汚染された春の風。

ゆっくりと弧を描いた春の風がぴゅうと強く肩を押して、そこに少しの幸せを感じるべき瞬間であったのに、どこかがくもり、もやもやしたものが残って心が晴れないのは何故だろうかと少し足を止めて考えるとそれは、春風というハンドルネームを名乗る一党がインターネットの世界を汚物のように踏み荒らしているからなのだという事に気がついて、桜の花びらが大海原の潮汐に揺られて座礁したタンカーのように水面を覆う春の風が人々にとってささやかな幸せであった時代はインターネットによって終わった、ツイッターによって終わった。