真性引き篭もり : がらんどう

前進すべし、前進すべし、頭の中で誰かが叫ぶ。前進すべし。何かに取り憑かれたように繰り返されるその言葉を聞いていると自らも、「ああ前進せねばならぬのではないか」と思う。ただそう思うだけで、分厚い夏に横たわり何もしない。それを責めるでもなしに、ただただ虚しい。間違いだった。失敗だった。全部駄目だった。全てを否定したところで何も始らないが、全て間違いであったと認める姿勢は正しい。そんな正しさをただ一度として欲したことなどないけれど、僕は正しい。寂しさも、悲しさも、全て間違いである。否定して、否定して、この人生には正しさと焼け付く暑さ以外何も残らない。