2005年4月13日水曜日

スーパーが必要だ。



幸せになるべきである人間が不幸せであるという事実は悪夢だ。
幸せになるべき人は幸せになるべきであるからだ。


不幸せになるべきである人間が幸せを謳歌しているという事実も悪夢だ。
不幸せになるべき人は不幸せになるべきであるからだ。


その点だけを取ってみれば、ここは地獄だ。
血も涙も無い、壊れた希望の埋もれた荒原の裾野だ。





けれども、それだけではない。
幸せになるべき人が幸せになる事もあれば、
不幸せになるべき人が不幸せになる事もある。


そんな例はそう多くは無いのかもしれないけれど、良い人が良い人生を送り、悪い人が悪い人生を過ごしているという事実が少しでも存在する限り、世の中捨てたもんじゃない。




一見因果関係があるように思われても、実際の所は適当である。
上手くいく奴はうまくいくし、上手くいかない奴はうまくいかない。
出来る事といったら精々、徒労を繰り返し続けるか目標を手の届く所まで下げるくらいのものである。それかもう、この際だからと諦めるかだ。
うまくいく時はうまくいくし、うまくいかない時はうまくいかない。
そんなものだと思う。


うまくいく、ってのは一体なんなんだろう。
「スーパーサイヤ人になりたい」
ってのは無理なわけである。
絶対にそのような願いが成就される事は無いわけである。


もし、本気で「スーパーサイヤ人になりたい」と思っている人がいたとして、その人にとっての最高のうまくいった結末というのは、どの程度のレベルのものなのかと悩んだ。


スーパーサイヤ人になりたいと願いながらスーパーに勉強して、スーパーに友達と山に登って花を見て、スーパーな学校に行ってスーパーに部活動。
スーパーに甘酸っぱいすれ違いの果てにスーパーな出会いが訪れて、それはスーパーな時間の流れに切り裂かれて終わってしまい、スーパーな思い出だけを残し、真新しいあかぬけた女とよろしくスーパー。やがてスーパーに卒業してスーパーに就職。スーパーな結婚をしたものの浮気がバレてスーパー修羅場。
そんな修羅場もスーパーな嘘で切り抜け、誰からも頼られるようなスーパーな大人物となってスーパーな働き盛りをスーパーに生き抜くスーパー人間。


けれどもそのように全てが上手く運んだとしても、それはスーパーであるだけでありサイヤ人では無いからして、うまくいったとは言い切れない。


言い切れないからといって、お前の人生は失敗だったとスーパー人間に告げるのは酷というものだろう。それが完璧でなかったとしても想定し得る現実的に、かなり優れた結果が出たなら、それをもってうまくいったとするべきなのだろうと思う。





では、僕の人生において最高のうまくいった状態、うまくいった人生ってのはどんなものなのだろうかと少し思い悩んだ。


赤鬼も空飛ぶ魔女もおっさんも化け物も全部倒して、その先のでっかい奴も倒して、クロウルは59分59秒で勝利というか脱出して、normlistで100万点して、どうにかしてDOTA allsatarsを取り戻して、適当なブログを毎日書いて、お腹を壊さずに頭痛もほどほど、たまに自分の愚かさに笑ったりしながらキーボードを叩いてというのが最高のケースであろうと思う。
しかし、これはいくらなんでも望みすぎでありスーパーサイヤ人だ。


どう贔屓目に見ても不可能であるからして、適当な妥協点、即ちスーパーが必要だ。





スーパー、スーパー、スーパー。
難しい。
何もかも不可能に思える一方で、願うにも値しないぞろり地を這うハードルが靴の周りをぐるりと包囲している。そんなものをスーパーであると設定し、うまくいったと喜ぶ事なんて出来やしない。あまりにも志が低すぎる。
必要のはそんなものじゃない。
リアル。
現実目標。
適度なスーパー。




例えば、こんなのはどうだろう。


適当に寝て適当に起きて、髪の毛を一本づつ人差し指にくるくるとまきつけキューティクルにして引き抜いて暇を潰したりして、クロウルをダウンロードして自動拾いを書き直し、マップチップをいじった段階で飽き果ててShift+Delete。
行き着けのよろしいブログを巡って全て更新されていないのを確認して激昂し、インターネットリバーシ。勝てない事に激昂し、ピンボール。糞ゲーだと激昂し、行き着けのブログを一周。更新されていない。もう駄目。
仕方が無いのでダンジョンクロウルをダウンロードして自動破壊拾いを書き直すのがめんどくさいのでタイムアタックをせずに普通にプレイ。普通に即宝物庫して普通に負の耐性無いままルーン取って逃げ出す最中に負のブレス連打されて普通に即死。


やるせなくて仕方が無く、メールボックスを確認していると、


SUBJECT:おまんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


内容文:ちんぽーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!



というメールが届いている。
なんだ、これ・・・一体全体なんなんだ。
真性引き篭もりhankakueisuuに久々に届くメールのレベルはどうしてこうも低いんだ。頭が悪すぎる。けれども、せっかくメールしてくれたものに返事を書かずに無視するってのも悪いなという罪の意識に苛まれ、



何も無かったこのようなブログがここまで来れたのは貴方様のような有形無形のファンの方に支えられての事であります。
そのようなわけで、個人的にですがこういう下品なメールであれ、僕としては真に感謝している所であり、有り難く思っております。
今後とも適当によろしくお願い申し上げます。
真性引き篭もりhankakueisuu



と糞くだらないメールに対して物凄く真面目なメールを返信。
どれだけ生真面目なんだと少し落ち込んで、クロウルをShift+Delete。



お腹がすいたので、階段を登っている最中に転んでしまって黒くひしゃげた潰れたバナナを剥いて食う。なんか二酸化炭素みたいな薬物臭がして、吐きそうになるももったいないので頑張って完食。今度からは転ばないようにしよう。左足の脛と足首が痛い。老いたな。


テキストエディタを立ち上げて、今日はどれを書こうかと1時間ほど悩んでから、よろしいブログを一巡りするを4セット。計4時間。これは一体何のトレーニングなんだろう。


とりあえずどうでもいいやと、書く予定一覧に無かった文章を書き上げて投稿。
これってSUPER?
もしかしてSUPER?





なんだ、僕にとってのスーパーとは真性引き篭もりhankakueisuuであったのか。
それならばなんとかなれそうだ。
いや、無理かな、どうだろう。
とりあえず、なれたらいいな。


正真正銘のスーパーに。
純然たる真性引き篭もりhankakueisuuって奴に。