優先順位

人間の夢や希望には優先順位がある。今日、その瞬間、今やりたい事が一番上にあって、そこから下にはとてもやりたいこと、ほんとうにやりたいこと、かなえたい夢、成し遂げたい希望、様々な雑多な日常の仕事、どうでもいいけどちょっとだけやりたいこと、くだらないけれど大切だと思うこと、様々な事柄が順番に列を成して並んでいる。その優先順位の順番通りに物事をこなしていけば、人間の人生はうまくいく。とてもうまくいく。けれども物事はそんなに簡単には進まない。列はすぐに乱れてしまうのだ。夢や希望の大きさではなく、本当にやりたいという序列ではなく、ちょっとしたくだらない出来事が、毎日その列に割り込んでくる。

自らの行いによって列が乱れたならば、それをただせばいい。何かが割り込んできたならば、それを排除すればいい。昨晩寝る前にブックマークバーに突っ込んだくだらないウェブサイトを読みたいという意味の無い行動が今先頭にあるならば、それを除去してしまえばいい。そんなことをしてもなにもならない。フェイスブックを確認したい、twitterを確認したい、フィギアスケートの結果を確認したい、そういった類いの、自らが本当に願う夢や希望とはかけ離れた物事が優先順位の列に割り込んできてしまっているならば、冷静に自分を見直して、乱れた序列を正せばいい。後回しにしてしまえばいい。可能であるならば、排除してしまってもいい。

たしかに、優先順位が乱れる最大の要因は自らであるという事は、そんなに、そんなに否定はしない。それでも、同じくらいの問題が、外部的な要員によって引き起こされる。腹が減ったら食べなければならない。眠たくなれば眠らねばならない。これは自らの力ではどうしようも無い。私には強い意志力があると言い、医者になるという目標に向かって一睡もせずに勉強をし続けた84歳の痴呆症の老婆は脳溢血で突然死んだ。

優先順位は乱れる。毎日乱れる。いろんなものが割り込んできて、真っ直ぐな列が壊れていく。僕はもう自らの優先順位を取り戻す事が出来ないかもしれない。一生涯ブログなど書けないのかもしれない。はたしてブログを書くということが優先順位の先頭に居ることが正しいのかどうかの判断はつかないけれど、それでも僕はブログが書きたい。そして、もはやそれは叶わない。