2005年9月25日日曜日

大きな声では言わないが、今年の夏を終わらせたのは僕だ。



人々は夏は自然に終わるものだと考えている。
しかし、それは大きな間違いであり誤解である。


夏は終わるものではない。
誰かが終わらせるものである。


夏を終わらせるという明確な意思を持った何者かが、それぞれの夏に1人ずつ存在しており、そのたった1人の人間の働きかけにより夏は終わるのである。どういう仕組みになっているのかまでは詳しく知らない。けれども、これは事実である。何せ、今年の夏を終わらせた張本人がここにいるのだから。


僕は世界で唯一、今年の夏を終わらせるが為に立ち上がり、行動した人間である。
夏という時間の一秒、一秒、長きの全てを終わらせる為だけに耐え続けたのである。
そして遂に、夏を終わらせる事に成功したのである。


もしも僕がいなければ、世界は今頃大変な事になっていただろう。アイスクリームは売れまくり、夏野菜は実りまくり、ツクツクボウシは出番無しだ。それは正しく大惨事。そのような事態から、僕は世界を救いだしたのである。たった唯一、ただ1人。


同じように、秋は終わるものではない。
誰かが終わらせるものである。

同じように、秋も終わらせてしまおうと思う。
待て、しばし。少しの猶予を。幾ばくかの時間を。
気がつけば外には雪、静寂、冬。もうすぐ。もう少し。