2005年8月21日日曜日

ブロックブログはblog事業から今すぐにでも撤退すべき。



「儲からないからやりません」

「ブロックブログは広告をつけないのですか?」というユーザーからの問いかけに対して社長竹内克仁が直々にコメント欄に乗り込んで言い放った断言的回答がそれ。





それから間もなくアドセンスが各地に取り付けられたお茶目なお茶目なブログサービス、それがblckblog。といった些細な出来事はさておいて、アクティブユーザーが3桁で金になる上限5MBで月額200円の画像アップロード有料オプション使用者が2桁という微妙極まりないブロックブログは儲からないそのものである。


しかも上限の5MBって数字はちょっと画像画像したブログを書いていればすぐに超えてしまうが為に、有料オプションを使用している本来最も大事なはずのユーザー達が5MBに達するや否や「どれか削除しなきゃ駄目なの?頑張って書いて金まで払ったのに!」と不満を爆発反乱分子と化してしまう。どう考えても明らかに終わっている。


単位当たりの価格的にも10MBで60円、300MBで180円のはてなフォトライフでもを借りた方がよっぽどお得ってのはもう駄目だ。身銭を切らなくても無料のフォトアルバムサービスのような所を使えばただで済む話であるし、「有料だから安心」みたいな信頼が出来る所まで行っているとは思えない。ユーザー間の情報格差でお金儲けってのは正しいところだけれど肝心要のお金儲けが出来ておらず、有料オプションを使ったユーザが痩せ細るというだけの効果しか得られないってのはそりゃあない。


そもそも「儲からないからやりません」発言自体が「画像保管庫は別にあるのでお金を支払う動機が無いし、5MBで200円という設定は割高すぎると感じるのでお金は支払えません、だからせめて広告をつけてくれれば(あるいは広告ブロックを用意してくれれば)無料ユーザーも気分的に楽になるのですが」というものへの回答であるからして、なんか明らかにずれている。


なんていうか、今思い直しても変。
本物の変
真性の変。








ここで、1つの疑問点。「儲からないからやりません」という思想とブロックブログというブログサービスは明らかに矛盾している。"やらないこと"、即ちやめることが最善の選択に思える。


「儲かる」という単語を「単独黒字」と読むならばブロックブログはOUTである。
ハード代すらまともに稼げていないし、24時間に渡り頻出するトラブルによる消耗はメリットの無き摩耗。おまけに、サービス自体の改良や不具合修正にも人的支出を強いられる。明らかに大損である。




けれども、そういう話ではないのかもしれない。


例えば、ブロックブログは巨大な広告塔だと考えてみる。
「我が社はブログやってるんですよ」、「へー凄いですね」。
「我が社は凄いですよ、超々マジで」、「じゃ、契約ということで」。
ありえねー、なんて話はさておいて、ありえない話でも無いがありえない。


あるいは、ブロックブログは人材育成の為の巨大な牧場であると考えてみる。
「今日もまた落ちてるよ、速攻で直しとけ」、「はい・・・」
「今日もまた落ちてるよ、速攻で直しとけ」、「はい・・・」
実に健やかに育ちそうな感じがする。


あるいは、ただのノウハウを蓄積する為だけの場所なのかもしれない。ブロックブログ単独では不採算事業だったとしても、結果としてプラスになればいい話なのだろう。


というか、エンドユーザーとの直接的な繋がりを残しておくという事自体が目的なのかもしれないと考えたりもする。遂に放置モードに突入してしまったサポートBBSを見ているとどうも微妙な印象を拭いきれないのだけれど。




結局の所儲からないブログサービスであるブロックブログは儲かるサービスなのだろう。全然実感が湧かないのだけれど。