2007年10月9日火曜日

違うんだ、リセットボタンではなくて、スタートボタンを。



たとえばリセットボタンが手に入って全てをリセットしてみた所で僕という生き物が辿るのは僕という生き物の人生。繰り返されるのはまったくに、何から何まで全て同じ人生。何度やっても変わらない。そんなものいらない。

それどころか、悪いことに、繰り返された人生においてもまた、同じようにリセットボタンを手に入れるのだから、また全てがリセットされてまた全てが繰り返される。僕は永遠に僕の人生の上を無限ループで走り続ける。想像しなくてもいやになる。

そうじゃなくて欲しいのはスタートボタン。pauseをかけてゆっくりと考えればたとえば僕にだって物事の、1つや2つは成し遂げられるはずなんだ。空腹とか、頭痛とか、悲しみとか、苦しみとか、寂しさとか、孤独とか、後悔とか、罪悪感とか、そういった類の段幕が10倍速で襲い来るこの世界を等速で生き抜くのは無理なんだ。どだい、無理なんだ。

いや、それすらも卓上の夢。たとえばスタートボタンが手に入った所で果てしないオープニングムービーは未だ選択肢もなくスキップも出来ず延々と流れ続け、それをうんざりしながらも今か今かと胸躍らせて眺めているとTheRedRingOfDeath。