2008年11月17日月曜日

好きな女の子が非処女だったら?



「好きな女の子が非処女だったら?」って題目からして卑怯だよね。卑怯。傲慢。男社会の典型例だ。だってさ、『女の子』だよ、『女の子』。もうその時点で勝ちじゃん。勝利じゃん。処女だろうが非処女だろうが女の子は女の子。そんなの幸せハッピッピー☆じゃん。決まってんじゃん。

たとえばさ、そんなんじゃなくてだよ、もっときちんとした問いとして、たとえば好きな女の子が金髪豚野郎だったらどうする?好きな女の子が、金髪豚野郎なの。まあ、正確に書き表すならば、女の子っていうよりかは、どちらかというと男の子よりだけどね。男の子っていうよりかは、初老って感じの小粋な男性。まあ、小粋かどうかは評価の分かれるところだと思うけれど、オシャレさんである事は間違い無い。なんせ、金髪だしね。それに、落語の腕は天下一品。だけど金髪豚野郎。好きな女の子は金髪豚野郎。

「処女だろうと、処女じゃなかろうと、何も変わらない」とか言っている人達は、それでも春風亭小朝を愛せるんだろうね。僕には、無理だよ。でも連中は言うんだろうね。「そんな小さな事を気にしているようだからおまえらには彼女の1つも出来ないんだ!」みたいな事を。知らないけれど。

でも、ね。正直な話、僕と金髪豚野郎が釣り合うかどうかというと、それはもう、まったく釣り合わない。まずさ、趣味が違う。稼ぎが違う。向こうが小一時間で稼ぐ金額を、稼いで来いと言われたら、ざっと軽く見て半年はかかるね。「稼いでこい」ではなくて、「貯めろ」となれば、それはもう2~3年はかかる。いや、2~3年かけても無理かもしれない。もうさ、そういう点で、真っ暗だよ。目の前が真っ暗。もしも僕が金髪豚野郎を好きになってしまったら、毎日が憂鬱で、憂鬱で、仕方がないと思う。きっと絶望するよ。

だいたいからして、才能も違うわけだ。向こうは10年に1人だとか、あるいはそれ以上だとか言われるくらいの天才なわけじゃん。マジモンの天才。かたやこちらは何の才能もない。技能もない。夢もない。希望もない。なんにもない。僕と小朝を隔てる壁は、ロミジュリ以上に深くて堅い。

僕が小朝を救ってあげられないのはもちろんのこと、小朝にしたって僕を救えやしない。もちろん僕には小朝を満足させてあげることはできないし、小朝にしたって同じ事だ。僕が小朝を好きになって、良い事なんて一つもない。もう、負けだ。好きになった時点で、それは、敗北でしかありえない。それでも僕は小朝を愛さなければいけないんだろうか。好きだよ、好きだよ、って毎日を過ごさなくちゃならないんだろうか。僕には無理だ。僕には無理だ。「好きな人がいる」なんてのは、「好きな人がいない」の次に不幸せな事なんだよ。小朝は僕の手に余る。僕は小朝を愛せない。1つ結論が出たところでさあ、GoW2の続きでもやるか。