ようは、消極的な)プレイスタイルを持つsylarです。
zsmjという歴史上最強セーフレーンヒッターの引退により生まれた空白に、数合わせ的に呼ばれてしまった素人同然の全く役に立たない、完全無能なsylarというプレイヤーは、どうにかしてチームに貢献するために、「とにかく死なない!」という事だけを目指して、こそこそとミニマップ上に表示される敵から逃げ回るだけのプレイスタイルを編み出しました。
前述のように、dotaのセーフレーンヒッターは、5人中最強の攻撃力と、5人中最強の耐久力を持つキャラクターです。そんなキャラクターを担当しながら、やってる事は雨の中でアスファルトの上に生み出された子鹿のように怯えてプルプルと震えながら涙目で50分間逃げ回るだけ。それがsylarでした。
ところが、当時のLGDには、後に僅かな期間ではあるものの、世界最強プレイヤーにまで上り詰める中国最強の名手yao先生と、dotaの歴史上s4に匹敵する唯一のpickerであるキャプテンxiao8という、最強の二人が居たのです!
他のチームの体勢が完成するのが遅れた一瞬の空白を生かして、LGDは世界最強チームになり、なんの役にも立たない完全無能なsylarは世界最強チームのセーフレーンヒッターというわけのわからない事態に陥ってしまうわけです。
他のチームの完成(中国の歴史上最強のチームであるフルスタックiGの完成)によって、LGDは万年世界二位という座に落ち着くのですが、その長い長い万年世界二位の中でsylarは自らの「怯えて逃げ回るだけのスタイルで世界最強チームに貢献した」という思わず吹き出してしまうような成功体験に縋り、そこを研ぎ澄まして行きます。
世界で最もkillが少ないセーフレーンヒッター。
世界で最もdeathが少ないセーフレーンヒッター。
世界で最もassistが少ないセーフレーンヒッター。
逃げ回りながらファームするという選択肢しか持たない、中国四大carry最強のセーフレーンヒッター、石橋をたたき壊して引き返すsylarです。
現在も、sylarのプレイヤーパワー自体は極めて平凡なのですが、死なずにファームしてファイナルファイトにアイテムを持ち込み、DPSを完全に叩きだした上で死なずに生き残るという、セーフレーンヒッターにとって最も重要なポイントをきっちりと押さえることだけにより、sylarは世界で一番のセーフレーンヒッターとして現代シーンに今も君臨しています。君臨している、というような堂々とした姿ではないですが、それはもう、堂々としたものです。
もちろん今では、あの頃の逃げ回るだけでなんの役にも立たないsylarとは全く違い、完璧なクオリティを持っています。人は成長するのです。
◆炎と情熱のバーニング。
本来ならば中国四大carry最強の座についていなければならないバーニングですが、iGにおけるバーニング自身の目を覆わんばかりの大きな低迷による影響で、現在のバージョンにおける引き出しを増やし損ね、その時期にざぶとんを積み上げ続けたEnvyやSylarとは、大きな差がついてしまいました。
バーニング本人の果てしない勝利へのモチベーションから来る懸命の奮闘により、その差はだいぶ埋まりましたが、失った時間は大きく、世界最強carryであるEnvyのエンバースピリットをコピーするという試みは失敗に終わったり、tiny+wispを諦めたりと、引き出し的にはだいぶ不安があります。昨年のこの大会において、当時は最強キャラクターだったジャガーノートを使い続けて大きな成功を収めてしまったという間違った成功体験も、現在では完全に足枷となってしまっています。
バーニングは、solo midの出自であり、1つのプレイスタイルしか持たないsylarとは違い、多様なプレイスタイルを多様なキャラクターで演じる事が出来るプレイヤーなのですが、果たして上海の準備期間において、どのようなキャラクターを、どのような形で、どれだけ仕上げられているかは不安が残ります。
勝利への執着心と、無限に湧き続ける果てしないモチベーション。そのプレイの節々から情熱を感じさせる、事実上のチームリーダーにして、中国4大carry最強の男。それが炎情熱のバーニングです。メジャー大会の決勝にすら進んだ経験を持たない、無冠に等しいバーニングですが、上海は果たして燃えるでしょうか。
◆全世界強キャラ厨の頂点、最強にして最悪のHao。
この男は2つの顔を持つ悪魔です。
画面内に敵が表示されていない時はsylarよりも臆病なレベルのプレイヤーなのに、一度視界内に敵を捕らえてしまったが最後、皆殺しにするまで暴走します。延々芋スナやってた人がナイフ振り回してボイチャで絶叫しながら突撃していくレベルのリロイジェンキンスです。そのキルプレイへのあくなき執念こそがHaoの魅力っちゃあ魅力なんですが、そういうプレイスタイルなので当然安定しませんし、世界的強豪が全て出そろう16チーム規模の世界大会では成功出来ません。Haoが勝てるのは8チーム規模の大会までです。
ところが、そんなHaoを特殊な運用をする事によって、ti4を勝ってしまったpikcerが居ます。dotaの歴史に置いて、s4に匹敵する唯一のpicker、キャプテンxiao8です。
xiao8は、「5人揃ったとき以外は戦わない」という決まり事を作り、それをHaoに守らせ、Haoを暴走頓死させない為に、Haoと共に5人で動くというチーム挙動を徹底する事により、「5 man dota」というdotaにおいては弱い戦略を研ぎ澄まし、その中核プレイヤーとして凶悪で凶暴なキルプレイヤーとしてのHaoの長所/魅力を最大限に引き出すことで、ti4を獲りました。あれは奇跡であり、もうあんな事は二度と無いです。
Haoにはエゴが強すぎるという問題もあり、キャラクタープールもいびつ、プレイスタイルもいびつ。おまけに無駄に発言力も高いので、エゴが強いというeSportsプレイヤーとしての強力な武器が、諸刃の剣どころか、敵を利する為のものとなってしまう、最悪のセーフレーンヒッターにして、最強のキルプレイヤーです。deathが多い、というわけじゃないんですけど、一度血を見ると損得勘定が吹っ飛んで、殺したいものを全部殺すまでは暴走しちゃうんですね。それはかわいいし、見世物としては面白いし、プレイヤーパワーもsylarなんかよりは高くて無茶苦茶強いんですが、うん・・・。。。
◆あの日見たまだ見ぬ中国の未来、CTY。
2年以上の沈黙を経て遂に僕等の目の前に再登場した、中国の未来です。その復活までの経緯が劇的で、中位から下位チームへと落ちぶれ彷徨い、全く結果が出ずにCTYは終わったかと思うキャリアを歩み、トップシーンからは遠く離れた中国の下位シーンにおいて、全く可能性の無いチームでsolo midからサポートに転向し、勝てなかったもののチームを完全に改変し、中国最強の新人サポートプレイヤーになってしまったところから始まったわけですから、「過去の貯金で蘇った」とか、「過去のコネで蘇った」といったものとは、全く違う、自力での完全復活。それもCTYのCTYたる所以であったはずの、序盤のレーン戦の強さを完全に放棄しながらの、自力での完全復活だったのです。
「最近中国に面白い若手のサポートが居るんだけどさー」
というオチに、「そのIDがCTYなんだけど」と言っていた、あのCTYです。
中国最強のレーン性能とクオリティを持つsolo mid plyaerだったCTYも今は昔、現在はセーフレーンヒッターへと転じています。
少し前までのCTYは、セーフレーンヒッターというジャンルにおいてはかなり特殊な役割を果たしており、「シングルコアプレイヤー」というジャンルに属していたのですが、eSportsシーンにおける経験が全く無かったsolo mid担当old chickenのシーンへの適応と成長により、「シングルコアプレイヤー」というカテゴリーを抜け出し、「セーフレーンヒッター」というジャンルに参戦してきた現在のCTYです。
僕の中での現在のCTYに対する評価は、プレイヤーパワーは十分にあるものの、現在のバージョンにおけるセーフレーンヒッターの挙動ではないので、sylarの後ろ、バーニングやenvyよりも若干見劣りし、rtzと一長一短という印象ですが、その差が僅かなものである事は間違いありません。既にCTYは、sylarやenvyを超えているという意見に反論するつもりは全くありません。
◆蘇ったLoda Berg。
蘇ったのはLodaではなく、s4とEGMを得たアライエンスだという話はおいておいて、とりあえずLodaがトップシーンに戻って参りました。実はフランクフルトの時点でも切符は取得しており(8-12位で実質最下位)、トップシーンに顔だけは出せていたのですが、EGMが戻ってフルスタックアライエンスの完成です。ここまでアライエンスは国際大会を2つ連続で制しており、Lodaは優勝候補の一角でセーフレーンヒッターを勤めているという状況です。
さて、Lodaが他のプレイヤーに対して強みを有しているポイントが仮に存在するとするならば、自身が無力なプレイヤーである事を理解している点でしょうか。midではkurokyに白黒完全につけられてわからされてmidから落ち延び、セーフレーンヒッターでも認められずサポートまでやり、挙げ句はside soloに行ってもクオリティとプレイヤーパワーが明らかに足りずに成功出来なかったのがLodaです。
ということで、Lodaはここまでに出たトップレベルのセーフレーンヒッターとは、同じ土俵では戦いません。正確に言うならば、同じ土俵で戦えるだけの能力を持たないのです。そして、これは自信を持って断言出来ることですが、Loda自身がそれを理解しているというのが、他のプレイヤーとは決定的に違うLodaの強みでしょう。
それでありながら、キャリアの積み重ねが違うので、一応はmidもside soloも出来ます。どんな運用にも、一応は耐えられます。アライエンスのmidはプレイヤーパワーでは平凡ながら歴史上最強チームのセーフレーンヒッターをやっていた、全てのproの中で最も特殊と言っても過言ではない特殊すぎるs4です。アライエンスにとって、両サイドをsoloレーンにして、Lodaをduo midで運用し、一人のサポートプレイヤーをミニマップから隠蔽する形で攻撃的に余らせるするというオプションも現実的なものでしょう。
明確にプレイヤー性能では限界のあるLodaですから、モダンなプレイスタイルとピックプールを完備しているとは言い難いのですが、他のセーフレーンヒッターには凌げない局面を一生懸命我慢して凌ぐという極めて存在感の薄い役割を担当する事が出来るのが最大の強みでしょう。なんと言っても、アライエンスには熊先生ことAdmiralBulldogが完全なコンディションで戻ってきたのですから。
現在のバージョンにおいてLodaがti3前夜期のゲームインパクトを出せる状態にない事は明らかですが、あれはあれ、これはこれ。十分なキャラクタープールもありますし、emberもinvokerも無いというチーム状況ではありますが、ぎりぎりのところでバージョンに対応出来ていると言っていいと思います。
なぜか昨日patchが入り、invokerが決定的に弱体化されたことで、一人勝ちしたのはinvokerを使えないレベルのプレイヤーがsolo midとセーフレーンに居るアライエンスです。
sylar、バーニング、Hao、CTY、rtzらトップレベルのチームのセーフレーンヒッターは、自身がトップシーンで実績のあるinvokerであるだけではなく、solo midにもトップシーンで実績のあるinvokerが居ます。envyももちろんinvoker使えます。
いや、セーフレーンヒッターっていうのは、そういうもんなんです!
最強のプレイヤーパワーとプレイ能力を持つ人間が勤めるものなんです!
Lodaにはそれが明確にありません。
Lodaとs4はinvokerを使えるだけの能力が無いんです・・・。
普通のトップチームが2人以上抱えてるレベルのプレイヤーが一人も居ないチーム。そんなチームが勝てるわけ・・いやいや、それが、ね!dotaはアクションゲームじゃないからという、糞ゲーの糞ゲーたるところであり、面白いところ、面白い糞ゲーなのです。dota allstarsは糞ゲーであり、真っ当なアクションゲームじゃないのです。
◆歴史上最強プレイヤーArteezy。
EGのセーフレーンヒッターarteezy(以下rtz)ですが、幸いにしてrtzが歴史上最強という存在になったのはsolo midにおいてであり、セーフレーンヒッターの適正はまったくありません。最近はセーフレーンヒッターに馴染んでいるように見せかけてはいますが、セーフレーンヒッターの適正はないです。全く無いです。mid担当のSumaiLとも、まったくあってないです。どうしようもないです。
なんの魅力も無いプレイヤーに落ちぶれてしまったrtzですが、一応は節々に歴史上最強プレイヤーrtzとしての面影を、魅力を、僅かには感じられるかな、という所までは戻りました。でも、まだ全然くだらないです。ti5以降のeSportsシーンが何故つまらないかって、歴史上最強プレイヤーrtzと、バージョン最強キャラクターzai、EGのsolo midであるSumaiLの3人が再編によって雁首揃えて死んじゃったって事です。
一応は蘇り、EGは世界最強チームとして上海に挑みます。もう、あの群雄割拠のつまらなさとおもしろさが同居する時代は終わりました。あの時代を終わらせたのは他ならぬ、未だ精彩を欠く、魅力の無いrtzだったというのも、残念ながら事実でしょう。
相手に殺されても自分達のチームが状況有利を取れるという状況の見極め、殺される前提でのrtzファーミング。rtzを殺す為に相手チームが対応したならば、自分達が有利になるという理不尽なrtzファーミングからの、殺されてなお有利をとるrtzフィーディング。rtzが死なないと決めたら絶対に死ななくなる、同一人物とは思えない生存能力と危機察知能力。完全に意味不明の存在であり、見る者には混乱を、対戦相手には絶望をもたらす絶望の化身、それがrtz……でした(過去形)。
ピックプールもプレイスタイルも強すぎるエゴも、全てセーフレーンヒッターとしては役に立たず、セーフレーンヒッターとしては未完成もいいところではありますが、一応はあのrtzと同一人物なので、既に多少は強いです。多少はね。
果たして上海のグランドファイナルで待つのはrtzという名の絶望の化身か、あるいは、世界最強チームのセーフレーンヒッターを勤める絶望の化身rtzが討ち果たされる、歓喜と復活の祝祭でしょうか。
あと、マツンバマンは現状まだ安定せず酷い内容が散見されますが、将来性あると思います。
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25日午前10時 : Secret 対 CDEC
26日午前10時 : Alliance 対 Spirit
27日午前10時 : LGD 対 NewBee
28日午前10時 : Liquid 対 VP
25~28日、最終ゲームは日本時間で午後8時半からです。
http://www.twitch.tv/17uu
上海Majorもtwitchで日本語実況全日全日します。
https://twitter.com/aka17uu
総括はtwitterで。
セーフレーンヒッター。
dotaは、3つのレーンがあり、プレイヤーが5人居ます。
これが3つのレーンに、3人のプレイヤーならば、どのレーンも1対1のフェアな序盤戦が繰り広げられるわけですが、3つのレーンに5人ですから、必ずどこかでアンフェアな戦いが発生します。そこで生まれるのが、ファーム優先度です。
「このプレイヤーを自軍有利のアンフェアなレーンで運用してお金を貯めさせ、強いアイテムを買わせてチームの主力兵器として運用しよう!」その主力兵器としての役割をつとめるのが、セーフレーンヒッター。dotaにおけるセーフレーンとは、最大2人のサポートに守られ、尚且つ相手のレーンプレイヤーが0人という事も頻繁に存在します。チームオーダーによっては、5~12分間くらいは、ノーリスクでお金と経験値を稼ぎ続ける事が出来る安全なレーンです。
その間に、残りの4人はひーこらひーこら言いながら相手と戦うわけですが、それを無視して一人気ままに稼ぎ続けている事が許される特殊な存在。そして、そうさせるに値するだけの後半戦能力を持った特別なプレイヤー。それがdotaの華、セーフレーンヒッターです。
dotaにおけるセーフレーンヒッターは、LoLにおけるADCとは全く違います。その最大の違いは、LoLにおけるADCが紙切れ同然の耐久力しか持たないのに対して、dotaにおいてはADCこそが全キャラクター中で最もtankyなキャラクターになる事です。
なので、dotaにはpeelという言葉自体が存在しません。
LoLの場合は、武器を5本と靴を持ち、耐久力は紙切れ同然ながら攻撃力は最強というADC(アタックダメージキャリー)を守る為に、ADCを狙っている敵を足止めしてADCを守るプレイ「peel」というプレイが存在します。dotaにはそのプレイが存在しません。プレイどころか、peelという言葉自体が存在しません。
つまり、dotaのセーフレーンヒッターは、LoLにおけるADCとは全く違い、全ての方面で最強のキャラクター、与えるダメージも最強、耐久力も最強、移動速度も最強、全部最強、というキャラクターに(オーダーにもよりますが、ほぼ必ず)成長します。
そんな、5人の中で攻撃力も守備力も最強のキャラクターを託すわけですから、チームの中でも最強のプレイヤー、世界の頂点に立つ技量を持っているプレイヤーでなければなりません。
ところが、、、世界の頂点に立つ技量を持ったプレイヤーが頂点に立っていないのが、dotaのセーフレーンヒッターというジャンルの面白い話なのです。
遡る事10ヶ月。昨年の春頃ですか、歴史上最強チームが生まれました。
dota allstars12年の歴史において最強のチーム、Secretです。
(dota2はdota allstarsのベタ移植です)
そのチームのセーフレーンヒッターを勤めたのは、s4。
誤解を恐れずに強い言葉で言うならば、プレイヤーとしての技量は2流です。
技量は2流なだけで、強いプレイヤーを寄せ集めただけに過ぎなかったSecretが歴史上最強チームに変貌したのは、そのs4がpicker(キャラクター選択担当者)に就任した瞬間からであり、トータルでは超一流のプレイヤーなのですが、少なくともプレイヤーとしての技量は2流です。
そんなプレイヤーがセーフレーンヒッターを勤めながら何故勝てたのか。歴史上最強チームにまでなれたのか。それは、dotaにおけるセーフレーンヒッターは、ADCではないからです。もしもdotaのセーフレーンヒッターがADCであったならば、s4という二流プレイヤーが歴史の頂点に立つことは出来なかったでしょう。
けれども、dotaにおけるセーフレーンヒッターに求められる仕事は、単純なアタックダメージキャリーという役割ではなく、チームオーダーによっては、サポート的な仕事を担うことすらでき、時にはチーム内での獲得資金ランキングが4位でも許される、アタックダメージとも、キャリー(勝利の為に相手を殺す仕事)とも、距離を置くことが出来る特殊な存在なのです。
s4は歴史上最強チームの解体によって彼本来のポジションである、真ん中のレーンに行きながら、基本的にコアではないという特殊なジャンルのsolo mid playerへと回帰してしまい、最も特殊なセーフレーンヒッターが世界の頂点に立っているという異常事態は解消されました。それでも、上海Majorに来るセーフレーンヒッターの面々も、一癖も二癖もある連中ばかりです。本日の記事では、そんな面々をざっとご紹介します!
◆世界最強carry、EternalEnvy。
Envyはもはや世界最強ではありません。
Envyが世界最強だったのは、僅か2ヶ月という短い天下でした。
それでも、まさか、あの、愚かで惨めなEnvyが、世界最強carryという所まで上り詰めようとは、誰も予想出来なかったでしょう。僕がenvyのリプレイをダウンロードする度に「無駄な時間だった」と思っていた頃があった、あのenvyです。
それからのenvyは、関わるプレイヤー関わるプレイヤーを片っ端から開花させます。しょーもないプレイヤーの代名詞だったsingsingは最も大胆で最も神経質なsolo mid playerとして開花し、dota2史上初めてdendiを超えたsolo mid playerとなります。トップシーンに居場所は無いと僕が断言し続けたなんの役にも立たないpieliedieは、たった一人で中国最強チームを完全粉砕するまでになります。
そして何よりも、学業の為に引退していたrtzを、ビザが出なかったプレイヤーの代役として起用し、当時の世界最強チームを倒しての優勝を成し遂げます。それにより、dota部門から完全撤退していたEvil Geniusにdota部門への再参入を決意させ、後に歴史上最強プレイヤーとなるrtzを現役に復帰させるという、決定的な事件も発生させます。
そんなenvyでしたが、彼の強みはあくまでも弱いチームが強いチームをどう倒すか、picker(キャラクター選択担当者)としての能力がメインであり、個人としてのプレイ内容は決して褒められたものではありませんでした。ところが、彼は、中国人が見捨てたキャラクターであるエンバースピリットを自身の中核キャラクターとして利用することにより、僅かな期間ですが天下を取ります。dotaにおいては希有な、耐久力を持たない、ガッチガチのADC。それは、チームとしての挙動を重視する中国勢が見捨てたキャラクターでした。
現在は世界最強carryの座からは陥落してしまったenvyですが、トップシーンをpickerとして、そして弱小チームのセーフレーンヒッターとして、あの手この手をで戦い続けてきた膨大な試行錯誤と、それにより積み重ねた誰よりも多い失敗の数は、Envyの血肉となり、弱小チームでプレイした経験を持たない中国のエリートに対して、圧倒的な優位を誇っています。
残念ながらEnvyの所属するsecretは他の有力チームの体勢が整ってしまった現状では弱小チームになってしまっており、世界最強carryの座を取り戻せる可能性はありません。それでも、幸いにしてemberはほとんど未調整のまま弱体化されておらず、Envyが良い状態でemberを担当したならば、どんな奇跡も起こりうるでしょう。残念ながら、1度や2度くらいならば、という話になってしまいますが・・・。
世界で最も守備的なsylar。
実際の世界最強carryは、2016年になってなお、未だにこの人です。killも、deathも、assistも、全てが世界で一番少ないセーフレーンヒッター。それが世界で最も守備的な(ようは、消極的な)プレイスタイルを持つsylarです。
zsmjという歴史上最強セーフレーンヒッターの引退により生まれた空白に、数合わせ的に呼ばれてしまった素人同然の全く役に立たない、完全無能なsylarというプレイヤーは、どうにかしてチームに貢献するために、「とにかく死なない!」という事だけを目指して、こそこそとミニマップ上に表示される敵から逃げ回るだけのプレイスタイルを編み出しました。
前述のように、dotaのセーフレーンヒッターは、5人中最強の攻撃力と、5人中最強の耐久力を持つキャラクターです。そんなキャラクターを担当しながら、やってる事は雨の中でアスファルトの上に生み出された子鹿のように怯えてプルプルと震えながら涙目で50分間逃げ回るだけ。それがsylarでした。
ところが、当時のLGDには、後に僅かな期間ではあるものの、世界最強プレイヤーにまで上り詰める中国最強の名手yao先生と、dotaの歴史上s4に匹敵する唯一のpickerであるキャプテンxiao8という、最強の二人が居たのです!
他のチームの体勢が完成するのが遅れた一瞬の空白を生かして、LGDは世界最強チームになり、なんの役にも立たない完全無能なsylarは世界最強チームのセーフレーンヒッターというわけのわからない事態に陥ってしまうわけです。
他のチームの完成(中国の歴史上最強のチームであるフルスタックiGの完成)によって、LGDは万年世界二位という座に落ち着くのですが、その長い長い万年世界二位の中でsylarは自らの「怯えて逃げ回るだけのスタイルで世界最強チームに貢献した」という思わず吹き出してしまうような成功体験に縋り、そこを研ぎ澄まして行きます。
世界で最もkillが少ないセーフレーンヒッター。
世界で最もdeathが少ないセーフレーンヒッター。
世界で最もassistが少ないセーフレーンヒッター。
逃げ回りながらファームするという選択肢しか持たない、中国四大carry最強のセーフレーンヒッター、石橋をたたき壊して引き返すsylarです。
現在も、sylarのプレイヤーパワー自体は極めて平凡なのですが、死なずにファームしてファイナルファイトにアイテムを持ち込み、DPSを完全に叩きだした上で死なずに生き残るという、セーフレーンヒッターにとって最も重要なポイントをきっちりと押さえることだけにより、sylarは世界で一番のセーフレーンヒッターとして現代シーンに今も君臨しています。君臨している、というような堂々とした姿ではないですが、それはもう、堂々としたものです。
もちろん今では、あの頃の逃げ回るだけでなんの役にも立たないsylarとは全く違い、完璧なクオリティを持っています。人は成長するのです。
◆炎と情熱のバーニング。
本来ならば中国四大carry最強の座についていなければならないバーニングですが、iGにおけるバーニング自身の目を覆わんばかりの大きな低迷による影響で、現在のバージョンにおける引き出しを増やし損ね、その時期にざぶとんを積み上げ続けたEnvyやSylarとは、大きな差がついてしまいました。
バーニング本人の果てしない勝利へのモチベーションから来る懸命の奮闘により、その差はだいぶ埋まりましたが、失った時間は大きく、世界最強carryであるEnvyのエンバースピリットをコピーするという試みは失敗に終わったり、tiny+wispを諦めたりと、引き出し的にはだいぶ不安があります。昨年のこの大会において、当時は最強キャラクターだったジャガーノートを使い続けて大きな成功を収めてしまったという間違った成功体験も、現在では完全に足枷となってしまっています。
バーニングは、solo midの出自であり、1つのプレイスタイルしか持たないsylarとは違い、多様なプレイスタイルを多様なキャラクターで演じる事が出来るプレイヤーなのですが、果たして上海の準備期間において、どのようなキャラクターを、どのような形で、どれだけ仕上げられているかは不安が残ります。
勝利への執着心と、無限に湧き続ける果てしないモチベーション。そのプレイの節々から情熱を感じさせる、事実上のチームリーダーにして、中国4大carry最強の男。それが炎情熱のバーニングです。メジャー大会の決勝にすら進んだ経験を持たない、無冠に等しいバーニングですが、上海は果たして燃えるでしょうか。
◆全世界強キャラ厨の頂点、最強にして最悪のHao。
この男は2つの顔を持つ悪魔です。
画面内に敵が表示されていない時はsylarよりも臆病なレベルのプレイヤーなのに、一度視界内に敵を捕らえてしまったが最後、皆殺しにするまで暴走します。延々芋スナやってた人がナイフ振り回してボイチャで絶叫しながら突撃していくレベルのリロイジェンキンスです。そのキルプレイへのあくなき執念こそがHaoの魅力っちゃあ魅力なんですが、そういうプレイスタイルなので当然安定しませんし、世界的強豪が全て出そろう16チーム規模の世界大会では成功出来ません。Haoが勝てるのは8チーム規模の大会までです。
ところが、そんなHaoを特殊な運用をする事によって、ti4を勝ってしまったpikcerが居ます。dotaの歴史に置いて、s4に匹敵する唯一のpicker、キャプテンxiao8です。
xiao8は、「5人揃ったとき以外は戦わない」という決まり事を作り、それをHaoに守らせ、Haoを暴走頓死させない為に、Haoと共に5人で動くというチーム挙動を徹底する事により、「5 man dota」というdotaにおいては弱い戦略を研ぎ澄まし、その中核プレイヤーとして凶悪で凶暴なキルプレイヤーとしてのHaoの長所/魅力を最大限に引き出すことで、ti4を獲りました。あれは奇跡であり、もうあんな事は二度と無いです。
Haoにはエゴが強すぎるという問題もあり、キャラクタープールもいびつ、プレイスタイルもいびつ。おまけに無駄に発言力も高いので、エゴが強いというeSportsプレイヤーとしての強力な武器が、諸刃の剣どころか、敵を利する為のものとなってしまう、最悪のセーフレーンヒッターにして、最強のキルプレイヤーです。deathが多い、というわけじゃないんですけど、一度血を見ると損得勘定が吹っ飛んで、殺したいものを全部殺すまでは暴走しちゃうんですね。それはかわいいし、見世物としては面白いし、プレイヤーパワーもsylarなんかよりは高くて無茶苦茶強いんですが、うん・・・。。。
◆あの日見たまだ見ぬ中国の未来、CTY。
2年以上の沈黙を経て遂に僕等の目の前に再登場した、中国の未来です。その復活までの経緯が劇的で、中位から下位チームへと落ちぶれ彷徨い、全く結果が出ずにCTYは終わったかと思うキャリアを歩み、トップシーンからは遠く離れた中国の下位シーンにおいて、全く可能性の無いチームでsolo midからサポートに転向し、勝てなかったもののチームを完全に改変し、中国最強の新人サポートプレイヤーになってしまったところから始まったわけですから、「過去の貯金で蘇った」とか、「過去のコネで蘇った」といったものとは、全く違う、自力での完全復活。それもCTYのCTYたる所以であったはずの、序盤のレーン戦の強さを完全に放棄しながらの、自力での完全復活だったのです。
「最近中国に面白い若手のサポートが居るんだけどさー」
というオチに、「そのIDがCTYなんだけど」と言っていた、あのCTYです。
中国最強のレーン性能とクオリティを持つsolo mid plyaerだったCTYも今は昔、現在はセーフレーンヒッターへと転じています。
少し前までのCTYは、セーフレーンヒッターというジャンルにおいてはかなり特殊な役割を果たしており、「シングルコアプレイヤー」というジャンルに属していたのですが、eSportsシーンにおける経験が全く無かったsolo mid担当old chickenのシーンへの適応と成長により、「シングルコアプレイヤー」というカテゴリーを抜け出し、「セーフレーンヒッター」というジャンルに参戦してきた現在のCTYです。
僕の中での現在のCTYに対する評価は、プレイヤーパワーは十分にあるものの、現在のバージョンにおけるセーフレーンヒッターの挙動ではないので、sylarの後ろ、バーニングやenvyよりも若干見劣りし、rtzと一長一短という印象ですが、その差が僅かなものである事は間違いありません。既にCTYは、sylarやenvyを超えているという意見に反論するつもりは全くありません。
◆蘇ったLoda Berg。
蘇ったのはLodaではなく、s4とEGMを得たアライエンスだという話はおいておいて、とりあえずLodaがトップシーンに戻って参りました。実はフランクフルトの時点でも切符は取得しており(8-12位で実質最下位)、トップシーンに顔だけは出せていたのですが、EGMが戻ってフルスタックアライエンスの完成です。ここまでアライエンスは国際大会を2つ連続で制しており、Lodaは優勝候補の一角でセーフレーンヒッターを勤めているという状況です。
さて、Lodaが他のプレイヤーに対して強みを有しているポイントが仮に存在するとするならば、自身が無力なプレイヤーである事を理解している点でしょうか。midではkurokyに白黒完全につけられてわからされてmidから落ち延び、セーフレーンヒッターでも認められずサポートまでやり、挙げ句はside soloに行ってもクオリティとプレイヤーパワーが明らかに足りずに成功出来なかったのがLodaです。
ということで、Lodaはここまでに出たトップレベルのセーフレーンヒッターとは、同じ土俵では戦いません。正確に言うならば、同じ土俵で戦えるだけの能力を持たないのです。そして、これは自信を持って断言出来ることですが、Loda自身がそれを理解しているというのが、他のプレイヤーとは決定的に違うLodaの強みでしょう。
それでありながら、キャリアの積み重ねが違うので、一応はmidもside soloも出来ます。どんな運用にも、一応は耐えられます。アライエンスのmidはプレイヤーパワーでは平凡ながら歴史上最強チームのセーフレーンヒッターをやっていた、全てのproの中で最も特殊と言っても過言ではない特殊すぎるs4です。アライエンスにとって、両サイドをsoloレーンにして、Lodaをduo midで運用し、一人のサポートプレイヤーをミニマップから隠蔽する形で攻撃的に余らせるするというオプションも現実的なものでしょう。
明確にプレイヤー性能では限界のあるLodaですから、モダンなプレイスタイルとピックプールを完備しているとは言い難いのですが、他のセーフレーンヒッターには凌げない局面を一生懸命我慢して凌ぐという極めて存在感の薄い役割を担当する事が出来るのが最大の強みでしょう。なんと言っても、アライエンスには熊先生ことAdmiralBulldogが完全なコンディションで戻ってきたのですから。
現在のバージョンにおいてLodaがti3前夜期のゲームインパクトを出せる状態にない事は明らかですが、あれはあれ、これはこれ。十分なキャラクタープールもありますし、emberもinvokerも無いというチーム状況ではありますが、ぎりぎりのところでバージョンに対応出来ていると言っていいと思います。
なぜか昨日patchが入り、invokerが決定的に弱体化されたことで、一人勝ちしたのはinvokerを使えないレベルのプレイヤーがsolo midとセーフレーンに居るアライエンスです。
sylar、バーニング、Hao、CTY、rtzらトップレベルのチームのセーフレーンヒッターは、自身がトップシーンで実績のあるinvokerであるだけではなく、solo midにもトップシーンで実績のあるinvokerが居ます。envyももちろんinvoker使えます。
いや、セーフレーンヒッターっていうのは、そういうもんなんです!
最強のプレイヤーパワーとプレイ能力を持つ人間が勤めるものなんです!
Lodaにはそれが明確にありません。
Lodaとs4はinvokerを使えるだけの能力が無いんです・・・。
普通のトップチームが2人以上抱えてるレベルのプレイヤーが一人も居ないチーム。そんなチームが勝てるわけ・・いやいや、それが、ね!dotaはアクションゲームじゃないからという、糞ゲーの糞ゲーたるところであり、面白いところ、面白い糞ゲーなのです。dota allstarsは糞ゲーであり、真っ当なアクションゲームじゃないのです。
◆歴史上最強プレイヤーArteezy。
EGのセーフレーンヒッターarteezy(以下rtz)ですが、幸いにしてrtzが歴史上最強という存在になったのはsolo midにおいてであり、セーフレーンヒッターの適正はまったくありません。最近はセーフレーンヒッターに馴染んでいるように見せかけてはいますが、セーフレーンヒッターの適正はないです。全く無いです。mid担当のSumaiLとも、まったくあってないです。どうしようもないです。
なんの魅力も無いプレイヤーに落ちぶれてしまったrtzですが、一応は節々に歴史上最強プレイヤーrtzとしての面影を、魅力を、僅かには感じられるかな、という所までは戻りました。でも、まだ全然くだらないです。ti5以降のeSportsシーンが何故つまらないかって、歴史上最強プレイヤーrtzと、バージョン最強キャラクターzai、EGのsolo midであるSumaiLの3人が再編によって雁首揃えて死んじゃったって事です。
一応は蘇り、EGは世界最強チームとして上海に挑みます。もう、あの群雄割拠のつまらなさとおもしろさが同居する時代は終わりました。あの時代を終わらせたのは他ならぬ、未だ精彩を欠く、魅力の無いrtzだったというのも、残念ながら事実でしょう。
相手に殺されても自分達のチームが状況有利を取れるという状況の見極め、殺される前提でのrtzファーミング。rtzを殺す為に相手チームが対応したならば、自分達が有利になるという理不尽なrtzファーミングからの、殺されてなお有利をとるrtzフィーディング。rtzが死なないと決めたら絶対に死ななくなる、同一人物とは思えない生存能力と危機察知能力。完全に意味不明の存在であり、見る者には混乱を、対戦相手には絶望をもたらす絶望の化身、それがrtz……でした(過去形)。
ピックプールもプレイスタイルも強すぎるエゴも、全てセーフレーンヒッターとしては役に立たず、セーフレーンヒッターとしては未完成もいいところではありますが、一応はあのrtzと同一人物なので、既に多少は強いです。多少はね。
果たして上海のグランドファイナルで待つのはrtzという名の絶望の化身か、あるいは、世界最強チームのセーフレーンヒッターを勤める絶望の化身rtzが討ち果たされる、歓喜と復活の祝祭でしょうか。
あと、マツンバマンは現状まだ安定せず酷い内容が散見されますが、将来性あると思います。
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25日午前10時 : Secret 対 CDEC
26日午前10時 : Alliance 対 Spirit
27日午前10時 : LGD 対 NewBee
28日午前10時 : Liquid 対 VP
25~28日、最終ゲームは日本時間で午後8時半からです。
http://www.twitch.tv/17uu
上海Majorもtwitchで日本語実況全日全日します。
https://twitter.com/aka17uu
総括はtwitterで。
2016年2月17日水曜日
あたまいたいのなかなかひかないから1月のdota2十題かく。
1,empire散ってempireが来る。
招待の話はいつかするのでこの場では一切せずに置いておいて、欧州予選を2位で突破したのは本家empireではなく、第一次帝国のキャプテンgoblackと第二次帝国のキープレイヤーwana flyを抱えたSpiritでした。もうソビエトは強い所はほとんど全てempireのキープレイヤーが混ざっていて、empireの本業はソビエトを育てる仕事になってしまっている。そんな欧州予選をほぼ無風で首位突破したのは当然至極、全盛期kurokyでした。
2,ppdのpickは今日もおかしい。
ppdのpickがおかしい問題は今に始まったことではなく、tiのウイナーズ決勝で捨てゲーする人間なんで、そこに口出しするのは難しいのだけれど、ppdの所属するチームが一番強かった時期や一番輝いていた時期を遡っても、ppdの選択しているラストヒットを取らないサポートというプレイスタイルの成功者は彼だけであり、そしてまたppdがそのプレイスタイルの外側でプレイしようとすると、本人のプレイヤー性能問題による致命的な弱さだけが目につく。そしてppdのpickは今日もおかしい。けれども優勝準優勝準優勝と来て上海も本命という、ポスト歴史上最強時代のがっかり。
3,Allianceの不透明な強さ。
アライエンスの最大の強みは「弱いパーツが無い」ということであり、アライエンスにはrotkも居ないし、ppdも居ないし、jaxも居ないし、notailもmiracle-もw33も居ない。それがアライエンスの忘れられがちな最大の強みであり、欠点の無さという強みによって、LGDにも劣らないプレイヤーパワーを抱えたチームになっている事だけは確か。このバージョンにおけるアライエンス最大の問題は、勝率80%という完全に破綻した糞キャラクターを有していないことくらい。それが大きいのか、小さいのかはわからない。確かに、BANすれば終わりで、実際に彼らはそうしてる。
4,完全に破綻したキャラクターバランス。
勝率80%、残りの20%もjaxやらrotkやらpldで負けているだけで、dota allstars史上初と言っていいレベルのAuto winキャラクター。これは本当に酷い。アースピ導入記念でjaxを見に行ったら、jaxのアースピがどうでもいいレベルだったので、「ああ、これは大丈夫なのかな」と思った僕が馬鹿だった。どうでもいいレベルなのはそれがjaxだったからであり、真っ当なプレイヤーを抱えているチームがアースピを使えば80%。しかも上海はこのバージョンでやるらしい。大きく損をするのは、役に立たないアースピをカードとして有してしまっているLiquidとSecret。共に大きなチームではないので、小さな話ではあるけれど、pick&banはつまらなくなる。
5,nc win。
LoLを作りたいならとっととriotに行ってというMAP改変とsmiteにより、「不可能なレーンをどのように乗り越えるか」というside solo playerの面白さが完全に消えた。真面目にレーンをやるよりも、鹿威しをキーボードの前に設置するだけで出来そうなsmite持ってのnc巡りの方がリターンが大きいというがっかりバランス。アースピ問題なんかよりもこちらの方が深刻で、dota allstarsは死んだと言ってもいいレベル。MAP改変してsmite持ってside soloの多様性が増えたという意見は完全なお門違い。あからさまに捏造された強キャラクターであるvoidとldが踊るside soloのどこが多様性なんですか。dota allstarsは死にました。サモナーレベルを10にしてsmite持ってジャングルに行きましょう。繰り返しますが、これは弱体化調整を繰り返せば解決するアースピなんかよりも遙かに深刻です。僕にだって出来るレベルどころか、鹿威しをキーボードの前に設置するだけで出来るレベルのプレイを見る為にリプレイをダウンロードしてるんじゃないです。史上最強のside solo zai、そして人外kyxy the monster、世界最強yyfは遠くになりて、このMAPとsmiteが存在するバージョンにおいては、もう二度と現れない。プールから水を抜いて「世界水泳ですから泳いで!」と言ってるレベルの改悪。この先どれだけリプレイが作られても、3手という不可能性を抱えた最も奇妙な存在がリプレイを面白くする事は二度とありません。
6,EHome戴冠。
EHomeは戴冠したのですが、ppdが捨てゲーしてるので、こればかりはなんとも。「捨てゲー率も含めて強さ」という言葉がppdに対しては当てはまらないのは皆様ご存じの通り。
7,またもチェーゼェが北米代表。
eSportsというものには国境が無かったはずが、何故か地域代表制になってしまっている現状で、欧州の2流プレイヤーを3人引き抜いただけで4大会連続で国際大会のチケットを取ってしまったスウェーデン人3人のCoL。それを見て何かに気がついたのか、大黒柱レソリュがemprieから北米へと流出。地域代表制がeSportsシーンを面白くする事は決してないのだけれど、こればかりは仕方が無いか。
8,HGT解体。
拒絶者がiGに引き抜かれ、始まったばかりのHGTは事実上の終了。430もzsmjも、サポートに転じるタイミングを逸し、サポートに転じたMMYは世界最高のサポートをもう長くやっている。w33とmiracle-が普通に効き、rtzとsumaiLが天下を取った中で、中国は培ってきたプレイヤー資産と、若い才能が噛み合ってない。
9,OGの復活とOGの終わり。
フランクフルトでOGが勝てたのはそういう時代だったから、という事に尽きる。なので、そこからのOGの一休み感は当然のことだったんだけれど、一定の強さまではきちんと戻った。ただ、この構成のチームが世界大会を勝てたのは、あの時代だったからであり、一定の結果を出せるOGは復活したし、何かを獲れるOGは終わった。
10,どうしようもないrotk。
どうしようもない。rotkは20年中堅チームでやっていれば(40回Majorイベントを戦えば)、1回は優勝出来ると僕が言い続けてきた人物であり、その評価のままの結果に。優勝確率5%でいいチームならば最高のプレイヤーなんだけれど、LGDは100%優勝しなければならない構造のチームであり、全ての不幸はyao先生が休みたいって言ったこと。yao先生が休みたいって言った以上は、キャプテンrotkに対する代替案は存在しなかった。yao先生が休みたいと言っていなければyao先生で1つ2つ獲れたろうし、sylarは100%の仕事をしても負けてしまうのでますますやつれるし、rotkはしんだし、みんな不幸になってしまった。ただ、一時期はmaybeとdaiさんの状態が悪すぎたこともあり、LGDの鳴かず飛ばずは全てがrotkだけの責任ではない。
あたまいたいのすこしよくなった。
招待の話はいつかするのでこの場では一切せずに置いておいて、欧州予選を2位で突破したのは本家empireではなく、第一次帝国のキャプテンgoblackと第二次帝国のキープレイヤーwana flyを抱えたSpiritでした。もうソビエトは強い所はほとんど全てempireのキープレイヤーが混ざっていて、empireの本業はソビエトを育てる仕事になってしまっている。そんな欧州予選をほぼ無風で首位突破したのは当然至極、全盛期kurokyでした。
2,ppdのpickは今日もおかしい。
ppdのpickがおかしい問題は今に始まったことではなく、tiのウイナーズ決勝で捨てゲーする人間なんで、そこに口出しするのは難しいのだけれど、ppdの所属するチームが一番強かった時期や一番輝いていた時期を遡っても、ppdの選択しているラストヒットを取らないサポートというプレイスタイルの成功者は彼だけであり、そしてまたppdがそのプレイスタイルの外側でプレイしようとすると、本人のプレイヤー性能問題による致命的な弱さだけが目につく。そしてppdのpickは今日もおかしい。けれども優勝準優勝準優勝と来て上海も本命という、ポスト歴史上最強時代のがっかり。
3,Allianceの不透明な強さ。
アライエンスの最大の強みは「弱いパーツが無い」ということであり、アライエンスにはrotkも居ないし、ppdも居ないし、jaxも居ないし、notailもmiracle-もw33も居ない。それがアライエンスの忘れられがちな最大の強みであり、欠点の無さという強みによって、LGDにも劣らないプレイヤーパワーを抱えたチームになっている事だけは確か。このバージョンにおけるアライエンス最大の問題は、勝率80%という完全に破綻した糞キャラクターを有していないことくらい。それが大きいのか、小さいのかはわからない。確かに、BANすれば終わりで、実際に彼らはそうしてる。
4,完全に破綻したキャラクターバランス。
勝率80%、残りの20%もjaxやらrotkやらpldで負けているだけで、dota allstars史上初と言っていいレベルのAuto winキャラクター。これは本当に酷い。アースピ導入記念でjaxを見に行ったら、jaxのアースピがどうでもいいレベルだったので、「ああ、これは大丈夫なのかな」と思った僕が馬鹿だった。どうでもいいレベルなのはそれがjaxだったからであり、真っ当なプレイヤーを抱えているチームがアースピを使えば80%。しかも上海はこのバージョンでやるらしい。大きく損をするのは、役に立たないアースピをカードとして有してしまっているLiquidとSecret。共に大きなチームではないので、小さな話ではあるけれど、pick&banはつまらなくなる。
5,nc win。
LoLを作りたいならとっととriotに行ってというMAP改変とsmiteにより、「不可能なレーンをどのように乗り越えるか」というside solo playerの面白さが完全に消えた。真面目にレーンをやるよりも、鹿威しをキーボードの前に設置するだけで出来そうなsmite持ってのnc巡りの方がリターンが大きいというがっかりバランス。アースピ問題なんかよりもこちらの方が深刻で、dota allstarsは死んだと言ってもいいレベル。MAP改変してsmite持ってside soloの多様性が増えたという意見は完全なお門違い。あからさまに捏造された強キャラクターであるvoidとldが踊るside soloのどこが多様性なんですか。dota allstarsは死にました。サモナーレベルを10にしてsmite持ってジャングルに行きましょう。繰り返しますが、これは弱体化調整を繰り返せば解決するアースピなんかよりも遙かに深刻です。僕にだって出来るレベルどころか、鹿威しをキーボードの前に設置するだけで出来るレベルのプレイを見る為にリプレイをダウンロードしてるんじゃないです。史上最強のside solo zai、そして人外kyxy the monster、世界最強yyfは遠くになりて、このMAPとsmiteが存在するバージョンにおいては、もう二度と現れない。プールから水を抜いて「世界水泳ですから泳いで!」と言ってるレベルの改悪。この先どれだけリプレイが作られても、3手という不可能性を抱えた最も奇妙な存在がリプレイを面白くする事は二度とありません。
6,EHome戴冠。
EHomeは戴冠したのですが、ppdが捨てゲーしてるので、こればかりはなんとも。「捨てゲー率も含めて強さ」という言葉がppdに対しては当てはまらないのは皆様ご存じの通り。
7,またもチェーゼェが北米代表。
eSportsというものには国境が無かったはずが、何故か地域代表制になってしまっている現状で、欧州の2流プレイヤーを3人引き抜いただけで4大会連続で国際大会のチケットを取ってしまったスウェーデン人3人のCoL。それを見て何かに気がついたのか、大黒柱レソリュがemprieから北米へと流出。地域代表制がeSportsシーンを面白くする事は決してないのだけれど、こればかりは仕方が無いか。
8,HGT解体。
拒絶者がiGに引き抜かれ、始まったばかりのHGTは事実上の終了。430もzsmjも、サポートに転じるタイミングを逸し、サポートに転じたMMYは世界最高のサポートをもう長くやっている。w33とmiracle-が普通に効き、rtzとsumaiLが天下を取った中で、中国は培ってきたプレイヤー資産と、若い才能が噛み合ってない。
9,OGの復活とOGの終わり。
フランクフルトでOGが勝てたのはそういう時代だったから、という事に尽きる。なので、そこからのOGの一休み感は当然のことだったんだけれど、一定の強さまではきちんと戻った。ただ、この構成のチームが世界大会を勝てたのは、あの時代だったからであり、一定の結果を出せるOGは復活したし、何かを獲れるOGは終わった。
10,どうしようもないrotk。
どうしようもない。rotkは20年中堅チームでやっていれば(40回Majorイベントを戦えば)、1回は優勝出来ると僕が言い続けてきた人物であり、その評価のままの結果に。優勝確率5%でいいチームならば最高のプレイヤーなんだけれど、LGDは100%優勝しなければならない構造のチームであり、全ての不幸はyao先生が休みたいって言ったこと。yao先生が休みたいって言った以上は、キャプテンrotkに対する代替案は存在しなかった。yao先生が休みたいと言っていなければyao先生で1つ2つ獲れたろうし、sylarは100%の仕事をしても負けてしまうのでますますやつれるし、rotkはしんだし、みんな不幸になってしまった。ただ、一時期はmaybeとdaiさんの状態が悪すぎたこともあり、LGDの鳴かず飛ばずは全てがrotkだけの責任ではない。
あたまいたいのすこしよくなった。
2016年2月16日火曜日
2016年2月11日木曜日
リスナーさんが素敵な動画を作ってくださいました!
とても素敵な動画でした!
ありがとうございました!
2月25日から3月6日まで開催される賞金総額300万ドルの上海Majorもtwitchで、全日全日実況します。
twitch
実況告知用twitter
2016年2月8日月曜日
空腹が今日も僕を照らす。
まるでありえない時間に目が覚めて、その理由を探ればそれが寒さでは無く空腹であったときのかなしさ。たのしさに心躍らせて、ありえない時間に起きるような事などありえないのに、こんな時間に目が覚めたのは何故だろうと心当たりを探す悲しさ。ときめきから離れてもう随分と遠く、もしも電話機でインターネットに繋いでたような時代に逆戻りすれば、僕の人生に残された僅かな最後のときめきである、30分でアンインストールする事になる衝動買いしたセールとは名ばかりのゲームですらないようなビデオゲームのダウンロードが完了するまでの僅かな時間が引き延ばされて、この寒い、寒い夜の空腹の人生にときめきが戻るのではないかと、苦しんでうめき声をあげるからっぽの胃を筋肉で押し黙らせて、真っ白なインターネットは今日も僕を照らす。このまま眠れば、インターネットの光がそのまま、体の表に焼け付きつきそうだ。
2016年2月5日金曜日
宇宙の果て
幼い頃の僕は、この世界において人類の英知が及んでいない、未だわかっていないことなんて、もはや存在しないものだと思っていた。未だわかっていないことなんて精々、宇宙の果てに何があるかくらいのものだと思っていた。いまではそれが、全くの見当違いだったとわかる。でも、じゃあ、なに?この世界に残っている不思議はなに?人類の英知が及んでいない、未知の領域って何?解かれていない謎って、なあに?残念ながら今の僕は、そんな簡単な質問に答えることも出来ない。
何かあるよ、何かある。いろいろある、いろいろね。頭の中で浮かんではじけるのは、自らの不誠実さを意味するぼんやりとしたイメージ。この世界は果てしなく広くて、不思議なことがいっぱいあるんだというイメージ。そして僕はそこに向かって手を伸ばす事もなければ、知的好奇心を差し向けることもなく、目を擦りながら椅子の上に座って液晶モニタの白い光に焼かれている。不思議なことが宇宙の果てにしか無いのであれば、宇宙の果てを見てみたいと思ったのも今は昔。不思議なことに今の僕は、知りたい事があってもブラウザの検索バーにその文字列を打ち込むことすらせず、遠い他の誰かから見れば宇宙の果てであろう場所に浮かんでいる。
知らない方がいいよ。
宇宙の果てなんて。
見たい方がいいよ。
宇宙の果てなんて。
何かあるよ、何かある。いろいろある、いろいろね。頭の中で浮かんではじけるのは、自らの不誠実さを意味するぼんやりとしたイメージ。この世界は果てしなく広くて、不思議なことがいっぱいあるんだというイメージ。そして僕はそこに向かって手を伸ばす事もなければ、知的好奇心を差し向けることもなく、目を擦りながら椅子の上に座って液晶モニタの白い光に焼かれている。不思議なことが宇宙の果てにしか無いのであれば、宇宙の果てを見てみたいと思ったのも今は昔。不思議なことに今の僕は、知りたい事があってもブラウザの検索バーにその文字列を打ち込むことすらせず、遠い他の誰かから見れば宇宙の果てであろう場所に浮かんでいる。
知らない方がいいよ。
宇宙の果てなんて。
見たい方がいいよ。
宇宙の果てなんて。
2016年2月2日火曜日
任意の場所に爆弾を振らせるボタン
この世界において、誰もが望み欲するものが存在しているというならばそれは愛でも幸福でもお金でも無く、爆弾であろう。木っ端微塵に粉砕し消し飛ばしてしまいたいものを、木っ端微塵に粉砕し消し飛ばしてしまえる爆弾。この地球上には無数の木っ端微塵に粉砕したいものが存在しており、同じように無数の爆弾が存在しているにも関わらず、爆弾は人の自由にならず、爆破されるべきものが爆破されることはない。爆弾にも様々な種類があって、核爆弾ともなれば多くのものをまとめて吹き飛ばせるが、一国の独裁者の力を持ってしてもその爆弾は思うがままにはならないらしい。では、任意の場所に爆弾を振らせるボタンは存在しない幻の道具であるかというとそんなことはなく、合衆国の大統領は全世界から巻き上げた国民の金で、任意の場所に任意のタイミングで爆弾を降らせ続けている。あいにく僕は、大統領になる資格を有しておらず、その大統領ですら、任意の場所に任意のタイミングで爆弾を降らせるボタンがあるにもかかわらず、任意の場所に任意のタイミングで爆弾を降らすこともままならないらしい。僕等の生きてるこの世界は、なんとも、夢の無い世界だ。
2016年2月1日月曜日
「やりたいこと」は30時間以内に着手しないと、「やらなければならないこと」になるらしい。
なんと!
つまり、僕の人生において、やらなければならないことが溜まり続けているのは、やりたいことをやらないからなのだ。やらなければならないことで雁字搦めになり、自由な日常を過ごせないのは、やりたいことをやっていないからなのだ。やりたいと思った事すべて、30時間以内に着手していれば、こんなことにはなっていなかったのだ。
猶予は30時間もあるのだから、明日でいいかという考えもまた非常に危険なものである。明日の自分は、今の自分よりも遠い存在である。3年前の自分がまるで別人で有り、3年後の自分がまるで別人であるのと同じように、30時間後の自分もまた、まるで別人のようなものである。まるで別人のような存在である30時間後の自分を信頼するよりも、3時間後の自分を信じる方が、より強く言うならば、3時間後でも30分後でもなく、今この瞬間の自らを信じる事の方が遙かに合理性がある。
つまりは見敵必殺、やりたいと思った事はその瞬間に全てやってしまう、少なくとも着手してしまう事こそが正しいのだ。いつかではなく、明日ではなく、今日でもなく、やりたいと思ったことは全て、その瞬間に今から始めるのである。そんな毎日を繰り返していれば、人生においてやらなければならないことなどというものは1つも生まれず、やりたいことだけをやって自由闊達幸福に過ごせるのである。
なんだ、簡単なことだ。
つまり、僕の人生において、やらなければならないことが溜まり続けているのは、やりたいことをやらないからなのだ。やらなければならないことで雁字搦めになり、自由な日常を過ごせないのは、やりたいことをやっていないからなのだ。やりたいと思った事すべて、30時間以内に着手していれば、こんなことにはなっていなかったのだ。
猶予は30時間もあるのだから、明日でいいかという考えもまた非常に危険なものである。明日の自分は、今の自分よりも遠い存在である。3年前の自分がまるで別人で有り、3年後の自分がまるで別人であるのと同じように、30時間後の自分もまた、まるで別人のようなものである。まるで別人のような存在である30時間後の自分を信頼するよりも、3時間後の自分を信じる方が、より強く言うならば、3時間後でも30分後でもなく、今この瞬間の自らを信じる事の方が遙かに合理性がある。
つまりは見敵必殺、やりたいと思った事はその瞬間に全てやってしまう、少なくとも着手してしまう事こそが正しいのだ。いつかではなく、明日ではなく、今日でもなく、やりたいと思ったことは全て、その瞬間に今から始めるのである。そんな毎日を繰り返していれば、人生においてやらなければならないことなどというものは1つも生まれず、やりたいことだけをやって自由闊達幸福に過ごせるのである。
なんだ、簡単なことだ。
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