泣き叫ぶようにキーボードを叩けば

泣き叫ぶようにキーボードを叩けば泣き叫ぶような文章が生まれるけれど、それによって記録されるのは泣き叫んだという事実だけで、泣き叫んだ分の体力を消耗して人生が失われる。泣き叫ばなければ泣き叫んだという事実は生まれず、人生は失われる。自分自身を焚き付けて自分自身を叩付けるように何かを書いても、その言葉は僕に届かない。誰かがどこかで泣き叫んでも、その言葉は決して届かない。やがて誰もが泣き叫ぶのをやめて全てのものが失われ、笑顔で朗らか生きていく。泣き叫ぶようにキーボードを叩けば、言葉は誰かに届くだろうか、思いは君に届くだろうか。泣き叫ぶようにキーボードを叩いても、僕は何も思わない。