酷い悲嘆を求めるように、夢を経てなお嫌疑は深まる

酷い夢を見た。ひゃあと悲鳴を上げて飛び起きるくらい酷い夢だった。端的に言えば僕が犯した殺人事件がばれるというだけの話なのだけれど、その殺人事件が発生したのは数年前に僕が見た夢の中であり、しかも殺されたのは僕だったのだ。それが何故か僕が犯人に仕立て上げられてしまい、決定的な物証が出ましたよ、と教えられるというところで「ああ、これは夢だ」と気がついて強引に起きたわけだけれど、その、これは夢であると気がついて強引に起きようとしている瞬間に、その夢の中で生じた悪魔的な出来事が走馬燈のように駆け巡り、それがどうにも堪えられなかった。そのエピソードの中で手頃なものを1つ書き記しておく。僕は何気なく食べていた寿司が、実は500円の寿司を5000円で売りつけられていた寿司だったと知るのだけれど、「そんな事をされると、後味が悪い、たいして美味しくもない寿司を5000円も払って食べていたという記憶だけが残る。お金を取りたいならば両者が幸せになる形でするのがよい。満面の笑みを浮かべて「ブログおもしろかったにゃん、とでも言ってもらえれば、それに5000円を支払うので、まずい寿司のマージンなどが入り込む余地なく、お互いが幸せになれるではないかと提案すると、「おまえのブログはつまらないからおとなしく寿司食べてて。と返されたのである。そういった、小さなエピソードの積み重ねが悪夢の総体を成しており、ただ自らが殺された殺人事件の犯人に自らが仕立て上げられたというだけではなく、とても不愉快な夢だった。目が覚めると、ここ3日続いた酷い頭の重さを伴う頭痛が消えていた。堕落した日常をあまりにも長く生き続けていると、自らが酷く心を痛めた事をきっかけにして心の中の原動機が回り出す事があるけれど、あまりにも長く続きすぎた堕落の中で、そういった事が何度も続けば、自らが酷く心を痛める事を望むようにすらなる。人としての尊厳が損なわれるほどの、酷い悲嘆を求めるようになる。この悪夢は果たして誰がどんな目的で造り上げたものなのか、証拠を突きつけられる夢を経てなお、嫌疑は深まる。