2005年7月28日木曜日

体調が良すぎて



物凄く具合が良い。
ありえない。




「え?僕って、ゴジータ?」くらい良い。空飛べ良い。
どっかのネットカフェまで飛んでって、DOTA allstarsとか出来そう。
ありえない。




「昨日までの自分は一体なんだったのだろう?」
と真剣に悩み考えあぐねてしまうくらいに、体が軽い。
体が軽いったって、ただ痩せ細っているだけってわけじゃあない。
無論のこと、心まで軽いわけじゃあない。「あはは!あはは!」みたいにフリルのスカートひらひらさせてNYの小道という小道を一筆書きで制覇できるような気分ではない。ただ、体的には無敵。驚異的に快適。ブブカなんぞは足蹴に出来る。スレイマノグルなら片手で担げる。すこぶる、すこぶ、すこぶってる感じ。
ありえない。




ここ数日の涼しやすさが良かったのか、全力で作った雑炊を全力で食べ尽くしたのが良かったのか、激昂が4周半くらいオーバーフローして思考回路がショートしたのが良かったのか、もしくはそれら全てが複合的に良かったのかはわからないのだけれど、とにかく良い。もう、サイコー。まあ、身も蓋もなく結論から言ってしまえば18時間くらい眠ったという事に尽きるのだろう。夢精したけど。日常茶飯事。ありえない。






とにかく、気分が良い。

いや、気分が良いわけではない。
体調が良いので嬉しいのである。

体調が良いので嬉しい、という心理状態を「気分が良い」と書いただけの話であり、本当に気分が良いわけではない。また、「体調が良いので嬉しい」とは書いたが、別に嬉しくも何ともない。一言で言うと「体調が良い」というだけの話であり、それ以上でもそれ以下でもない。






その、ありえないくらいに体調が良くて驚きたちすさんでいる本日の予定はというと、「ブログ投稿を書く」みたいな所だったのだけれど、あまりにも体調が良すぎて「こんな時にブログ書いている場合か?」みたいな疑心暗鬼が芽生えて爆発。「ブログなんて書いてる場合じゃない」という結論に達しブログなんて書いている場合じゃないのだ。






つまり、である。
こういう時にこそ普段出来ない事をやっておくべきなのである。






そうして、つまり、結局の所、僕は、Googleで「hen oroka」と撃ち込んでからBack spaceを薬指で音が飛び跳ねる程に軽快に叩き、物凄い素早さで変愚蛮怒をダウンロードしながら、同時進行でスポイラーの盗賊、匠をブックマーク、準備万端、もはやこれは即ち、*勝利*したも同然という状態に辿り着いた。




丁度その頃いい塩梅に、変愚蛮怒のダウンロードが完了したので解凍もせずにShift+Delete。お気に入りフォルダを整理して盗賊、匠を完全消去。






凄い。
感動。

丁度、それはまだ、人類とゲームとが共存していた頃にはよく見られた光景ではあるのだけれど、衰退し憔悴し絶滅への道を辿り絶滅してしまった光景。
これぞ正しく、昨日明日には実行不可能な、今日しかできない感動体験。




僅か2分か3分で終わってしまった「今日しかできない体験」に後ろ髪を引かれながら待ち受けるのは大量の時間。幸いにして(何故か(運良く(都合の良いことに(偶然にも(ほんとうに(幸運なことに(不思議なことに)今日の予定はナッシング。

オール、イン、ナッシング。全て無い。無い。
言うならば一日中夜から夜まで完全フリー。何も無い。無い。
「今暇?」「全然暇じゃないけど、君となら。」みたいな意味不明。無い。




そこで、こういう時こそ、即ち体調が優れているときこそ、いらぬ事やらいる事やらを、よくよく考えておくべきだとの結論に達し、朝から真夜中まで考えに考えた。考えに考え続けていると、いい具合に日が暮れた。いい具合に日が暮れると、いい具合に体調が悪化してどうにもならなくなった。ぐてんぐてん。
ぐてんぐてんはこれ幸い。即ちブログだって書ける。

そうして21世紀に入って最も体調が良かったと言えるくらいに充実した一日を充実した過ごし方で充実して過ごし、これで、また、ブログを書いたりのたうち回ったり起きあがってはWarCraft3のムービーを見てまた倒れたりといったような至って平凡で平和な日常を取り戻す事に成功した僕は元気すこぶる健康もう駄目だ。