行く

ちくわぶのように垂れ下がった心を勇気づけようと自らを励ませば、垂れ下がったちくわぶの中からどろどろと脳髄が流れ出て、自らの形は失われていく。魂よ、おお魂よ、と懸命に呼びかけてはみるが、そんなもの最初から無かったんだよと優しく微笑み返されるのみ。真に失われたものは未来への希望であり、希望が無いと嘆く若者にとっては、希望が無いと嘆くことこそが希望だったのだ。将来を悲観する力すらも失われた今、僕はおとなしく海の無い星でどこにも抜けない渓谷を行く。