2005年8月18日木曜日

誰のために、何が出来るか。誰のために、何をするのか。



象牙が亀になり嘶くような、鼈甲が象になり飛び立つような。
身を翻す蝋燭の火に寄り目惹かれる飛ぶ虫のように。
不確かな底なしの無敵の勇気、それに付随する確かななにか。




誰のために、
何が出来るか。

誰のために、
何をするのか。

どうして即ち理由付け人生の規範。


誰かのために出来る事なんて何一つ無い。
精々、嫌がらせ。嫌がらせの笑顔、嫌がらせの身振り、嫌がらせの呼吸音。
それらを行わないこと、逃げ出すこと、消えそうなもの、憎むこと。

悲しさは無く、辛さも無い。
ただただ、哀れ。心が哀れ、思いが哀れ、哀れが哀れ、哀れが哀れ。




自分のために、
何が出来るか。

自分にために、
何をするのか。

自分に何をしてやれるのか。
なにも。もう、何一つ。

出来る事、してやれる事、全て無し。
見守ることも逃げることも、羽ばたくことも守ってやることも。
フリーフォール自由落下目をそらしながら見つめているだけ。


無力。
なにもしてやれない。
無力。
なにもしてあげられない。

誰にも、無論自分にも。


無力。無力。無力。無力。無力。無力。無力。
誰かのために出来ること、自分のために出来ること。

無力。
無限の無力。