2018年8月7日火曜日

胸が痛い

夜道で転けて胸を強く打ってからというもの、胸が痛い。大きく呼吸をすると痛い。なるべく呼吸をしないようにしている。

2018年8月5日日曜日

しんどい

なぜしんどいかというと、寝たりていないからです。なぜ寝たりていないかというと、起きている時間を無駄にして睡眠時間が削られているからです。ではどうすればいいかというと、起きている時間を無駄にしなければいいわけですね。それが机上の空論であることは、これまで起きている時間を無駄にしたが故にもはや無駄をしなければいいという段階に非ず、無理をしなければならないという段階にあるからです。ではどうすればいいのか。わかりやすいですね。無理をしましょう。倒れぬように。

2018年8月2日木曜日

ti8を前にdota2シーン最悪の一年を振り返る


The International 7が終わってからの一年間は、dota2シーン最悪の一年でした。何故2017-2018シーズンが最悪の一年だったのかを、簡単に振り返ってみたいと思います。





◆Evil Geniusesの意味不明なチームマネジメント

EGは2017年の12月に世界最強のポジション3だったUniverseを解雇し、少し前まで隠遁していたFearをロースターに戻しました。それだけならばまだ良いのですが、世界最強のmid lanerだったSumaiLを何故かポジション3にうつし、midにおいてはeSportsシーンで通用した事がないfearをmidで使うという正気の沙汰ではないチーム改変を行いました。

これにより、世界最強のmid lanerのSumaiLが事実上eSportsシーンから完全に消滅しました。おりしもpatchの影響で、「世界最強のmid lanerであるSumaiLが一人勝ちするはずのバージョン」であったにも関わらず、SumaiLがポジション3をやっているという理解不能な状況が続きました。

また、miseryをOpTicから引き抜きながら僅か5ヶ月で戦犯扱いして解雇するなど、理不尽な行いでEGの5人のみならず、他のチームまで滅茶苦茶にしてしまいました。



◆OGで暴走した無能なコーチ

OGはanaという若いオーストラリア人のmid lanerが休養の為にチームを離脱し、その穴埋めに歴史に挑むポジション1、光武帝レソリューションを獲得しました。けれどもチームオーダーが定まらず、レソリューションとnotailという2人の偉大なプレイヤーを無駄使いした挙げ句に迷走します。

私が「欧州最強のpickerではなく世界最高のpicker」と言い続けてきたキャプテンflyに対して「流石にpickerを変えた方がいい」と言った程に、メジャー大会を3連続優勝したあの日が嘘のように、酷いチーム状態が続いていました。

けれども、レソリューションが謎の離脱を遂げた事により、状況が一変します。レソリューションの抜けた所に入ったのは、OGのコーチでした。そしてOGのコーチはeSportsシーンでは考えられない滅茶苦茶に酷いpick&banを繰り返し、「何故世界最強のpickerであったはずのキャプテンflyのpick&banが迷走したのか」という謎に対する明確な回答を提示します。コーチがどうしようもなくアホだったのです。

結果としてOGはレソリューションのみならず、flyとs4という偉大なプレイヤー2人にまで逃げられて、世界最強のポジション4と、休養から復帰したanaを無能な元コーチが閉じ込めるという、名手の墓場、歩く棺桶と化してしまいました。ミンナ……ハヤクニゲテ……。



◆newbeeの無策

newbeeには世界最強のポジション1と、世界最強のmid lane carryが居ます。ポジション1+2の総合力では世界最強というチームです。けれども、ポジション3の適正を全く持たないオーストラリア人と、ポジション4の適正を全く持たない中国人を頑なに使い続けたが故に、全く勝てませんでした。

本来ならばnewbeeこそプレイヤーを変える必要があったのですが、昨年のThe International 2017で無駄にウイナーズ優勝を成し遂げてしまった為に変えるタイミングを失い、世界最強の1+2である金色の2人を使い潰して何も出来ずに終わってしまった一年でした。



◆LGDのマネジメント

昨年のThe International 7で4位という好成績を収めたLGDは、ti7後にチーム改変を行い、トップシーンにおけるワーストプレイヤーだったyao先生を2ndチームから1stチームのLGDへと引き上げます。

yao先生はLGDが4人のプレイヤーをiGに引き抜かれ、残る一人もモチベーションを失い休養してしまう中で、LGDの最強プレイヤーとして現在のLGDの礎を作ったLGD最大の功労者の1人です。yao先生が居なければ今頃はチーム自体が無くなっていた可能性すらある。そんなyao先生に、賞金額がインフレした現代シーンで稼がせてあげる為の、論功行賞としての再編でした。

けれどもyao先生はトップシーンにおけるワーストプレイヤーでした。トップシーンにおけるワーストプレイヤーをチームに編入したLGDが勝てるわけがありません。LGDはyao先生起因で不安定に負け続けます。yao先生が2月にkickされると同時にLGDは世界最強の一角にまで登り詰めました。LGDは最悪のチームマネジメントにより、半年間を無駄に過ごしました。

なお、yao先生は2ndチームへと押し出されたのですが、yao先生を押しつけられたLFYはThe International8の出場権を逃しています。論功行賞とはなんなんでしょうね。



◆Fnaticのpieliedie

他の例に比べれば軽微なものかもしれませんが、宇宙最強プレイヤーを擁しながら世界で勝てるチームには決して成り得ないというFnaticの特殊事情はpieliedieの弱さが故です。ただしこれは他の「チームマネジメントが悪い」というケースとは全く違う、難しい問題です。

pieliedieはdota allstars16年の歴史の中で最強のmid laneサポートにして、最強のfeederです。問題は、現在のバージョンにおいてはmid laneサポートという役割も、自分が死ぬ事によってゲームの展開を作るという役割も、patchによって完全に潰されている事でしょう。

pieliedieはdota2の歴史の中で最大のプレイヤーIDと言ってよい偉大なプレイヤーであり、確かにFnaticはpieliedieのせいで世界で戦えないという苦しい状況にあるのですが、だからと言ってFnaticのマネジメントが間違っているという話には現段階ではまだならないでしょう。



◆VPの第三期ラムゼス暗黒時代

VPはラムゼスがpickerになる度に低迷しているのですが、二度ならずも三度までもラムゼスをpickerにして暗黒時代を迎えてしまいました。確かにVPは2017-2018シーズンのポイントランキング第一位ではありましたが、最終的にyao先生をkickしたLGDに同一カード4連敗を喫しています。

VPが世界最強の一角だったのは、他のチームが迷走していたから。そんな残念さが最後まで付きまとう2017-2018シーズンでした。





◆茶聖kuroky

5jangoで雑兵を集めて自らの無茶苦茶なコマンディングにより世界のトップシーンに殴り込むという驚愕の全盛期を迎えたkurokyはそのままの勢いでThe International 2017で優勝を飾り、全盛期kurokyは当面の間続くだろうと思っていました。

所がti7で優勝をした後にkurokyはそれまでの勝利を目指す姿勢を完全に捨て、「ゲームは勝ち負けの為にやるものではない」という方針を明確に示してしまいます。kurokyは自らの美意識の為にプレイし、自らが面白いと思うことをやる為だけにプレイしはじめます。全てのゲームのeSportsプレイヤーの中で最高の生涯賞金額を誇るkurokyの、まさかのエンジョイ勢への転向でした。もう金は十分に稼いだから楽しんでゲームをやろうぜ、という事なのでしょう。

valveは昨年までは年に4回発売していたシーズンパスをThe Internationalのみの1回にしてしまうなど、賞金額の一極集中が進み、The International以外の大会を真面目に勝ちに行くメリットが減ったのは確かです。賞金額の低い大会で強い内容を残してvalveに目を付けられて極端な弱体化の対象にされるよりも、低空飛行を続けた方が得策であるとの判断があったのかもしれません。

ともあれ、kurokyが賞金100万ドル規模の大会では真面目に勝ち負けを目指さないという事がti7終了後すぐに明示的に示されてしまい、"何者をも寄せ付けない世界最強チームLiquid"という魅力的なコンテンツへの扉は、kuroky自らによって閉ざされてしまいました。




これが"最悪の一年"のほとんど全てです。他にも「休養が必要なので休みました」というトッププレイヤーは存在するのですが、人生に休養は大事なのでそれらは"最悪の一年"という言葉の中に含まれていません。最悪の一年の内容はkuroky以外の全てがチームマネジメント起因です。ベンチがアホやから、という話ばかりでした。

ポジティブな話としては1にも2にもsecret。
ppdの復活やMineskiの充実も盛り上がりました。
それもこれも……という話にはどうしてもなりますが。






なお、上記の"最悪の一年"を構成する諸要素の多くは既に解決済みです。「2017-2018シーズンは最悪の一年だったけれど、ti8が最悪なわけではない」というわけです。一応は、めでたしめでたし、ですね。

2018年8月1日水曜日

見知らぬ道を走ったらこけた。

明日から頑張ろうとか毎日のように思っているのですが、昨日は特別に少しだけ強く明日から頑張ろうと思ったせいで、走ってみようと思ったんです。だって、ポジティブになるには走るしかないって言うじゃないですか。円谷幸吉が自殺している時点でそんなものなんの説得力もないですが、説得力なんてものにポイントを割り振れるほど僕の人生にはスキルポイントが余っていないんです。だから走ってみようとか思っちゃって、見知らぬ道を走ってみたんです。そしたら、もう、真っ暗で、何も見えないんです。月明かりすらありません。夜があんなにも暗いなんて僕は知りませんでした。けれども、夜の暗さに怯える心すら僕はもう失ってしまっていたんです。昔ならば怯えて歩いていたような所も今では簡単に走れたんです。そしたら歩道を守る車止めかなにかに躓いてこけて顔から地面に突っ込んで、顔から出血して手も血まみれになりました。毛って強いなって思いました。もしもわたしが熊だったならば、毛に守られて怪我一つ無かったでしょう。わたしは熊ではないので毛がなくて、流さなくてもよい血を流す羽目に陥りました。胸も打って呼吸が出来ず、ああまぬけだなあって思いました。宵闇を走って顔と胸を打つだけの人生でした。愚か者っていうのは、こんなふうにして死んでいくんですね。

2018年7月31日火曜日

amazonギフト券 10万円 プレゼントキャンペーンやります。

amazonギフト券 10万円分プレゼントキャンペーンをやります。
発動条件は、8月15日までに僕が下記の目標を1つでも達成出来なかった場合です。



・ネットサーフィンを1秒もしない。
インターネットは地球上で最も不要な存在なので、hostsファイルでブロックしたウェブサイトにアクセスしません。どうしてもアクセスが必要になるサイトはメインブラウザでブロックして、他のブラウザでアクセスするようにしていますが、他のブラウザでもネットサーフィンを1秒もしません。



・ビデオゲームを1秒もしない。
あらゆるビデオゲームを1秒もプレイしません。



・動画を20個アップロードする。
8月15日までに、動画を20個編集してアップロードします。



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8月15日までにブログを10個投稿します。



・毎日走る。
体力作りの為に毎日走ります。



以上です。
応募条件は発動時に告知します。
発動させないように頑張ります。

The International 2018 プレイヤーレビュー

毎年恒例のプレイヤーレビューですが、今年ほどつらい年は記憶にありません。何故ならば、この一年間のdota2シーンは、dota allstars16年の歴史の中で最悪の一年だったからです。

今年のバージョンの勝者になるはずだった、世界最強のmid lanerであるEGのSumaiLは、最悪のチームマネジメントの犠牲者となってmid laneから居なくなるし、同時代にライバルが居らず、歴史に挑んでる段階にあった光武帝レソリューションはでたらめなコーチの被害者となり低迷した挙げ句に耐えかねてチームを離脱後に輝きを取り戻す始末。LGDはトップシーンにおけるワーストプレイヤーを論功行賞の為に昇格させて低迷し、VPは勝てば勝つ程に自ら武器を投げ捨てて弱くなり続けるという酷い末路を辿りました。全てのeSportsプレイヤーの中で第一位の生涯賞金額を誇るkurokyは、「eSportsは勝ち負けの為ではなく、美意識の為に存在する」と全盛期kurokyである事を辞めて茶聖化してしまい、Liquidという最強チームは最強チームでありながら、100万ドル規模の大会であっても勝ち負けにこだわらずに戦うという姿勢を明確してしまいます。

実を申し上げると、このような問題点は現在ではほとんど解決しています。この一年間は史上最悪のつまらない一年間だったけれど、幸いにして今日の時点では面白いdota2シーンが戻ってきています。されど、わたしのプレイヤーレビューは一年間のプレイヤーレビューです。困りました。困っています。困っている中で書いていきます。







◆星5
・miracle-

プレイヤーレビュー史上初めての星5二連覇。最強アクションゲーマーという出自を持つmiracle-のミクロを見てしまうと、他のプレイヤーのミクロがmiracle-と比較して数段階劣っているという事実が浮かび上がってしまう為、dota2シーンを見るのがつまらなくなってしまうという諸刃の剣。世界最強のポジション1も、世界最強のポジション2も、世界最強のポジション3も、miracle-には遠く及ばない。現段階において3つのポジションで世界最強のプレイヤーである事は疑う余地のないところ。

miracle-が一人で誰も居ないレーンクリープだけの相手からラストヒットをとるだけのゲームこそがdotaのオールスターズマッチ。文字通りのone man dota allstars。長く「歴史上最強プレイヤー」という称号を維持し続けたrtzから、その看板を既に奪い取ったと見るのが正しいだろう。dota16年の歴史の中で、断トツの最強プレイヤー。後の時代に生まれたが故に最強なのではなく、同時代における傑出度においても、rtz、kuroky、dendiの三者を凌ぐ、相対的にも絶対的にも時代的にも全て最強の、問答無用の最強プレイヤー。

SumaiL、sccc、レソリューションという、miracle-を上回る部分を所持したプレイヤーが、揃いも揃ってチームマネジメント問題で低迷した為、miracle-時代を止める事の出来るライバル候補すら見当たらない一年間だった。そして、そのmiracle-を止めたのが他ならぬkurokyの「私達は賞金100万ドルレベルの大会では勝ち負けでは無くて美意識を追求します」という姿勢であり、世界最強のmiracle-が負けても、それはkurokyが勝ち負けを度外視して美意識を追求しているが故に負けたのだという展開になってしまい、「最悪の一年」を象徴する最強プレイヤーだった。

miracle-に非ずは、dotaプレイヤーに非ず。dotaの最強プレイヤーを問われたら、一切の躊躇なく即答できるいい時代。Liquidというチーム自体が強すぎることもあり、ti8後に発生するであろう再編により、世界中にドリームチームが複数生まれたとしても、miracle-時代はあと1年は続くだろう。miracle-の星5は、二連覇ではなく三連覇である。





◆星4

・ACE

この一年。2017~2018というシーズンが、誰のシーズンだったかと問われれば、ACEである。極めて平凡なプレイヤーでしかないACEが、side solo carryという10年前のdota解釈を復活させたppyによって、世界的な名手を全て踏みつぶす所から始まった一年だった。

マップ改変を含むpatchにより、武器となる戦略を悉く奪われてもなお、ppyに託されたタスクを完璧とも言える非常に高い成功率でこなし続け、個としての能力は極めて低いにも関わらず、他のどんなプレイヤーよりも強く見える、奇跡的なと言ってよい内容を残し続けた。

このレビューはあくまでもプレイヤーレビューなので、プレイヤーとしては平凡なppyの名前をあげる機会には恵まれないが、決して強いとは言い難い平凡なプレイヤーであるにも関わらず、secretの最強プレイヤーは断トツでACEという状況を作り上げたのは、ti7後のsecretを即座に勝てるチームとして完成させ、2017年こそがppyの全盛期なのではと思ってしまうほどの会心のリプレイを残し続けたSecretを率いる、puppey the Destroyerの手腕は素晴らしいものだった。

トップシーンでは通用しないはずのACEが、「世界で勝てるチームのポジション1」としてsecretを文字通りcarryする形でトップシーンでのキャリアを開始し、その勢いは最後まで衰えなかった。dotaは未だ、極めて平凡で魅力の無いプレイヤーでも、工夫と努力次第で世界で勝ててしまう、素晴らしいゲームだと思う。

プレイヤーとしての特色としては、建物を殴るというゲーム解釈をnotailから引き継ぎ、失敗の少なさと小ささではravenに次ぐ地位にある。生み出せるリターンの規模こそ小さいタイプのプレイヤーではあるものの、ACEよりも大きなリターンを安定して生み出せるプレイヤーは片手で数えて事足りる知恵度にしか存在していない。

残念ながらpatchにより、時空を超えて蘇ったside solo carryという斬新な地位は失ってしまったものの、ACEが星4筆頭に居るのは、patchでside solo carryを完全に潰されてからも、世界四位相当のSecretというチームにおける最強プレイヤーであり続け、トップシーンに足跡を残し続けることに成功したが故である。

本来ならば星4筆頭に置くようなプレイヤーではないが、世界的名手の多くが、半年間行方不明になるような特殊状況に助けられたとは言え、この一年はACEの一年だった。




・マイコン

scccが手にするはずだったti7のMVPを、newbeeの酷いpick&banによって棚ぼた式に手に入れてしまったti7のMVPは、この一年間も強かった。kurokyとfataで勝つという異常なチームだった5jangoの、臭いのしないパクチー程度の添え物でしかなかったあの日のマイコンは、もうどこにも存在しない。他のライバルの失速もあって、世界最強のポジション3の座を、一年通じて維持する事に成功した。

ただし、圧倒的に世界最強というわけではない。pickプールやプレイスタイル面では、9pasの方が面白い部分もあり、fata-はずっと素晴らしかった。未だにdota allstarsはポジション3が強いとチームが強く見えるという単純なゲーム。昔は添え物だったという出自が故のスケールの小ささこそ最近は気にならなくなったものの、リターンのとり方は唯我独尊タイプのそれではなく、1人でゲームを勝利に導く能力は他のプレイヤーよりも低いものの、dota allstarsは5人でやるゲーム。

Liquidの塩。
塩、The solt。
マイコンである。




・fy

fyが3人居ればというのは、今も尚LGDにとっては絶対に叶わぬ夢。前半期をポジジョン3で過ごし、後半期をポジション4としてプレイしたが、共に素晴らしい内容でポジションコンバートは完全に成功していた。チームマネジメントの犠牲になる形でポジションを再び4に戻されてからも、fyというプレイヤーが持つ個性の不安定さを感じさせぬ安定感でLGDを世界最強チームへと押し上げる事に成功した。

ポジション3で強く、ポジション4で強く、ポジション5で強く、pick&banが出来てキャプテンも出来る。もはやキャプテンfyは、中国最大のタレントなどではなく、現代シーン最大のタレントと言ってよい。あの日からずっと実は最強であり続けたfyが、チームマネジメントの犠牲になることなく、順風満帆のキャリアを過ごせていたのならば、中国は今のような惨状に陥っていなかっただろう。

プレイヤーとしての個性は今のバージョンに向いていないが、そこはfyである。メタというのはレベルの低いプレイヤーの間で流行っているただの流行でしかなく、一部の特別なプレイヤーはメタというくだらない低次元の流行を完全に無視することが出来る。そしてfyは特別なプレイヤーである。

fyが世界最強チームのキャプテンとしてThe Internationalに挑むのはこれが二度目。前回はきっちり優勝している。xiao8の居ないシカゴならば……、果たして。





◆星3


・rodJER

VPから消去法で選ぶならばぎりぎりでrodJER。VPは前任者のlilで十分に強かったと思うし、naviが強かったのは蘇生者sonneikoというCIS史上最強のキャプテンに率いられていたからで、rodJERの功績は決して大きくはなかった。

とは言え、pickプールが0にまで落ち込んだ経験を持つlilのプレイヤー特性的な問題により、VPに存在していた戦略的な足枷を、左右に対する意識が高く、心も強い、平均的なポジション4としての特性を持つrodJERが取り除いたのものまた事実。9pasが現在のバージョンに少し合わない感じを醸し出していることもあり、VP筆頭となるとrodJERでいいのかな、というあくまでも消去法の星4つ。正直rodJERはそんなに強くなかったし、とても苦しい。

不幸にもVPは迷走してしまい、2018年の8月を世界最強チームとして迎える事は叶わなかったものの、それはrodJERの責任ではなく、rodJERの関われない所で発生したチームマネジメント上の問題。まだVPには大量の伸び代が残っています。





・9pas

本来ならば星4に置くべきプレイヤー。
バージョンに嫌われた。
VPが迷走してしまった。

VPは2017-2018のサーキットポイントランキングで一位だったのだけれど、それでもこの一年間のVPは世界で最も見応えのある負け役でしかなく、終ぞ能動的に勝てるチームにはなれなかった。それもこれも、picker変えすぎ。picker適正の無い人にpickerやらせすぎ。コーチが戦略に無駄に介入しすぎ。プレイヤーの個性を殺しすぎ。

9pasもまた、VPが魅力を失っていくのと同時にプレイヤーとしての輝きを失っていったものの、かつてはポジション1をやっていたという出自を思い起こさせるような内容で度々チームをcarryしていたし、バージョンによりメタの変化にもきっちりと対応出来ていた。

敗色濃厚なゲームを1人で互角の展開へと戻すという、かつてポジション3に要求されていたタスクこそ少し弱いものがあるが、今のdota allstarsは5人でプレイするゲーム。チームメイト全員の位置を把握する目の良さ、敵の挙動を推測する頭の良さは、VPが9pasの長所を宝の持ち腐れとして殺す戦略を選択し続けてなお、「VPのリプレイに外れ無し」というVPの確かさを支える最大のプレイヤーだった。VPは確かに最強でした。最強だったんです。




・ヤプゾル

「けったいなことをやります!」
という道化でしかなかったヤプゾルも今は昔。

ヤプゾル躍動せずしてsecretに勝利なしとまでうたわれる、世界で最も見応えのあるポジション4へと成長した。依然としてヤプゾルは曲芸師であり、強い弱いという外側に足を置いている部分を持つプレイヤーであるが故に運用が難しく、高い頻度でゲームから完全に消えてしまうのは大きくネガティブなポイント。ppyの無茶ぶりに対応しきれず負けていくゲームが多い。

とは言え、相手を煙に巻くミクロ自慢のプレイヤーという特性を持ちながら、抑揚の効いたプレイが出来るのが最大の魅力。あの手先の器用さだけが取り柄の自信過剰なヤプゾルを、隙の無いポジション4に育てたppyは凄い。育ったヤプゾルはもっと凄い。

チーム力的にsecretは厳しい立ち位置にあるものの、2017-2018シーズンを決定的な失速を迎えることなく乗り越えた、最優秀チームsecretの最優秀プレイヤー。




・abed

Fnaticに加入する以前に既に世界で戦えるプレイヤーとしての地位を完全に確立させていたabedですが、envyはそれに満足せず、abedをdendiに、跳刀跳刀に、そしてsingsingにしようと試みました。その試みは現段階においては成功を見ておらず、バージョンに右往左往させられた影響もあり、envyとabedは一年間を無駄に過ごしたという見方も不可能ではありません。

けれどもそんな一年をFnaticは、アジア3強の末席の座を決して誰にも譲ること無く切り抜けました。残念ながらabedが革新的な進化を遂げることはありませんでしたが、abedはFnatic以前から十分に魅力的なプレイヤーであり、Fnaticで試行錯誤を繰り返す中でも常にプレイヤーとしての魅力に溢れる内容を残し続けました。

既に強く、美しく、魅力的で、悪い個性も持っていません。あとは勝てるプレイヤーになれるかだけです。が、それはチーム事情というものがありますから、ti8では難しいという話にどうしてもなってしまいます。残念なことに、abedは旅に値しますが、Fnaticは旅に値しません。




・raven

異常者、無敵のravenです。

ravenが無敵だったのはもう思い出せません。失敗を恐れるようなそぶりを見せないにもかかわらず、失敗を回避する為の異常とも言えるロジックを持ち、得られるものは少ないけれど、失うことは決して無いというタイプのポジション1です。

このタイプのポジション1は、確固たるものを持つ強いポジション2と組む事で生きるのですが、TNCはポジション2をKUKUからarmelに変更するなど少し迷走してしまい、ravenの強さは生きていません。特に1437を放出してからのTNCは迷走してしまい、ravenの輝きも若干色褪せてしまいました。

とは言え、一年通じてどのリプレイを見てもravenは外れの無い挙動をしており、全てのポジションを顧みても、世界で一番失敗率の低いプレイヤーです。ravenを見る為にTNCを見よう、という話には決してなりませんし、TNCがravenで勝つという事は滅多と起こりませんが、それでもravenは世界最強のポジション1の一角を成しています。世界中の誰もがみんな迷走して消えていた最悪の一年において、ずっと強かったというだけの理由の星三つです。





◆星2

・fata-

pos3転向後に精彩を欠いたs4と比較すると、ブランクがあったにもかかわらずpos3に転向した瞬間から素晴らしかったfata-の特別さが際立ちます。この一年間のsecretはサイコロの出目が良くて身の丈以上に勝ちすぎていたというのが私の見立てなのですが、少しかみ合えば勝ちまくれるだけのチーム力が間違い無くありました。それを支えていたのは他ならぬfata-です。

現代に蘇ったside solo carryとしてACEが運用される中でfata-はtri lane hitterを務めていたわけで、その運用に耐えうるプレイヤーパワーと、その運用に耐えうる信頼感があったからこそsecretというチームは成り立っていたのです。この一年間通じて最後まで決して失速しなかったsecretの快進撃は、fata-の確かさによって支えられていたのです。


・fade

一年通じてfadeは強いというリプレイを残し続けたプレイヤー。チームの勝ちに繋がっていないではないかという部分は中国予選という特殊な事情があるが故であり、過疎化が進み衰退する一方の中国という地域においては唯一と言ってもよい明るい話でした。2-1-2になってプレイヤーとしての個性が失われたように見えるのは残念です。多くのpos4pos5が2-1-2になって魅力を失ったのと同じように、2-1-2になって違いが作れなくなったのが気がかりですが、バージョンの問題だと思います。


・ラムゼス666
Liquidと共に世界最強チームとしてこの1年間のdota2シーンを牽引したVPが誇る最強プレイヤー。ただし、星4筆頭に置くには、強い違和感があったので星4筆頭には出来ず、気がついたら星2の筆頭になっていた。これはラムゼス666の責任ではなく、何故かラムゼスがpickerをやって迷走してしまったというVPのチームマネジメントの犠牲者。


まず第一に、VPが強かったのはラムゼスの強さによるものではない。VPが強かったのは、VPこそが世界で最も洗練されたチームであり、他のチームとはレベルの違う戦略と連携を持ったチームだったからである。ラムゼスは世界最強のポジション1の一人ですが、他の世界的なポジション1よりも上というわけではない。素晴らしい個性を持っているものの、VPその個性を完全に殺す戦略を選択している現状では、ラムゼスは特別な魅力のない平凡なプレイヤー。

pickerを担当する度にVPに暗黒時代をもたらした過去を持つにも関わらず、何故か今もVPのpickerはラムゼスであり、ずっとpickが酷い。ラムゼスが必要以上に悩んでしまったという要素は見え隠れするものの、pick&banの酷さはラムゼスの責任ではなく、チームマネジメント側の問題だとは思う。



この一年間世界で一番勝ったチームは確かにVP。けれどもそれは、世界中のチームがマネジメントにより迷走していたが故。SumaiLがpos3をやったり、レソリュを追い出すコーチが居たり、チームの功労者に対する論功行賞でワーストプレイヤーを用いたり、そういった外部的要因がなければ、VPはここまで勝てなかったと思う。事実2018年の8月においてVPは世界最強の一角から既に陥落してしまっている。



この1年間のラムゼスに星4はおかしいよね。この1年間のラムゼスに星3はおかしいよね、という話に自分の中ではなってしまった。確かに星4のポテンシャルはある。けれどもこの一年間は違った。ti8のプレイヤーレビューを書き始めるまでは、頭の中ではラムゼスを星4筆頭に書くつもりだった。けれども、ti8用の下調べで色んなリプレイを見て、冷静に一年を振り返りながら考えてみると、ラムゼスを星4筆頭に置く事は出来なかった。

ここ数ヶ月、VPの状態は非常に悪い。「ラムゼスで勝った」と言えるパターンが皆無に等しいので、とにかくpickerを変えて欲しい。今のラムゼスは、自らの歴史に残るキルプレイヤーという特性を押し殺すpickしかしない。悩みに悩んで工夫と努力をしているのは見て取れるのだけれど、全て悪い方に努力してしまっている。努力の方向音痴。pickerを変えない限りラムゼスの復活はありません。僕等はラムゼスに飢えています。




・ghg

この人もバージョンとkurokyの犠牲になったように見えた一年間でした。特に2-1-2が固定化されるゲームになってから、ghgが他のプレイヤーとの違いを作っていた部分の多くが死んでしまい、本人の能力とは外れたところで一時の輝きを失ってしまいました。

Liquidは一年通じて強かったわけではありませんが、常に世界最強チームとしての役割をぎりぎり果たすところには達しており、ghgはその力強さを支える大きな要素でした。世界最強のポジション4として、cr1tやfadeやヤプゾルに追いつかれないようにしていただきたいです。その為にはまずpatchかな、とも思います。外部要素ですね。現在のバージョンは明確に向いておらず、レーンでちんたら2on2をやるべきプレイヤーではなさそうです。




・maybe

maybeはずっとmaybeであり、強くも弱くもあったのですが、シーズンの最後も最後でやっとこさ、LGDは勝てるチームへと生まれ変わりました。トップシーンにおけるワーストプレイヤーであるyao先生を使うなどという意味不明なチームマネジメントの犠牲者でした。

maybeに関しては特に何も無いでしょう。歩いて行くだけで地球上の全てのプレイヤーが吹き飛んでいた時代の感覚が完全に染みついており、現代シーンにおけるmaybeは、強いは強いものの世界で一番雑なプレイヤーでしかありません。

とは言え、LGDの復活に際し、china pubの覇者だった頃に培ったmaybeの個性がポジティブに働いたこともまた確か。LGDの快進撃は現代シーンにおいてはマイナスにしか働かないと思われていたmaybeという個性によって成し遂げられたものです。なお、昨年のプレイヤーレビューの段階で既にわたしはmaybeを、上にはSumaiLしか居ない中国最強のポジション2として記述しています。世界中誰1人としてmaybeのことなんて完全に忘れていましたが、maybeはずっとmaybeだったのです。dendi時代を終わらせるはずだった中国が遂に手に入れた真の才能は、天下を取り損ねた今も尚、幸いにして強さを意味するIDです。



・pj

北米のチームが悉く弱体化したという外部要因こそあれ、2018年にpjが五指に入るポジション1になると誰が想像していたでしょうか。dota2シーンの過疎化と地盤沈下を嘆く前に、pjの素晴らしさを称えるべきです!

kurokyとlodaの時代を終わらせるはずだったpj、13baby、dendiの中で筆頭に位置していたはずのpjは、dendiの天下が終わっても尚も世界で戦えるプレイヤーとして世界中を放浪しています。ppdを勝たせたpjというよりは、pjを勝たせたppdという要素が色濃いのが癪ですし、pos1としての挙動は没個性な事大主義者でしかありませんが、pjがそれだけに留まらないプレイヤーであった事は私達が知っています。一年通じて安定したリプレイを残し続けたことにより、pjの世界的名手としての地位はもはや揺るぎないものになったと言っていいでしょう。ローカルレベルの最強プレイヤーでもなければ、往年の名手でもありません。2018年にも関わらず、今や世界のpjなのです。




・iceiceice

低迷どころの騒ぎではない低迷は過去です。シンガポールが世界に誇る変態プレイヤーは復活を遂げました。かつての世界最強pos3、DK dreamteamのベストプレイヤー、iceiceiceです。アジアチャンピオンシップで優勝したのは大会期間中のpatchというvalveの言語道断の所業によるものであり、iceiceiceどうこうという話ではありませんが、それを除いてもiceiceiceは世界的な名手としての地位を取り戻したように見えます。

iceiceiceは個性としての不安定さを内包しているが故に、LoL化してしまった現在のバージョンは彼の個性がプラスに働くバージョンではありませんが、それでも十分な強さがあります。




・ori

ポジション1としての拒絶者が完全に行き詰まっており、折を見てポジション2に転向すべきなのですが、残念ながらviciのポジション2には世界的なプレイヤーが居ます。oriです。「中国人は誰もdota2なんかやらない」という現実の中で中国に強いタレントが生まれなくなって久しいですが、本格化したoriは世界で勝てるプレイヤーになりました。長い経験によりpickプールも広がって、以前のような制約もなくなり、ライバルの武器を奪う為のpickや、有利キャラをかぶせるpickもそつなくこなせるようになっています。

中国予選という特殊事情から、常に国際大会に辿り着けたわけではありませんが、ori自身は安定して強かったし、2-1-2化したバージョンでも十分な強さを保ち続けていました。




・nb

ameにしようと思ったのですが、このプレイヤーレビューは2017-2018シーズンのプレイヤーレビューです。LGDは実働半年、Mineskiは一年間ずっとそれなりに強かったです。「ポジション5で勝てないバージョン」になって久しいdota allstarsですが、ポジション5で負けるチームが多い中でMineskiのnbはチームから絶対的な信頼を置かれており、Mushiとiceiceiceが立案したであろうMineskiの特殊な戦略に花を添え続けました。「dotaはポジション5で勝てるゲーム」というあの頃のdota allstarsに最も近い位置でプレイし続けた一年でした。



・レソリューション

ご存じ光武帝レソリューション。一年通じてのプレイヤーレビューに、実働3ヶ月で乗り込む男。「これはdota2史上最悪のシーズンとなった、2017-2018の一年間のレビューだから」というこれまでの言い訳はなんだったんでしょうか。

昨年のti7の時点では、同時代のライバルが完全に不在で、歴史に挑むフェイズにあったレソリューションでしたが、チームマネジメントの犠牲となって行方不明になり、"最悪の一年"を象徴するIDとなってしまいました。最終的にはでたらめなコーチに愛想を尽かしてチームを離脱。移籍先のVGJSで輝きを取り戻し、VGJSを世界的なチームへと生まれ変わらせ、ti8の出場権を北米予選一位で獲得してしまいました。

現在はVGJSでポジション1と2を兼任しており、ポジション2においては世界のトップには見劣りしてしまいます。ポジション1は流石に素晴らしいですがポジション1で勝てるバージョンでもなく、尚且つmiracle-の方が強いという現実が待ち受けてしまっています。帝国は滅んで、歴史は遠く、天下はどこにも見えません。








ということでThe International 8のプレイヤーレビューでした。

2017-2018シーズンは世界中のチームが滅茶苦茶になる最悪の一年だった為、現在のシーンを反映したものではありません。この一年間が歴史上最も退屈でつまらない最悪の一年だったのは疑う余地のない事実ですが、幸いにして今はそうではありません。茶聖kurokyは茶道具を投げ捨て刀を手に取り、ti8を目前にして世界中で再編がなり、「今は面白いんだよ」と言える状況が出来ました。dota2シーンを見始めるには、今日が吉日であります。


繰り返しますが、このプレイヤーレビューは2017-2018シーズンの貢献度を元に書かれたレビューであり、2018年の8月の実情を反映したものではありません。

2018年7月28日土曜日

デトネーター江尻勝は何故eSports詐欺に手を染めたのか。

デトネーターが「本気でThe Internationalを目指す」と言って作ったdota2チームのメンバーを見て、私は目を疑いました。デトネーターが作ったチームは、喩えるならば高校の県大会レベルのチームであり、The Internationalを目指すチームなどとは口が裂けても言えない低レベルなチームだったからです。

わたしは、すぐに理解しました。
誰かが、誰かを、騙しています。
誰かが、誰かに、騙されています。

そうでなければ、「本気でThe Internationalを目指す」と言って、高校の県大会レベルでしかないチームを作るわけがありません。誰かが、誰かを騙しています。これは、eSports詐欺です。では、誰が誰を騙しているのでしょうか。考えられるパターンは次の3つです。

1, デトネーターが吉本興業を騙している。
2, コーディネーターがデトネーターを騙している。
3, 吉本興業とデトネーターがスポンサーを含めた一般人を騙している。

デトネーターの行った、あるいは巻き込まれたeSports詐欺が、上記の何れの結果によるものなのかを解き明かすのがこの文章の目的です。



dota2のeSportsは、いくつかの点において、他のeSportsとは違っています。
1,リーグが存在しない。
dota2にはリーグ戦がありません。リーグ戦はプレイヤーに対して出場権を保障してくれます。マンチェスターユナイテッドやアーセナルに所属していると、プレミアリーグの試合に出場する事が可能です。けれども、dota2にはリーグ戦が存在しない為、予選を突破しない限り国際大会に出場することは出来ません。
リーグ戦というプレイヤーに対して出場権を保障するシステムが存在しないことにより、強くなり続ける為のプレイヤーの入れ替えを怠ったチームは強いプレイヤーに見限られ、強いプレイヤーは数か月単位で勝てそうなチームへと移籍して行きます。
2,国籍の縛りが存在しない。
dota2には国籍の縛りが存在しません。北米予選を突破し続け、国際大会の常連だったcloud9というチームには、北米のプレイヤーが1人しか居ませんでした。また、Immortalsというチームに至っては、韓国人5人という構成で北米予選を突破し、韓国人5人なのに北米代表として国際大会に出場しました。
3,特定の国が強くない。
dota2には、強いプレイヤーが集中して存在している地域が存在しません。唯一の例外は中国ですが、それ以外の国において、単一国籍で成功しているチームは存在しません。

リーグが存在せず、
国籍の縛りも存在せず、
特定の国が強くない。
これが、dota2のeSportsの特徴です。
その為、プレイヤーの移籍が非常に流動的です。
流動的であるが故に、強いチームを作りたければ簡単に作れます。では、なぜデトネーターが強いチームを作らなかったのかというと、デトネーターには強いチームを作る気など更々なかったからに他なりません。


次に、デトネーターが「本気でThe Internationalを目指す」と言いながら、喩えるならば高校の県大会レベルのチームを作った、東南アジア地域の2017-2018シーズンを、具体的に見てみましょう。
次に記載するのは世界大会の東南アジア予選の決勝戦です。
左が勝利チーム、太字がMineski、TNC、Fnaticのアジア3強です。
2017年 9月12日,  Mineski 対 Execration, PGL ブカレスト
2017年 9月17日,  Mineski 対 TNC, SLiL3
2017年 9月24日,  HappyFeet 対 Clutch, ESL one ハンブルグ(注1)
2017年 9月27日,  Mineski 対 Fnatic, Dota PIT
2017年 9月30日,  Mineski 対 TNC, Perfect World Masters
2017年 10月29日,  WGUnity 対 Execration, ROG MASTERS
2017年 11月 5日,  Mineski 対 TNC, Captains Draft 4.0
2017年 11月12日,  Fnatic 対 Mineski, Summit 8
2017年 11月15日,  TNC 対 Mineski, MDL マカオ
2017年 11月18日,  Fnatic 対 TNC, DreamLeague 8
2017年 11月28日,  Mineski 対 Fnatic, Galaxy Battles II
2017年 12月12日,  TNC & HappyFeet, WESG(注:単一国籍制限大会)
2017年 12月22日,  TNC 対 Clutch, ESL One ゲンティン
2018年 1月12日,  Mineski 対 TNC, SLiL4
2018年 1月12日,  Fnatic 対 TNC, ESL one カトヴィツェ
2018年 1月15日,  TNC 対 Execration, Bucharest Major
2018年 1月18日,  Fnatic 対 GeekFam, GESC インドネシア
2018年 1月25日, デトネーターがdota2チームを結成。
2018年 2月 9日, Mineski TNC, Asia Championships 2018
2018年 2月12日, Mineski 対 TNC, EPICENTER XL
2018年 2月14日, Fnatic 対 Execration, DreamLeague 9
2018年 3月 7日, 吉本興業株式会社と提携して吉本デトネーターになる。

吉本デトネーターが出来るまでの、東南アジア予選の結果です。2017-2018シーズンの東南アジアは、Mineski、TNC、Fnaticのアジア3強が、国際大会の出場権をほぼ全て独占しました。東南アジアのチームでThe International 2018の出場権を獲得したのも、Mineski、TNC、Fnaticのアジア3強でした。

東南アジア3強は、全てが複数国籍チームです。
Mineski
マレーシア
マレーシア
シンガポール
タイ
フィリピン
吉本デトネーターと同じように、フィリピンに拠点を置く東南アジア最強のMineskiは、かつては全員フィリピン人のプレイヤーで構成されていましたが、アジア予選を突破する事すらままならず、国際大会で大きな実績のあるプレイヤーを世界中から掻き集め、4度に渡ってプレイヤーを大きく入れ替える事により、やっとのことで強くなり、国際大会初優勝を果たしました。
TNC
フィリピン
フィリピン
フィリピン
フィリピン
カナダ→フィリピン
結成して一週間しか経過していないチームから主力プレイヤーを引き抜いて解散に追い込むなど、ルール無用のdota2シーンを象徴する強引な補強を繰り返し、ライバルチームを4つも崩壊させながら完成したTNCは、今年の1月26日にカナダ人をフィリピン人に変えて以降、現在のdota2シーンにおいては異色とも言える単一国籍チームを実現しましたが、低迷中です。
Fnatic
カナダ
フィリピン
マレーシア→米国
スウェーデン
フィリピン
Fnaticは、世界最強carryのカナダ人を筆頭に、国際大会で実績のあるプレイヤーを複数獲得し、北米へと流出していたフィリピン人を東南アジアに呼び戻す事によって東南アジア3強の末席に滑り込むことに成功しました。現在はマレーシアに拠点を置いているにもかかわらず、唯一のマレーシア人をアメリカ人に変更してしまった為に、マレーシア人が1人も存在しないチームになっています。

東南アジアに拠点を置いて、The Internationalを目指すならば、上記の3チームに勝てるチームを作らねばなりません。それは、デトネーターが結成された2018年1月15日の時点でわかっていたことです。ところがDeToNatorが作ったdota2チームは、箸にも棒にもかからないレベルのチームでした。
では、デトネーターが本気でThe Internationalを目指すには、どうすればよかったのでしょうか。わたしは対案の存在しない言いがかりを付けているのではありません。実は、デトネーターにその気があれば、デトネーターはThe Internationalに出場出来たのです。


The International8の出場権を獲得した16チームの中に、2017-2018シーズンをアマチュアチームとして戦っていたチームが2つあります。デトネーターが、そのうちのどちらかをスポンサードしていれば、デトネーターはThe International 8に出場出来ていました。

1つはThe Direという北米に拠点を置くチーム。
2017年9月26日に、OpTicとしてプロになっています。
もう1つはFlyToMoonというCISに拠点を置くチーム。
2018年6月20日に、Winstrikeとしてプロになっています。

デトネーター結成が1月15日。吉本デトネーターが3月7日ですから、現OpTicをデトネーターが所有するチャンスは存在しなかったと言っていいかもしれません。けれども、FlyToMoonというアマチュアチームがプロ化したのは6月20日。デトネーターがFlyToMoonを獲得していれば、デトネーターはThe International 2018に出場出来ていました。

FlyToMoonを所有する為のコストとして、各国の最低賃金を見てみましょう。FlyToMoonは3人のロシア人と、2人のウクライナ人から構成されている多国籍チームです。
フィリピンは月給1万1604円。
ロシアは月給1万1804円。
ウクライナは月給1万5546円。
日本は月給12万6000円。
フィリピンとロシアの賃金水準はほぼ同じです。ウクライナは少し上ですが、日本よりも遙かに賃金水準の低い国です。もしもデトネーターが、本気でThe Internationalを目指すつもりがあるのならば、彼らがFlyToMoonを所有する事は簡単だったということがわかります。
デトネーターがdota2チームを作ったのは最激戦区の東南アジア、それも弱いフィリピン人を雑に集めた目も当てられないような酷いチームでした。TNCというフィリピン人のチームが強いのは、3年以上の歳月をかけて、ライバルチームを4つも崩壊させながらフィリピン最強プレイヤーを強引な手法でかき集めたからです。もうフィリピンには世界で戦えるプレイヤーは残っていません。
もしもデトネーターに、dota2のeSportsを真面目に行う気があったのならば、彼らがチームを作る地域は、世界中から名だたるプレイヤーが集まり、アジア3強によって完全に支配されてしまっている、最激戦区の東南アジアではなく、最も予選レベルの低い地域であるCISだったはずです。
また、デトネーターは2月15日に、julzというプレイヤーを獲得しました。このjulzというプレイヤーは、一言で言うと酷いプレイヤーです。現代シーンにおいては、国際大会というレベルではなく、アジアレベルにおいても獲得するべきではないプレイヤーです。
真面目にdota2のeSportsをやろうというチームが補強として獲得するようなプレイヤーではありません。補強としてjulzを獲得したという事実だけを持っても、デトネーターに真剣にeSportsをやろうという気が無かったことは明らかです。

最初に説明したとおり、dota2の世界ではプレイヤーが流動的に移籍し続けます。世界的な名手であっても、新しいプレイヤーに押し出される形でチーム構想から外れ、フリーエージェントとなるプレイヤーが大勢出ます。
1月5日にデトネーターがdota2への参戦を発表して以降を見ても、世界最強のcarry兼midと、世界最強のポジション3がフリーエージェントになりました。世界最強のcarry兼midを獲得したチームは、世界最強のcarry兼mdiを獲得したというだけの理由でThe International8の出場権を確保し、世界最強のポジション3を獲得したチームはThe International8の東南アジア予選を一位で突破しました。

dota2シーンは非常に単純な世界です。
強いプレイヤーを補強する。

それ以外に大事なことはありません。
デトネーターにその気は全くありませんでした。
上記の2人以外にも、The Internationalで準優勝したmidや、The Internationalで3位になったmid。さらにはThe Internationalで準優勝したキャプテンや、全てのポジションで実績のある元世界最強carry、歴史上最強候補のポジション4などをはじめとして、各サーバーのMMR一桁プレイヤーが大勢フリーエージェントとして長期に渡り所属チーム無しの状態で存在しており、幾らでも獲得可能でした。そんな中でデトネーターが獲得したのはjulzという、話にならないプレイヤーでした。
結果として「デトネーターにeSportsに真面目に取り組むつもりはない」という事が誰の目にも明らかとなってしまい、真面目にdota2をやりたいと願うプレイヤーの離脱を招き、元々アジアはおろかフィリピンで戦う事すら困難なレベルでしかなかったデトネーターは、僅か3ヶ月で崩壊しています。

このような事実から、dota2シーンを見続けてきた人間にとっては、デトネーターが、真面目にdota2に取り組む気が無かった事は明確です。デトネーターがdota2チームをフィリピンで作ったのは、誰かが誰かを騙そうとした結果であり、誰かが誰かに騙された結果なのです。


さて、誰が誰を騙したのでしょうか。
デトネーターは、誰が誰に騙されて出来たチームなのでしょうか。

1,デトネーターが吉本興業を騙す為に作った。
まず考えられるのは、デトネーターが吉本興業から金を引き出す為に作ったという説です。吉本興業はアジア地域で商売を展開しています。一方で、ロシアやウクライナは活動していません。dota2のチームを所有するのに最も適している地域であるCISではなく、最も不可能性を孕んだ地域であるフィリピンにデトネーターが作った理由は、「吉本興業からお金を引き出す為」という解釈をすれば合点が行きます。吉本興業からお金を引き出す為には、吉本興業が活動している地域にチームを作らねば成りませんでした。その為に選ばれたのがフィリピンだったのです。
デトネーターが、吉本興業という金づるから現金を引き出す為に作られた。
これが第一の説です。

2,吉本興業とデトネーターがスポンサーを騙す為に作った。
デトネーターが吉本デトネーターとなる発表が行われたのは、DeToNator dota2が結成されてから2ヶ月後です。けれども1月の段階で既に吉本興業とデトネーターは提携するという話がついていたのかもしれません。そうであるならば、吉本興業が主体となってデトネーターと共謀し、dota2シーンに関する知識を全く持たない無知な日本人とスポンサーを騙し、「賞金20億円の大会があるゲームのEスポーツチーム」として、世間の注目と、金を集める為に、低賃金のフィリピン人を5人集めてチームを作った、というのであれば筋が通ります。
吉本興業が、無知な日本人とスポンサーを騙す為に作った。
これが第二の説です。

3,コーディネーターが吉本興業とデトネーターを騙した。
デトネーターの江尻勝代表は、dota2には詳しくなさそうです。尚且つ、過去に私よりも弱いレベルの日本人を集めてチームを作り、「本気でThe Internationalを目指す」と言ってることからもわかるように、dota2に関するリテラシーを全く持っていない事は明らかです。その上で、今回フィリピン人5人によるDeToNator DOTA2が出来るに際し、コーディネーターが存在していた事が告知されています(注2)。コーディネーターがスポンサーに役に立たない選手を売り込むというのは、様々なスポーツで日常的に見られる光景です。江尻勝のリテラシーからして、簡単にだませそうです。
コーディネーターが、無知な江尻勝を騙して金を稼ぐ為に作った。
これが第三の説です。

4,江尻勝がまぬけだった。
私はデトネーターの江尻勝代表という人について全く存じ上げていませんが、江尻勝という人が稀に見るうつけである可能性があります。
うつけというのは、バカという意味です。世界はおろかアジアでも全く通用しないレベルのチームをフィリピンに作り、補強としてjulzを獲得したDeToNator dota2というチームが、本気でdota2シーンで戦えると思い込んでいる正真正銘のバカである可能性が僅かに存在します。流石に、そんなにもまぬけな人間が存在しているとは思えないので、このケースはまず無いとは思います。誰1人として、騙しても、騙されてもいない、唯一のパターンです。
江尻勝が超弩級のまぬけだった。
これが第四の説です。



さて、真相はどうなのでしょうか。
誰が誰を詐欺にかけたのでしょうか。
わたしは、「デトネーターが吉本興業を騙す為に作った」なのではないかと思っています。フィリピンの最低賃金は日給410円と極めて低いです。また、DeToNator dota2には、世界レベルはおろかアジアレベルのチームが欲しがるようなプレイヤーすら1人も居ません。吉本興業から少しの現金を引き出すだけで、十分に黒字になるでしょう。
その為には、吉本興業が商売を展開している地域にチームを作る必要があり、だからこそ、フィリピンという、少しでもdota2シーンを知っている人間からすれば、絶対に有り得ない地域にチームを作り、julzという少しでもdota2シーンを知っている人間からすればありえない補強を行ったのだと考えられます。
dota2にはリーグ戦が存在しないため、参入障壁が一切存在しません。作りたいと思えばその瞬間にチームを作る事が出来ますし、国際大会で優勝を成し遂げたアマチュアチームも複数存在します。The International 2017で優勝し、現在も世界最強チームとして知られているTeam Liquidも、Liquidになる前の段階で、アマチュアチームとして国際大会で優勝しています。
「プロチームを作りました」と宣言するだけで、作れてしまうのがdota2なのです。故に、吉本興業から「私達はeSportsをやっています」と、お金を引き出す為の道具として、dota2が選ばれたのでしょう。


もちろん、違うかもしれません。
デトネーターが吉本興業を騙したのではなく、吉本興業がデトネーターを利用してスポンサーや無知な日本人を騙したのかもしれませんし、デトネーターはコーディネーターに騙された被害者なのかもしれません。あるいは、デトネーター江尻勝氏が、すごいまぬけだっただけなのかもしれません。




さて、最後に少し話は逸れますが、アジアに拠点を置いて真面目にeSportsをやろうとしたチームが幾つか存在していたことだけは記述しておきたいと思います。
それは、TNC Tigersと、Entity Gamingです。

TNC Tigers
TNC TigersはTNCの2ndチームであり、The International 8の東南アジア予選でTNCを後一歩の所まで追い詰めましたが僅かに及ばず、ti8出場権を逃しています。
ベトナム人、インドネシア人、マレーシア人、シンガポール人、そしてTNCから放出されたカナダ人という構成で、東南アジアサーバーのMMR一位プレイヤーをはじめとして、将来有望な実力のあるプレイヤーと、The International3位という実績のある、かつての世界最強ポジション3兼midを、TNCでキャプテンを務めていたカナダ人に率いさせた構成です。真面目にeSportsをするとはどういうことなのかを体現した素晴らしいチームでした。
Entity GamingEntity Gamingはインドに拠点を置くチームであり、元々は全員がインド人のチームだったという時点で、成り立ちはDeToNatorに近いものがあります。彼らがDeToNatorと違ったのは、国際大会を目指す為には何をすればいいかをきちんと理解していたことであり、国外からプレイヤーを招き続け、今年のThe International 8の予選を戦った段階では、ドイツ人、スロベニア人、デンマーク人、デンマーク人、フィリピン人という構成でした。
過酷な東南アジア予選を勝ち抜く為に、違うサーバーの強豪プレイヤーをインドに呼び寄せて、真剣にdota2のeSportsをやっていた素晴らしいチームですが、2位までが出場権を獲得出来るThe International東南アジア予選ではTNC Tigersに敗れる形で4位に終わり、ti8出場は叶いませんでした。

同じ東南アジアのチームでもこのように、真面目にeSportsをやろうというチームが存在する一方で、eSports詐欺でしかないチームが2018年にもなって大々的に飛び出してくる日本という国が、日本人としてとても恥ずかしいし、情けないです。




真相は藪の中ですが、デトネーターがdota2というビデオゲームを道具として用いるeSports詐欺に手を出したか、あるいは被害にあった事は確かです。憤りこそ感じませんが、それはそこはかとなく、なんとなく、とても残念なことでした。まるでEスポーツみたいに。


(注1)唯一アジア3強が全て東南アジア予選で敗れたESL one ハンブルグは、出場権を獲得したHappyFeetがビザ問題から出場を辞退し、Fnaticが代替出場しています。(HappyFeet weren't able to attend the event due to visa issues. They were replaced by Fnatic.)

2018年7月26日木曜日

強くなる為に必要なことと少しの誇張

僕が4K.Grubbyを知った時、彼は既にせかいの頂点に居た。
けれども、今ほど高い位置に居たわけではなかった。




その頃のGrubbyはdeadmanというロシア人と欧州最強の座を争っていた。

deadmanという人間は一言で言うと犯罪者だ。
プロになるまでに幾度となくチートを使い、何度もBANされたという経歴を持つ、筋金入りの極悪人だ。当時から今に至るまで、世界中のWarCraft3プレイヤーから嫌われまくってきたプレイヤーであり、WarCraft3界における最大の悪人である。だから僕はdeadmanがもの凄く好きなのである。。

対するGrubbyも素行不良で有名なプレイヤーだ。各地のBBSでやんちゃをしたり、チャットで自分から喧嘩を仕掛けたり、気に入らない戦略に対して人格批判という対抗策を用いたり、相手がちょっとした挨拶のつもりで言った言葉に罵詈雑言を返したりと、行儀の良い人間ではない。だから僕がGrubbyがもの凄く嫌いなのである。



当時世界の頂点にいたGrubbyとdeadmanという2人のバカは、いくつかの重要な大会の重要な試合で何度か闘った。世界中のゲーマーの、チーターに対する強い怒りと憤りから生まれた野太い声援を背に受けたGrubbyは彼らの期待に応える形で、毎回々々deadmanを粉々に粉砕し続けた。それはもう、完膚なきまでに。4K.Grubbyの伝説は、deadmanの息の根を止めた英雄として始まったのである。

それからというもの、deadmanは鈍く輝く事しか出来なくなった。deadmanがチートを使ってまで強くなり、勝ち続けることで溜め込んだ貯金を全て、Grubbyが持ち去ってしまったのである。





Grubbyの所属する4Kというチームは当時、それほど強いチームではなかった。5対5のチーム戦で行われるWarCraft3Leagueという大会において、4Kは3勝2敗という際どいスコアを繰り返し、時として2勝3敗という形であっさりと、格下のチームに敗れて負けた。
何故ならば、当時の4KはGrubbyのワンマンチームだったからだ。




それでも4Kは勝ち続けた。
いや、Grubbyは勝ち続けた。
リーグ戦ではそれなりに負けていても、プレイオフではGrubbyが絶対的な強さを発揮して、1vs21で1勝、2vs2でも1勝と、Grubby1人で2勝をあげ、残りの3試合で誰かが勝てばチームは勝利するという状況を作り出し続けた。


そして、4Kは栄光を手にし続けた。
いや、Grubbyは栄光を手にし続けた。




そんな4Kには、「Grubbyだけのチーム」という嘲りが常に付きまとっていた。

当時の2vs2におけるGrubbyのタッグパートナーは素人目に見ても明らかに、もの凄く弱いプレイヤーで、プロリーグで優勝を狙うようなチームでプレイする実力が無かった。けれども、Grubbyはその誰よりも弱いチームメイトと共に、「2vs2でも世界最強はGrubbyだと誰もが認めざるを得ない勝利を記録し続けた。誰もGrubbyを止めることは出来なかった。



ある時、チームメイトの試合をインターネットで観戦している歓談の中で、共に観戦していたプロゲーマーの1人が言った。

「4Kのメンバーは楽で良いよな」
「3試合に1勝するだけで金が稼げるんだから」

Grubbyは激怒した。本当に怒っていたのかどうかは知らない。けれどもGrubbyはしばらくの間、チームメイトをえらい剣幕で褒め続けた。僕はますますGrubbyが嫌いになった。




ある時、同じようにGrubbyがチームメイトの試合を観戦していると、共に観戦していたプロゲーマーの一人が言った。


「(2vs2のGrubbyのタッグパートナー)は、弱い」

Grubbyは即座に言い返した。
「彼は世界で最も優れた2vs2プレイヤーだ」
「証明してやるからこのあとすぐに対戦しろ」

そこには、Grubbyのタッグパートナーもいた。
僕はますますGrubbyが嫌いになった。






それからしばらくして、MaD_Frogというプレイヤーが世界の頂点に躍り出た。

韓国に招待されたMaD_Frogは、欧州よりも遙かにレベルが高い韓国の並み居る強豪を相手に奇跡的な成績を収めて欧州へと帰国した。それは文字通り、凱旋帰国だった。




誰もがMaD_Frogの時代が来たと考えた。

欧州に舞い戻ったMaD_Frogは鬼神の如き強さで勝ち続けた。当時MaD_Frogのゲームを観戦していたプロゲーマーの一人が動揺して「どうやったらMaD_Frogに勝てると思う?」と皆に問うたが、誰一人として言葉を返せず、黙り込んでしまった。まるでグロ画像のような強さだった。通夜のような重い沈黙が欧州を覆った。




MaD_Frogと対戦したプロゲーマーの一人は試合の半ばで心が折れて、「ちょっと待ってくれ、どうやったらMaD_Frogと戦うことが出来る?」とMaD_Frog本人に問いかけてしまう程だった。当時のMaD_Frogは、対戦相手に戦う事すら許さないほどの、圧倒的な純然なる暴力で満ち溢れていた。かつては世界最強を争った欧州トップのプロゲーマーを向こうに回し、コールドゲームで勝ち続け、相手の心を折り続けた。






悪夢の到来であった。

誰もが思った。

Grubbyの時代は終わった。
deadmanという巨悪を葬った英雄の時代は、
あっという間に過ぎ去ってしまったのだと。




MaD_FrogとGrubbyのどちらが強いかなんて、誰も語ろうとはしなかった。やる前から、結果は既に見えていた。MaD_Frogは圧倒的で、Grubbyはただの人だった。僕らはMaD_Frogという伝説の目撃者だった。


両者は遂に相見えた。
それも、大きな大会の決勝戦で。




試合形式は3本先取。

人々が注目したのはどちらが勝つかのかではなく、MaD_Frogがどのようにして勝つのかだった。いつものように相手にゲームをプレイさせないまま、試合として成立させずに勝ってしまうのか、Grubbyが辛うじて試合としての体裁を保つ事が出来るのか。それだけが注目されていた。MaD_Frogの優勝は約束されていた。




Grubby対MaD_Frogの幕が開けた。

MaD_Frogは圧倒的だった。
Grubbyの操るユニットは何も出来ずに片っ端から死んでいった。
Grubbyの操るヒーローは蘇る度に悲鳴と共に昇天していった。

もはやその空気は試合のものではなかった。
偉大なるヒーローの追悼イベントだった。
Grubbyは何も出来ずに一本目を失った。




2試合目もMaD_Frogは同じだった。
韓国という虎の穴を経て完成した強さは本物だった。

Grubbyは第1ゲームと全く同じように、何も出来ないままで負けた。それを見たプロゲーマーの誰もが「明日は我が身」と死に行くGrubbyの姿を怯えながら見ていた。Grubbyに煮え湯を飲まされ続けてきた欧州のトッププロ達は、MaD_Frogと同じ種族を使ってMaD_Frogのスタイルをコピーすれば、自分もGrubbyを小石のように蹴飛ばせるのかもしれないと考え始めていた。

Grubbyは何も出来ずに2本目を失った。




けれども、GrubbyはGrubbyだった。
残念なことにMaD_Frogはその他大勢でしかなかった。

2-0とMaD_Frogが優勝に王手をかけて迎えた第三ゲーム。誰もが目を疑う光景がそこにはあった。Grubbyは凱旋帰国以来、全ての対戦で相手にゲームをさせることなく連勝街道をひた走ってきたMaD_Frogにゲームをさせずに完勝した。何が起こったのかを理解している人は世界中でたった一人、4k.Grubbyだけだった。「まぐれだ」誰かが言った。世界中がそう考えた。




4試合目。
GrubbyはGrubbyだった。
世界中がとろけていった。

あのMaD_Frogが消し飛んで行く。
何も出来ずに負けてゆく。
目の前で起きてる現実を、
誰一人として理解出来なかった。





何よりもそれを理解出来ていなかったのは、MaD_Frog本人だった。負けるはずがないマッチアップ。負けるはずのない相手。事実スコアは2-0。栄光はMaD_Frogの手中にあった。

4試合目の趨勢が誰の目にも明らかになった時、MaD_Frogは言った。
「5試合目はお互いの種族を逆にしてやろうぜ」

OVER。
「なあ、5試合目はお互いの種族を逆にしてやらないか?」

全ては幻だった。
「4K.Grubby、5試合目はお互いの種族を逆にしてやってみない?」








欧州に平和が戻った。
玉座にはGrubbyがいた。
彼はみんなのヒーローとして、何度も何度も大きな大会の重要な試合でゾンビのように蘇っては復活を目指してしつこくしつこくGrubbyまで辿り着き続けていたdeadmanを、毎回ストレートで打ち破り続けた。人々は笑顔を取り戻した。deadman LoL。幸せな時代だった。

1つの悪夢が訪れるまでは。







それは、本物の悪夢だった。
誰もが目を疑った。




プロゲームというのは、過酷な世界である。
試合のリプレイが一瞬にして世界中に広まり、キーボードの細かい操作方法や、作戦の手順、あるいは傾向までが全て筒抜けになる。強いプレイヤーの作戦は世界中のプロゲーマーから研究され、穴を見つけられ、あるいはコピーされて広まる内に誰かが対策を編み出して、あっという間に過去へと飲み込まれ、一人また一人と消えて行く。けれども、Grubbyは消えなかった。それどころかその輝きを失わないままで、過酷な生存競争を生き延び続けた。彼の所属する4kというチームには少しずつ、強いプレイヤーが加わって行った。
他のチームもGrubbyの栄光を黙って見ていたわけではない。
4kというチームはその貧弱なウェブサイトと所属プレイヤーの少なさを見てもわかるように、資金力の乏しいチームだった。Grubbyがいなければ凡百の弱小チームで有り続けただろう。4kはWC3Lで勝ち続けてはいたものの、世界的な強豪プレイヤーを補強する事は出来なかった。

それでもGrubbyはチームメイトの事を「彼は強い」「彼らは強い」と言い続けた。誰もがそれに反論を試みたが、正論は結果の前では無力だった。4kはWC3Lという大舞台で勝ち続けていた。Grubbyは1vs1と2vs2の2勝を4kにもたらし続けていた。




どのような補強を行っても4kの後塵を拝し続けていたライバルチームは遂に、禁断の扉に手をかけた。韓国である。WC3Lは一夜にして韓国人の晴れ舞台と化した。山を越え、海を越え、世界中から化け物共が集結した。第5の種族sprit_moon。100戦100勝sweet。達人remind。あげればきりがない。時差の関係上あまり参加してこなかった国の強豪達も、韓国人の後を追うようにして次から次へとWC3Lに参戦しはじめた。Grubyはそれでも強かったが、4kはあっという間に埋もれ、中堅以下の弱小チームへと落ちぶれた。Grubbyは終わらないにせよ、4kは終わった。誰かが言った。




「ここからが本当のWC3Lだ」
これまでは子供のお遊戯、ここからが本物の戦いだとばかりに人々は胸を躍らせた。




悪夢はそんな時に訪れた。

Zacard。
Grubbyと同じオークという種族の使い手である彼は、韓国最強という称号を手にしていた。韓国最強という称号は即ち、世界最強を意味していた。そして「世界最強オーク=Grubby」という定義の崩壊を意味していた。WC3Lが欧州のリーグから世界のリーグへと変貌を遂げると同時に、1つの時代が終わろうとしていた。




誰もZacardを止められなかった。
人々はZacardをGrubby2.0だと考えた。

事実ZaqcardはGrubbyより操作量が多く、Grubbyよりも繊細で、Grubbyよりも大胆で、Grubbyよりも丁寧で、尚且つGrubbyよりもレベルの高い国でプレイし、多くの修羅場を潜ってきており、Grubbyよりも名のある相手と戦い、そして勝利し続け、それ故に韓国最強の称号を手にしていた。





「Grubbyの時代は終わっていない」
人々はそのようにGrubbyを擁護した。


欧州はGrubby、アジアはZacard。
それでいいじゃないかと、物事を丸く収めようとした。




けれども世界は1つだった。
GrubbyとZacardは同じ大会にエントリーし、同じように圧倒的な強さで勝ち進み、同じように決勝戦へと駒を進めた。オーク対オーク。欧州対韓国。欧州最強対世界最強。


結果は3-0でGrubby。

「どうしてGrubbyは勝ったのか?」世界中で論争が行われた。けれども誰一人としてそれに対する明確な答えを出せずにいた。そうして人々はその3-0という結果を理解する事を諦めた。考えるのをやめたのだ。「Grubbyだから」。他の理由は見つからなかった。他に言葉はいらなかった。

それ以降、それまでは絶対に傷のつかないプレイヤーだったZacardはチームにとって重要な試合で勝てなくなったし、格下のニューカマー相手に頻繁に星を落とすようになった。どこにでもいる凡百のトッププロへと成り下がってしまったのである。魔法は解けて、悪夢は去った。





悪夢は去ったが、4kの死は確定していた。
韓国人の草刈り場となったWC3Lで、他のチームよりも遙かに見劣りする4kの面子が勝ち続けられる可能性は無かった。何よりもエースのGrubbyですら勝ちを計算出来ない強豪プレイヤーが、大勢流入していた。4kのライバルチームは、オフラインで行われるプレイオフ(決勝大会)に韓国人を呼び寄せる事くらい簡単にできるだけの資金力を有していた。4kは終わった。




そう、4kは終わった。
誰もがそう思った。

あの頃は良かった。
人々は昔を懐かしんだ。

けれども終わったのは4kではなく、deadmanの所属するaTだった。




誰がaTを終わらせたのかって?
そんなの、言うまでもないよね。





綺羅星の如きタレントを世界中から掻き集めたaT DreamTeamを終わらせた男。
それが、かの、aT.deadmanだ。




極悪人deadmanを抱えたaTは、deadmanが引き起こす数々のトラブルにより空中分解した。傷心のMaD_Frogが色欲に溺れて行方知れずとなってからも、欧州のトップ戦線で最大の悪役としての地位を保ち続け、Grubbyには相変わらず負け続けていたものの、地味な進化を続けていたdeadmanを欲しがるチームはいくつも有り、すぐに新しいチームへと移籍していった。けれども、deadmanほどの実績を持たない幾人かの同僚の所属は宙に浮いた。




韓国屈指のアンデッド使いaT.FoV。
次第に当確を現しはじめていたフランス人のaT.ToD。

そんな彼らを拾ったチームがあった。
Grubby率いる4kである。




誰も、そう、誰もFoVを止められなくなった。
Grubbyとトレーニングを続けたFoVは4kに加入後、まるで別人のように強くなった。

GrubbyはToDのトッププロという肩書きをもすぐに剥がした。
ToDは世界最強ヒューマンとして名実共に誰もが認める存在となった。

なったのではない。
Grubbyがそうしたのである。




自分よりも遙かに弱く、ライバルチームよりも遙かに安価な選手を率いてWC3Lを勝ち続けてきたGrubbyは、過去のチームメイトとは段違いの才能を所持しているFoVとToDを瞬く間に世界的名手へと成長させ、4kを真の最強チームへと生まれ変わらせた。もう誰も4kを止める事は出来なかった。




先日、WC3Lシーズン8のプレイオフが行われた。

FoVはスケジュールが合わず、4kはFoV抜きでプレイオフに挑んだ。4kのアクシデントはそれだけではなかった。プレイヤーの1人が選手登録後に参加出来なくなり、全5試合で行われるWC3Lのプレイオフで4kは、常に1本を失った状態で始まるという不利を受けた。しかも、GrubbyとToDに続く3人目のプレイヤーであったZeusは、かなり苦しい弱いプレイヤーだった。Zeusが4kに加入したいきさつはよく知らない。あまりWarCraft3の盛んでは無いクロアチアの選手だから、先進国のプレイヤーよりも獲得しやすかったのかもしれないし、操作量の多さを見込んで育てるつもりだったのかもしれない。とにかく、aTの空中分解によって奇跡的に4kに加わったToDやFoVとは違い弱いプレイヤーであり、Zeusが勝ち星を拾える可能性はかなり低かった。


4kが優勝する方法はただ一つ。

Grubbyの1vs1。
ToDの1vs1。
Grubby&ToDの2vs2。

その3試合で勝ちづけること。
2人きりのプレイオフが始まった。





当然の如くGrubbyは勝った。
1vs1は2-0。
2vs2も2-0。
誰も驚かなかった。



そして、ToDは負けた。
4k.ToD 対 mYm.hanbit.Strom。
相手はMYMというデンマークのチームと、habitという韓国のチームが合体して出来たMYM.hanbit。スコアは1-2。選手はStrom。もちろんkorean。誰も驚かなかった。





無論、Zeusも負けた。
相手は当然韓国人。
誰も驚かなかったがフォーラムは荒れていた。
「Zeusは良いプレイヤーだが、4kには相応しくない」
もちろん僕も頷いた。




FoVは招けず、チームメイトが1人現れず、デフォルトで1敗が付き、Zeusは戦力にならない4k。対するMYM.hanbitは出場選手全員が韓国人。現地でブートキャンプをし、万全の体制でプレイオフに挑んでいた。敵はhanbit。即ち韓国そのものだった。WC3Lという巨大な大会のタイトルが、韓国人によって持ち去られようとしていた。




けれども、GrubbyはGrubbyで、WC3LはGrubbyの為の大会だった。

WC3Lのプレイオフはダブルイリミネーション方式。
即ち、一度負けても優勝のチャンスはあった。

4kは当たり前のように決勝戦へと駒を進め、ウイナーズサイドを勝ち上がったhanbitとの決戦に挑んだ。hanbitが1勝すればhanbitの優勝。4kが2連勝すれば4kの優勝。




そして、一戦目。
Grubbyは1vs1では2-1で勝利し、
ToDと組んだ2vs2も2-0で勝った。

4kの命運はToDに託されたはずだったが、後にeSports World Cup 2006ででGrubbyに勝利することになるZeusが、Stromに2-1で勝ち、ToDがプレイすることなくリセットに持ち込んだ。





それはもはや伝説などではなく、ギャグの領域だった。
WC3LはGrubbyの為の大会で、4kにはGrubbyがいた。





グランドファイナル最終戦。
Grubbyは2-0で勝った。
ToDも2-0で勝った。
Grubby&ToDの2vs2も2-0で勝った。
どれも、一方的だった。

海越え山越え訪れて、キャンプまではった高給取りの傭兵達は、4kの2人になにもさせてもあえないままで、WC3Lシーズン8のプレイオフを終えた。

皮肉にも、Grubbyが最も嫌うdeadmanが崩壊させたaTから移籍したToDが、Grubbyに幾つ目かのタイトルをもたらしたのである。欧州で一番の嫌われ者が、韓国から欧州を守ったのだ。まったく、お笑いである。






4k.GrubbyはFoVとToDという、世界最強クラスのチームメイトを手に入れた。けれども、かつてGrubbyが「強い」「素晴らしい」と言い続けてきた、安くて弱いがたまに勝つチームメイトは、もう1人として4kには残っていない。それどころか、WC3Lの優勝メンバーだった彼らは全員、eSportsシーンから完全に消えてしまった。まるで最初からGrubby1人しかいなかったかのように。

いや、事実、4kにはGrubbyが1人居ただけなのだ。
即ちGrubbyはずっと1人だった。
そしてこれからもそうだろう。




4kと他のチームの差違は"Grubbyが居たか、居なかったか"という違いでしかない。10人20人と大量のトップランカーと契約して囲い込んだ有力チームは全て、たった1人の人間に粉々にされてしまったのだ。

もしも仮に世の中に「金では買えないもの」があるとすれば、Grubbyと、Grubby的なものだけだろう。仮に4kにGrubbyが居なければ、資金力のない4kは今でも弱小チームだっただろうし、他のチームにGrubbyが居れば、そのチームがWC3Lを連覇し続けていただろう。




それを思うと、以前どこかの誰かが「強い人と練習しないと強くはなれない」「弱い奴は強い人と練習しても弱いままだ」と言っていたのを思い出さずにはいられない。Grubbyが強いままで居られたのは、4kというチームがその時点で買える範囲の中から最も強いプレイヤーを買い続け、少数精鋭で不要なものを捨て続けてきたからに他ならない。必要でないもの以外は不要であると、捨てられる事こそが強さなのだろう。




不要な物を捨てて。
不要な情報を捨てて。

不要な人を捨てて。
不要な時間を捨てて。

不要なRSSを捨てて。
不要なブログを読むのをやめて。

さあNOW、全部捨てちまいなよ。
全てゴミ箱に放り込んで投げ捨てて。

違う世界違う場所違う人生違うインターネット。そうすれば誰だってGrubbyになれるし、そうした所で誰もGrubbyにはなれやしない。例えば僕が今ここで真性引き篭もりhankakueisuuを投げ捨てたならば僕が失うものは僕だ。grats、Grubby。
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2018年7月18日水曜日

夢の中

夢の中でブログを書こうと持っているはずもないiMacを探し始めたのでこれは夢だと気がついて起きてブログを書いている。ブログを書きたいわけでも、iMacが欲しいわけでもなく、iMacという符号はどこか遠くへ行きたい事を表しているのだろうなどと無駄な考えを張り巡らしてはみるが、どこへも行かず死んでいく。

なにもなし

コンマ一秒を無駄にしないとか、不眠不休不断の努力でだとか、勇ましいかけ声が響き渡るが何も動かずただ冷たくなるばかり。倒すべき鬼畜米英は居てもその向こう、手に入れるべき恒久平和が見当たらず、全ての行動に枷がかかって3日で作られた98円のクソゲーのように狭い世界が見えている。その向こう、その向こう、と言ってはみても、行きたいと思うその向こう無し、ただ平穏に暮らしたいという心もなしなにもなし。