2004年12月13日月曜日

ドラゴンボール



何を考えているのかわからない。
結局、DOTA allstarsは30ゲームほどでなんとなくアンインストールしてやめてしまったのだけれども、別にやめたかったわけでもないし、つまらなくなったわけでもないという中でのアンインストールであり、考えた末の結論というわけではない。
ただ、なんとなく。

ただなんとなく眠たくなって、ただなんとなく眠る。
ただなんとなく目が覚めて、ただなんとなく起き上がる。
ただなんとなくブログを書いたり、ただなんとなくゲームをしたり、ゲームを止めたり。
1から100までそういう事の繰り返しであり、自分自信が何を考えているのかさっぱりわからない。

ただなんとなくゲームをやめようと思ったり、ただなんとなくブログを書こうと思う日常に何かしらの意義を見出すのは非常に困難である。
しかしながら、僕は確かにただなんとなく何かをしようと思い立ち、行動しているわけであるから余計に性質が悪い。
そこに希望を見出しているわけでも、本当にそれを行いたいと思っているわけでもないのに、ただなんとなくなにかしらをせねばなるまいという感情に圧迫されるその度に、背中の筋肉が塩漬けの豚肉のように硬直し、五臓六腑を締め付ける。


ただなんとなく何かをしようと思いたった時、まず最初に訪れる試練は自分自身からの反論である。


ただなんとなく寝よう。なんか少し眠たいし。
と思い立つと、「寝てなんになるの?」と反証をうける。

確かにそうであるのだ。
眠ってみたところで、なんにもならない。
明日の予定に響くから眠らねばならぬとか、体を労わらねばならぬといった、一般的に寝なければならない理由とされる事柄は僕には何一つない。

じゃあ、起きてる?いや、寝る?どうするの?どうしたいの?
などと半日繰り返して昏睡。

目が覚めてもその調子であるから、3時間程で睡眠がとけても、
じゃあ、寝てる?いや、起き上がる?どうするの?どうしたいの?
などと3時間程布団で凍え、うやむやのままにPCの電源を入れる。

ブログを書くのもゲームをするのもゲームをやめるのもこの調子であるからして、自分自身が何を考えているのかまったく読み取れず、非常に不気味である。
もしこれが部下や同僚であれば、「あいつは何考えてるかまったくわっかんねーよ」などと適当に酒の席で陰口を叩いていれば済む事なのだけれど、僕が僕自身の陰口を叩いたところで全て筒抜けであり「おまえだけには言われたくないし、言われる筋合いもない」などと、ごもっともな反証を受けて腰砕けになるばかりなので、陰口を叩いて溜飲を下げるわけにもいかない。

ただなんとなく正しいと思い立ち、より正当性のある反証を受けてごろごろと静電気にかき消される。僕は真っ直ぐに正しき道を正しく、また正しき所を頑なに貫き通し生きたいと漠然と思うのだけれど、真っ直ぐの指す所、頑なの指す所が何であるのかすら理解出来ずに、ただなんとなく。
欠けているのは一体なんなんだろう。
信念か、それとも鳥瞰図か。
もしくは、若さか。


結局の所、なにかブログを書いてみた所で僕が何を考えているのかは一向に読み取れぬわけであり、この調子だと神龍が目の前に現れた所で、「それは違う」「それでなんになるわけ?」などと至極正当な反証を丸一日受け続けた挙句の果てに、「じゃー、もー、ヤムチャのパンティでいいや」などといったやけくその妥協に至るのだろう。と、ヤムチャの温もりの残るパンティを頭の中にリアルに思い描いて、とても嫌な気分に陥った所で眠ろうと思う。