モグラ

犬か猫かはわからぬが子猫か子犬が死にそうだと慌てふためく3人の子供、あまりにもいたたまれなくなって近づくとそれは犬でも猫でもなくモグラであり、「おまえらガキ共がやったことは、陸の上で3時間居ると死んでしまうモグラを捕まえて隔離していただけ」と説教よろしく罵ると、彼らは無念さを抱えて涙を流すが、人はこうやって成長していくのだ、俺が成長させてやったのだと偉そうに上から見ていると、彼ら3人はモグラであり、耕耘機によって致死性の傷を負った父と母と一族を、どうにか出来ぬかと人に化けて地上に出てきた幼いモグラであり、陸の上に3時間居ると死ぬモグラである彼らはそのまま床にへたって無念そうな目で泣き濡れる体力さえなくして死んでいった。