2005年6月21日火曜日

ブログの秘訣



長寿の秘訣は死なないことだ。
















「長寿番組の秘訣はマンネリだ」などと、よく言われる。
それをそのまま当てはめたなら「長寿ブログの秘訣はマンネリ」である。

事はそう単純ではない。






長寿番組は淘汰を生き抜いた番組であり、長い寿命の支持を受けている。
長寿ブログは淘汰を生き抜いたブログであり、長い寿命の長きに渡りブロガーが、長い寿命の長きに渡りブログを毎晩書き続けていられるくらいに暇だった、って事だ。一言で言えばかわいそうなひとだ。




結局のところ、長寿ブログと長寿人気ブログは違う、という事である。
長寿人気ブログを作るのであれば、長寿番組と同じ方法が使える、ってわけだ。

マンネリをやればいい。




マンネリ。
同じ事、同じパターン、同じオチ。
違った話題や違う話はなるべく抑えて同じ事。


けれども、それをやったって長寿人気ブログは作れない。
なぜなら人気が足りないからだ。





最初の1ページで人気を得て、それをマンネリに流し込む、ってのが長寿番組の手法だ。同じ事をブログでやるなら、最初の1ページで人気を得る必要がある。



最初の1ページ。


TV番組において、最初の1ページとはその番組の1クールだ。
1つのTV番組とは、1つのTV番組である。


けれどもここはインターネット。
ページとページが繋がって、連鎖引きずり続ける世界だ。
ウェブサイトとウェブサイトの間に明確な境界線は無い。





何が言いたいか。
つまり、である。


どこかで人気が出た題材に、一週遅れでついてけば、人気マンネリの出来上がりだ。
まったくもって、簡単な事だ。


人気ブログを作るには後追いを続ければよい。どこかのブログで出た話でも、1前昔の話題のネタでも、ITメディアの流行ネタでも、出自遠かれの海外ネタでも構わない。一週遅れで同じ事を繰り返せば繰り返すほど、それは即ち人気マンネリであり、長寿人気ブログの出来上がりだ。徹底的にやればやれ。



近頃数ヶ月前に仕込んだネタをいくつか物凄い自信で落としてみたのだけれど、見事なまでに綺麗さっぱり誰も気がつかずに全てスルーされているのを目の当たりにし、「自ブログ~自ブログ」間の繋がりの弱さと、「スピード」の重要さ痛感させられた。




必要なのは速さなんだろう。
求められるのはスピードだ。

「落とすのは引っ張りに引っ張ってからの方が効果的だぜ!」とか思ってると奈落の底に落とされるんだろう。間髪無しにやらないと、速度にふるい落とされて、皆まで忘れ去られるのだ。タイムスケールはデメリットだ。「フリ」~「オチ」は3日が限度か。実にせわしない。






つまりの所、恒常的な人気とはマンネリであり、必要なのはそれである。例えばブログで言うならば、人の目を留めさせるだけの力とインパクトを持つキャッチアイを「どりゃ!」とばかりに書いておき、それを取消線で消す、といったような同じパターン同じオチ、同じ展開同じネタを繰り返してさえいれば、一定量の愉快な信奉者は崇め祟ってついてくる。そうすれば瞬く間に恒常的な人気ブログは出来上がるのであり、人気ブログを作らんとすれば迷う事なくそれをやるべきである。しかしマンネリはマンネリを生み鮮度色褪せ退化して、次第にインターネットとの距離を広げて置き去りになる。置き去りになって尚、当初よりは多い人数の信仰読者は増し増えるからして、それでよいという考え方も出来るかもしれないけれど、信者を相手にする商売ってのは信者を相手にやる事でしかなく、物によっては愚かさだ。大衆に売り込むべきなのだ。しかしながら身内にウケているからといって、同じオチばかり繰り返していると大衆は「またやってるよつまんねえ」となるわけであり、「きゃーまたやってくれた!素敵!」という信仰読者との距離は開き、エントリーの大衆性は少しずつ消耗浪費し失われ行き、やがては完全に信者相手の商売となり、札の彼方に消え去るのだろう。いや、"だろう"といった話ではなくて、マンネリなネタのやりすぎで、普遍力という点では既にもう手遅れなのかも知れない。大衆性というものを意識して書いているブログがマンネリなオチをつけ続けたせいで宗教家してしまう、というのがあったとしたら物悲しい。1パターンで単純なオチをつけていなければ、インターネット的浸透力があったかもしれないエントリーが、ネタ化によってネタ化し、ネタブログは何を言ってもネタブログというのは物凄く非生産的自慰的であろう。まあ、1人のインターネットサーファーとしては新しいタレントの登場を待てばよいだけの話で、時たま過去ログ漁っては「きゃーまたやってる!素敵!」とか腹を抱えてにやつき苦笑をしながらネッてればいいか。って、一体僕は誰に向かって何を言っているんだろう。なんかよくわからなくなってきた。






































WA・KA・I・N・PO・!