憎しみで首が回らない。

明日を思い立っても、誰かを好きになっても、本当に小さな安らぎを見つけても、すぐに憎しみが霧たちのぼり、火にかけられた水のように、小さく大きく異口同音に心が弾けて死ぬ音だけが聞こえる。あまたある様々な形の憎しみの中で最も正当性があるかに思われる憎しみは自ら己への憎しみであり、ただ憎しみで首が回らないだけではなく、やみくもに全てが辛い。憎しみに絶えかねて二度寝すると見知らぬ男と知らない町でデートをする夢を見た。当初は幸せな気分だったが、僕が見知らぬビデオゲームに夢中になっている間だに靴と靴下だけを残してどこかへ行ってしまった。今日もまたあの夏が来る。