2005年9月1日木曜日

拝啓、Mr Nituite。(3)



拝啓、Mr Nituite。

林業技士で、有害液体汚染防止管理者で、漫画家で、法務教官で、標準的な社会人で、美術教師で、電気工事士で、大学生で、高校生で、中学生で、中学校教員で、袋物製造工であり、造園技能士であり、船舶機関士であり、製材工であり、衰弱気味な旅行カウンター係であり、水産ねり製品製造工であり、図書館司書であり、社会福祉士であり、写真・映像処理オペレーターであり、自動相談員であり、金融ディーラーであり、経営コンサルタントであり、義肢装具士であり、機械組立工であり、管理美容師であり、外務公務員であり、一言言いたい和裁士であり、医師であり医者であり、プログラマーであり、ブライダルプレイヤーであり、ブックデザイナーであり、フードスペシャリストであり、フードコーディネーターであり、コンサートプロモーターであり、ゲームサウンドクリエイターであり、パソコン組立・調整工であり、オフセット印刷作業員であり、インテリアプランナーであり、アニメーターであり、アウトドアインストラクターであり、どこにでもいる信用金庫渉外係であり、ちっぽけな診療情報管理士であり、たそがれたい溶接工であり、♪な貴金属宝石細工工のMr Nituite。

君は正しく、この2005年という世紀末に現れた1000の顔を持つ男だ。
リアルジャパニーズヒーローだ。




遊んでいて、打ちのめされていて、絶体絶命であり、母であり、父であり、おばさんであり、信夫であり、太郎であり、次郎であり、三郎であり、サブロウであり、五郎であり、ゴローであり、花子であり、ヨーイチであり、カツオであり、タケシである、Mr Nituite。

君は、正体不明の匿名座談会と化したインターネットに現れた正体不明の謎の男だ。
シークレットオブザグレートだ。




世間一般のインターネッターは君の事を「ウェブスパマーめ」「ブログスパマーめ」などと罵るかもしれない。いや、罵るだろう。けれども、ふざけんじゃねえ。ふざけんじゃねえ。
Mr Nituite、君は何も悪くない。




世の中には多種多様な人間がいる。
窓の杜の劣悪なロシツキーみてえな糞ブログを毎日毎日書いてアフィる奴ら。
中身の無い糞キーワードや空ブックマークでアドってる奴ら。
全年齢を対象にしたブログで18禁のエロフィギア売る奴。
糞本の糞文の糞コピペで糞本を売りつけアドる奴。
茶とチョコレートを声高らかに売り歩いるく奴。
100億稼げるノウハウを14800円で売る輩。
全然ここだけじゃない真鍋かをり。
どいつもこいつもゴミ共だ。
役に立たねえ。



そもそも、インターネットが人の役に立った事など一度もない。
インターネットは人間を破壊し、人間を崩壊に追い込み、人間を叩きのめす。
インターネットとは非人間の非人間だ。
存在そのものが無価値だ。

そのインターネットにおいて、何が悪くて何が良いなどとルールを作りルールを破る人間を枠組みの外へとおいやろうとするような輩共に正義など無い。ここは正義の機能せぬ場所なのだ。いや正義など存在せぬ場所なのだ。

正しさが死に、人間が死に、屍が息絶える。
それこそがインターネットなのだ。




そのような場所で、たかが、たかが、たかが、たかがたかがたかがたかが、たかが!
たかが500だ1000だのブログを作ってスパムったくらいで何が悪い。
一体、何が悪いってんだ!




全然悪くない。
全然君は悪くないMr Nituite。

法、秩序、糞ブログ。
それらへの鉄槌アンチテーゼ。
Mr Nituiteとは正しくこれ即ち正義への正義。破壊の破壊だ。




私は言うぞ。僕は言う。
はっきり言うぞ。物を言う。
ウェブスパムの何が悪い。何も悪くない。
ブログスパムの何が悪い。何も悪くないのだ。







世界は何故素晴らしいであるかというと、それは多様性が存在しているからだ。


仮に100億世界全人類がid:naoyaであったなら、インターネットには100億のamazletが誕生し存在しているだろう。

仮に100億世界全人類がいしなおさんであったなら、インターネットは100億の負けだ。

仮に100億世界全人類が近藤であったなら、インターネットは100億の童貞臭い大手小町だ。

仮に100億世界全人類がホリエモンだったらキモイもん。

仮に99億9999万9999世界全人類除く真性引き篭もりhankakueisuuが真鍋かをりなら、真鍋かをりなら、ぇえ?いやぁ、それは、ぇぇぇぇ、そんな、それはちょっと、ねぇ、そりゃぁまぁとりあえずよろしくやりたい。今すぐにでもよろしくやりたい。




即ち、多様性は許されねばならぬ。
多様性が存在している故に世の中は回るのだ。




ある人はこう言うだろう。
「ブログスパムなんてやってねえで、Googleみたいに人の役に立つ物を作って稼げ」と。

ふざけるんじゃねえ、ふざけるんじゃねえ、ふざけるんじゃねえ!
誰しもがグーグルを作れるわけじゃねえんだ。
誰しもが人の役に立つものを作れるわけじゃないんだ。

ウェブスパムをばらまいて、ブログスパムをばらまいて、そうやって稼ぐしか脳の無いような人間も大勢いるんだ。それは丁度糞ブログに糞エントリーを毎日毎日あげ続けるような全世界7000万ブロガー達のようにだ。人の役に立たぬという点ではそれらと何も変わらない。ブログスパムは相対的に全く悪くないのだ。

誰もがジネディーヌジダンになれるわけじゃない。誰もがジュニーニョペルナンブッカーノになれるわけじゃない。誰もがセスクファブレガスになれるわけじゃない。誰もがジョーコールになれるわけじゃない。誰もがファンタジスタになれるわけじゃねえんだ。なりたくてもなれねえ奴らが大勢いるんだ。それどころか、ファビオグロッソやダリオヒュブナー、トレヴァーベンジャミンにすらなれねえような奴が大勢いるんだ。向日葵の種を加地りながら、ブログスパム撒き散らすことくらいしか出来ないような人間も大勢いるのだ。

イアンハートが斜め27度の角度から42メートルのフリーキックをゴールに流し込むように、seesaaで無数のアカウントを取得してブログスパムをウェブスパム。

その何が悪い。
何故イアンハートが賞賛されて、何故ウェブスパマーが叩かれるのだ。
何故ロナウジーニョはぶさいくで、僕はもっとぶさいくに生まれてきてしまったのだ。何故だ。世界は理不尽だ。僕はそれが許せない。おのれ、おのれ、おのれカタール、おのれフェルナンドイエロ、おのれイヴァンカンポ。




誰の役にもたたねえブログ論を、誰の役にもたたねえブログを書いているブロガー相手に毎日書いて、アドってアフィって現金ブログ正にゴミ。それこそ自ずから無限増殖ウェブスパム。それで得た金にで家族と行楽に行ったり、サンタクロースの靴を買ったり、三文映画のDVDを集めたり、机に小さな小さな模型を並べて満悦したり、それが人の豊かというものだ。素晴らしいじゃねえか。素晴らしいじゃねえか。

インターネットが仮に、もし仮に人を幸せにするという事があるならば、糞ブログでもなんでも作ってひたすら書いて、アフィってアドって金を得る。それが唯一の幸せの形ってものであろう。

それが許されて、それが許されてなぜMr Nituiteが責められねばならぬのだ。
なぜMr Nituiteは叩かれねばならぬのだ。
どう違うのだ。
何が悪いのだ。

はてなブックマークとどこが違うのだ。
おのれ、2ちゃんねるとどこが違うのだ。
何故Mr Nituteiは叩かれるのだ。
ちくしょう、なんだってんだ。
許し難い不平等だ。
理不尽だ。

Mr Nituiteはひたすらにブログスパムを成し遂げて己の人生を好転させようとしているのだ。1つのブログで月100円なら、1000のブログで月10万だ。10万あれば、10万あれば、おいしいものだって食べれるし、遠いところにも行けるし、好きなあの娘に花束だって贈れるんだぞ。
いいじゃないか、それでいいじゃないか。

インターネットってのは人の幸せを許さないのかよ。てめえら自分共だけ好き放題やって、秩序なんてなくて、それで、それで何故Mr Nituiteを責められる。何が悪いってんだ、何が悪いってんだ。何も悪くない。誰も彼を責める事など出来ない。素晴らしいことだ。良いことだ。




だいたい、Mr Nituiteはブログスパマーなんかじゃない。
そもそも、Mr Nituiteはウェブスパマーなどではない。
Mr Nituiteがインターネットに撒き散らしているのは中身のある素晴らしいコンテンツだ。インターネット広告というコンテンツだ。こんなに優れたコンテンツは滅多とない。商品が表示されていて、クリックすればショップに飛べる。そういう、素晴らしい、素晴らしい、とても素晴らしいブログの数々だ。彼が生み出しているのは人の役に立つ素晴らしいコンテンツだ。

その何が悪いのだ。
欲をかいて何が悪い。
はいずり回って何が悪い。
拾って、拾ってそうして生きて何が悪いのだ。
誰かの役に立つ事をして、どうして責められねばならぬのだ。ふざけるな。






生きる。
それは即ち素晴らしい事だ。
悪いことしても、良い事としても、泣いても、笑っても、とにかく生きる。迷惑かけようが愚かだろうが砕け散ろうがいいじゃねえか。そうして生きたっていいじゃねえか。命、即ち生命、それこそが正しさの根源であり人間が生き物たる証明、欲望、正義だ。




そう。
何も悪くない。
Mr Nituiteは悪くない。
何故ならばMr Nituiteは生きているからだ。











拝啓、Mr Nituite。
君は1人じゃない。

たとえ世界中が君の敵に回っても、僕は君の味方だ。
きっと何もしてあげられないけれど、僕だけは君の味方だ。
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