申し訳ない、申し訳ない。



何度眠っても、何度眠っても同じように目が覚める。心の中は空っぽで言葉の一つも出てこない。額は少し汗ばんで指先がぴんと伸びることはない。煉瓦の裏の甲虫のようにもそもそと這い出て腰掛ける。申し訳ない、申し訳ないと日に250回は繰り返すけど、その申し訳なさが行動に繋がる日は来ない。いつも口だけ、いつも思うだけ、大言壮語が平野を駆ける。最後に見た地平線の雄大さと、最後に見た大空の美しさが、あの日ならばまだ間にあったのだという後悔の復元ポイントとしてだけ残り、空も大地も今では辛い。もう僕には行く場所がない。こんな事をしている場合じゃない。こんな事をしている場合じゃないと夏の暑さに怯えては、口で息して、口で息して右手の指で目やにをこする。