心臓を一突きに殺されず、尾の根元とも先とも言えぬ場所を安い中国製の銛で貫かれ、少しずつ自らの体から失われていく冷たく温い血の流れを痛みと共に感じながら、左目ではもはや戻れぬ遠い海を、右目ではこうならなければ決して見る事が出来なかったであろう青い空とを別個に眺め、今はただ自らを死へと導いた青い塗装と錆びかけた鉄の銛によってのみ、海と空の間に立っている。