冷凍庫の中で凍りついた炒飯を見つけた。
「うわ肉だ」などと素直な気持ちで少しだけ器に取ってしまったのだけれど、電子レンジする程の量でもないし、精神的な余裕も無いしでそのまま持ち帰った。当初は溶けるのを待って食べるつもりであったのだけれど、目の前に肉があると食べたくなるのが人情。凍ったままの炒飯を箸ですくって放り込むと、これがどうしてか非常に旨い。久しぶりに肉喰った。肉。なにより驚かされたのが冷凍食品というもののレベルの高さ。加ト吉のうどんも凄いと思ったけれど、これも凄い。冷凍食品に対する謎の深海魚を衣に包んで凍らせた物という思い出が日に日に薄れ、他の何かに置き換わって行く。残酷なもんだね。時代を先取り。冷たい物は冷たいままで。これは、来年辺り流行るよ。
冷凍食品を凍ったままで食べる、って切り口。
電通あたりが仕掛けるね。大々的に。また夏だ。