2006年2月15日水曜日

トラックバックスパムを削除するのはブロガーの義務である。



何事にも義務は付きまとう。
悪く言い替えるならば代償である。

人間がブログを書く事によって失うものがあるとすればそれはただ1つ時間だけだろう。こここで「心である」などとやってしまっては底が見える。ここで言う底とはコップを上からのぞき込んだ底ではない。倒れてひび割れた茶碗の裏底の事である。









トラックバックスパムというものがある。
発信源はエログだ。

ネットサーフィンをしていると、そのトラックバックスパムを削除していないブログというものに、時たま行き当たる。それら茫々伸び放題で放置された裏庭のようになったブログを目にする度に憤りを感じる。

ネット時代の自らの具現化した姿である己のブログに、醜悪にして有害なエログへのリンクが挿入されているという事態を放置したままにしてブログを運営し続けるというその神経が理解出来ない。

それらのブログの幾らかは、まるでそれらのブログ自体がウェブへのスパムのように見える。大方はエログにつけられたものと大差の無いアフィリエイトのリンクやバナーがこれでもかと左右上下に貼られており、そこだけ見ればエログとの区別が付かないほどであり、「ああこれらは新しい単語としての"エログ"なのだ」と理解する事にしている。

そのような、エログな運営を行っていないブログにしても、僕には理解出来ない。いかにもエロッグバックなタイトルのトラックバックを放置する事により生じる品位と信頼という損失、あるいは普通のトラックバックとの見分けが付かないステルスエロッグバックを放置する事によるトラックバックへの信頼の低下、あるいはそんなリンクが生き残る事によるワールドワイドウェブへの損害を考えたならば、1人の人間としてインターネッターとして電脳世界の住人として、エログからのトラックバックを放置するなどという選択肢はありえないはずである。

即ち、僕はトラックバックスパムを削除するという作業は、この闘いが終わるまでの、あるいは空くが滅びた試し無しを地で行き何かがスパムに敗れ去るまでの短い間にブロガーに課せられた幾つかの義務のうちの1つであると理解している。











「いや、おまえ削除してねーだろ」
という反論には明確な答えがあるので先に述べておきたい。

僕がブログを書いているブログサービスであるブロックブログには、トラックバックスパム自動削除機能というものが存在し、トラックバックスパムを自動で削除してくれるので、僕がわざわざ削除するまでもないのである。削除スピードはあのはやぶさよりも速く、削除精度も完璧であり素晴らしい、ってもっぱらの評判。