2007年5月19日土曜日

雑記



昨日今日と2日で7~8回ほどアンインストールしてみたけど、いい加減にわかった。これは無理だ。あきらめた。まあ、僕の意志薄弱さも悪い。ブログを書きたいならブログを書けばいいじゃん、的なマリーアントワネットもわかる。十分承知している。けれども、何が一番悪いって、BWIが悪い。これは悪い。




"one ward"歩く4K.Grubby
Grubby

10/10、人呼んで"Mr.One"、宇宙で一番上手い人。
ToD

第五の種族
Sprit_Moon

Master of WarCraft3
達人ReMinD

WarCraft3を完成させた男
Sky

名勝負製造機、永遠の4Kの良心
Fov

蘇った不敗神話
Sweet

他一名。




これは悪い。
理不尽ですらある。
何が凄いって、この人たちよく考えたら全て決定的な場面でGrubbyに勝ってる。大会名までは覚えていないけれどFoVは決勝で前評判を覆して大立ち回りの末、ToDは直前の大会の決勝で敗れたのを決勝でリベンジ(っていうかその大会の順位は1ToD,2Grubby,3Sky,4Moon)。Sweetは蘇って決勝、Skyは言うまでもなし。moonとReMinDは多すぎるので割愛。しかも、対Grubbyだけじゃなくて、他のメンバーの関係も複雑に絡み合っていてものすごい事になってる。古くはSweet-Moon、ToD-FoV、新しい所ではToD-Skyとか、ToD-Moonとか。なにより一番Moon-ReMinD。舞台は韓国。双方home。

正直なところ、ToD、Sky、Grubby、moon、ReMinDの5人がベスト8に残っていれば、もうそれは世界最高の大会。残り3名は、4korean、Lyn、soju、creo、hot、おまけでdeadmanくらいの中から来ていれば完璧。つまり、これはもう開催前からほぼ完璧な大会なわけである。

しかも、その大会というのがWarCraft3シーンとStarCraftシーンを同時に終わらせるだろうと言われているStarCraft2が発表されるだろうと言われているBliz主催のBlizzard Wrold Wide Invitationalときたら、もうこれは悪い。勝ち目が無い。故にもう自分を責めながらアンインストールとインストールを繰り返し続けるのを止める事にした。これは100%勝ちめがない。勝ち目が無いとかそういう以前の問題。だいたいインストールキーを破って千切って飲み込んだ所で、リプレイを見るだけなら違法キーでも出来てしまうので効果ない。無理にインストールをとめようとすると精神衛生的に余計に悪い事になってしまうのは目に見えている。だから素直に諦めてBWIを楽しむ事にした。というかもう超楽しんでる。このエントリー書いたりとか、理解できない言語の掲示板で行われている予想を眺めてにやにやしたりとか。とりあえず僕はリアルで言うと本命Sky対抗ReMinD。気持ち的にはアンチ4KなのにとりあえずGrubbyに全部。あとはToDが対Skyまで辿り着けるかどうか。

なんというか、これまで散々「この大会を超えるものはない」とか「これが終わったらあとは下降の一途を辿るだけ」みたいな気でいたのだけれど、WC3シーンの面白さはそれら僕の予想を思いっきりに裏切ってインフレしまくってる。けど、さすがにこれが終わったらもう終わりでしょう。wsvgとBWIとWC3Lプレイオフで全ての伏線が回収されてしまうから。


2007年5月17日木曜日

Warcraft3インストール中に書き足していく雑記



本格的に体壊した。笑える。咽は爛れて常時血の味一張羅は鼻水と涎で染みだらけ。やっと眠れたと思ったら寝たら寝たでなぜか熱がぶり返してぐわんぐわん頭痛にたたき起こされる理不尽。一晩中口呼吸してたせいで口蓋ねばねば腐敗臭。しかも目脂で瞼が開かないってんだからやってられない。赤道越えて連れて来られた八月の白熊みたいな惨状と書きたくて書きたくてうずうずしているブログの山との(終了

再開)パッチ当ててる。「風邪の時って不思議とNHK教育を見てしまいますよね」みたいな話(僕は同意できないけれど)を読んだことがあるけれど、それに近い形で正直自分でもここまで悪化するとは思っていなかったまでに本格的に体調を崩してしまうとやりたいことは何一つ出来ない。いや、多分頑張ればできるとは思うのだけれど(なにせ、そのやりたいこと、ってのがhaitwitのバージョンアップとかここ数ヶ月頭の中で書き続けてきたブログを投稿ボタンまで持っていく)とかなので、頑張れば出来るきもするのだけれど、後から後から湯水のように溢れ出す乾いた咳を必死で押し殺して「グフゥッ・・・グフウアッ・・・」とかやり続けているとさすがにモチベーションがあがらない。なんていうか基本引き篭もりも体が資本だなあ、とか思いながら、久々にwc3やったら、ヒーローLv8-7-7で負けた。金鉱確保してタワー4本建てたのに、アップグレードし忘れて落とされたのがあとあと響いた。今にして思えば飛行船で隅の金鉱取ってたら楽勝だった。

とりあえずアンインストールした。またTMのhumNEで負けてしまった。対面でAoWクリーピングされるとLv4間近のdhかLv3+Lv3間近のパンダが熊連れて突っ込んでくるから、それまでに行くかタワーで固めるしかない、ってところまではだいたいわかっているので突っ込んでみたら、相手が何故かTP持ってなかったので、本陣とMW割って戻って飛行船でシャカシャカmicro楽しんでいたら、飛行船のHP見るのを忘れていて、ヒーロー乗せた飛行船が落とされてさっくり全滅して足掻いてみたけれど普通に負けた。今思えばTPで戻らずぐだぐだやってれば勝てたのに。このマップUDとNEで引くとシンプルに遊べるんだけれど、humで引くと大抵ぐだぐだになってしまう。NE相手でもゴーレムからスタートした方が楽なんだろうか。ゴーレムスタートで農民2人多くして、木こり雇ってT2と同時に2nd確保してポケットタワー3本やってみよう。でもうアンインストールしてしまったから、どうでもいいけど。でも、これ書いているっていうことは、再インストール中っていう事なので、完全にどうでもいいってわけではない。


2007年5月16日水曜日

無限のやる気を生み出す方法



カラメルみたいな恋をする。


2007年5月15日火曜日

ブロガーになって失ったもの



ブログを書き始めて失ったものは多々あれど、その中で一番どうでもいいくだらないものは悪夢を見る才能。なんか昔は撃たれる夢とか、刺される夢とか、斧で頭をかち割られて尚必死でへらへら笑っている夢とか、路上で水槽の中に監禁される夢とか、そういうきわめて普通で平凡な悪夢を毎晩のように見ていたのだけれど、今ではそういったものは一切見なくなった。

じゃあ健康的になったのか?っていうとそうではなくて、なんか氏が「id:naoya死ね」とか誤字脱字だらけの読み辛い長文を白地に黒で長々と書いてて、しかもそれがはてなブックマークで20ブックマークとかされているのを見て、「これ僕が明日にでも書こうと思ってた事なのに!なんで氏が!なんで氏がこんな事書いてるの!」とか焦りに焦って悔しさで唇噛み締めたところで汗だくで飛び起きて「夢か・・・よかった。」とか言ってんの。なにが"よかった"だよ。そんなの全然よくないよ。

書きたいブログがなかなか書けずに「僕は頑張ればきちんと書ける子だ!」とか「努力が足りないだけなんだ!」とか自らに追い詰められて連日夢精とか、もう明らかに終わってる。そりゃあ僕にはブログの他に何も無いけど、悪夢くらいは普通のが見たいよ。


今もどこかであなたの何かを、誰かが確かに必要としている。



こんな終わりが訪れるなんて、いったい誰が想像出来ただろうか。あの光り輝く無敵のzacardが、たった1つのトロフィーを手にすることもなく、シーンを後にするだなんて。








いくら言葉を並べたところで、彼の凄さは少しも伝わらないだろう。
けれども何も書かなくとも、全て伝わることだろう。
リアルタイムで見ていた人になら。









伝説の空飛ぶアンデッドmadfrogを引退に追い込んだGrubbyが出口の見えないスランプに陥り、orcという種族の限界説が囁かれ、「Grubby時代の終焉」が実しやかに語られだした頃、彼は世界に現れた。鮮烈だった。

Grubbyと同じ種族を使い、Grubbyよりも鮮やかで、Grubbyよりも強く、Grubbyの2倍の操作量。全く新しい戦略を引っさげてシーンに登場した瞬間から、異常とも言える無敗に等しい勝率を叩き出し、世界の全ては彼のものになった。彼につけられた「Grubby 2.0」という渾名すら、過小評価に聞こえるくらい。

伝説の空飛ぶアンデッドmadfrogがアンデッドを変えたように。
WarCraft3を完成させた男skyがヒューマンを変えたように。
"第五の種族"sprit_moonがナイトエルフを変えたように。
zacardはオークを生まれ変わらせ、完成させた。


紛う事なき稀有なプレイヤーだった。
疑う余地の無い、唯一無比の存在だった。


けれども、今になって思えば、彼の最大の功績は、orcを変えたことではなくて、WC3シーンそのものを変えた事だったのかもしれない。右も左もバカばかりのシーンでは珍しく、zacはたいへんにまともな人で、意思疎通に不便しない程度の英語力とスター性をも持ち合わせていた。そして何よりも強かった。

当然のようにして彼は、欧州の名門clanであるSKに最強の新戦力として入団し、アジアと欧州を繋げた最初の一人となった。世界が1つになった今のシーンからは想像もつかない事だけれど、当時のシーンは欧州と韓国の2つに分かれていた。

zacのSK入団がなければ、StarCraftシーンに完全に負けていた韓国のWC3シーンはもっと下火になっていたかもしれないし、ヨーロッパが韓国人の草刈場、強いて言えば出稼ぎ先と化してしまう事も無かったかもしれない。そしてなにより、欧州最大のリーグ戦であるWC3Lを蹂躙し、我が物顔で闊歩した韓国オールスターをオフラインプレイオフにてたった2人で返り討ちにする4K.Grubbyと4K.ToDというシーン最大のカタルシスの1つも生まれなかっただろう。






あの頃のシーンは反論の余地無く、確かにzacardのものだった。
けれども、zacardの時代は3日と持たずにあっけなく終わった。

アメリカblizのお膝元で行われたBlizzCon 2005。
地獄のような韓国予選を首位通過したzacardは、当然のように決勝に進んだ。
決勝戦の相手は、<本来ならばそこに居るはずの無かった男>だった。

zacardの韓国予選のリプレイの、全てを見尽くしたGrubbyは、zacardの全てをコピーする事で長いスランプを抜け出して、決勝戦まで辿り着く事に成功した。熾烈を極める韓国予選を生き延びたzacardと、ぬるま湯完全無風地帯のオランダから来たGrubby。理不尽な顔合わせ、そして理不尽な結末だった。

何度思い返してみても、あれはzacardが手にするべきタイトルだったし、zacardが手にするべき栄光だった。「なぜGrubbyはzacardに勝てたのか?」という話題が世界中で語られ続けたが、誰もその勝因を見つけ出すことが出来ないほどに、あまりに微妙で原因不明な、そしてなにより理不尽な結末だった。MTVのカメラの前で、彼は全てを煙にまいたまま、zacardがその日まで少しずつ懸命に積み重ね積み上げてきた全てのものを持ち去った。そして幾度目かの、Grubby時代の幕が開け、zacardの光り輝く無敵は終わった。

たった1つの栄光も、手にせぬままで。
zacardが軍へ行った。




貧困層が軍に行くくらいしか道の無い国は確かに悲しいけれども、特権階級以外の全てが軍か牢屋に入らねばならない国はそれ以上に悲しいものだ。今にして思えば、ここ最近のzacardのパフォーマンスの低下はおそらく、モチベーションの低下だったのだろう。軍がzacardを必要としている以上に、僕らはzacardを必要としていたのに。それはもう、切実に。







WCReplays.comのダウンロード数ランキング。
zacardはTOP30に5つのリプレイを送り込んでいる。
これは、Grubbyの23、moonの11、ToDの6に続く数だ。skyの4をも上回る。

2位 SK.Zacard vs SK.Insomnia
7位 SK.Zacard vs 4K.Grubby
10位 SK.Zacard vs [4K]Grubby
14位 SK.Zacard vs 4K^Grubby
20位 SK.Zacard vs 4K^Grubby

けれども、特筆すべきはその数ではない。
その5つのリプレイ全てが、zacardの負けた試合なのだ。
僕が最も印象に残っているzacのリプレイもまた、Zacardの負け試合だ。




彼は負けても決して評価を落とさなかった。それどころか、負けながらも評価を高める事の出来た唯一のプレイヤーだった。なぜそうだったのか、はよくわからない。

ZacardのMAP上を面で制してきっちり受けるというプレイスタイルが、相手の良い所を引き出し、猪突猛進的な側面を持つGrubbyやmoonとは特に噛み合い、負けるときは名勝負、勝つときは相手を完璧に凡殺して圧倒、というパターンが多かった。特に、Grubbyに全てを奪われるまでの一時期は無敗に等しいまでの圧倒的な勝率で、ありとあらゆる相手の良さを完全に殺しきっていたが故に、その衝撃はものすごかった。あのzacardが凡百に落ちぶれ、そしてシーンを去るなんて。





韓国という国が徴兵制を必要としているのかどうかとなると、それはおそらくだけれど、多分本当に必要としているのだろう。それはつまり、韓国の軍隊がzacardを必要としている、という事なのだろうとは、思う。けれども、どこか、納得がいかない。僕ら以外のいったい誰が、zacardを必要としていると言うのだろうか。

そりゃあ、もちろん、僕らだってzacardの全てを必要としているわけではない。僕らが必要としていたのはzacardのほんの一部分、彼が生み出す名勝負のリプレイだけだった。

言うまでもなくzacardは人で、リプレイを作り出す機械なんかじゃない。それは丁度僕がblogのエントリーを書き出す機械でないのと同じように。僕が真性引き篭もりのエントリーを必要としている人がどうでもいい存在である事を知っているのと同じように、zacardもまた僕らがいい加減でどうでもいい存在であるという事を知っていたのかもしれないし、そんな事はなくて後ろ髪を引かれながら軍へ行ったのかもしれない。前者であれば幾らか気分は楽なのだけれど。




戦い続けたzacardのように。勝って称され、負けて称えられたzacardのように。必要としている人たちに連れ去られ、もう二度と戦うことの出来なくなったzacardのように。

僕もしばらくすればすぐ、見知らぬ場所へと連れ去られ、跡形も無く消えるのだろう。くだらない理由で。いらないものを必要とされて。そうなる前に可能な限り、死力を尽くして戦おうと思った。この地球上で唯一僕を必要としている人の為に。僕の全てを必要としている真性引き篭もりhankakueisuuの為に。苦しみの全てを、悲しみの全てを。全てと全て以外の全てのものを捧げて書こう。光り輝く無敵の中へ。cya zac