時の流れ

時の流れは時として緩慢なまでに速く、僕の知らない所で全てをすり抜けてどこかへ行ってしまう。残るのは漠然とした確固たる意思にも似たぼんやりとした感情であり、落ち着く場所を無くしたそれは曲がりくねる地下鉄を行く電車の床を右往左往するスーパーボールのように、僅かな興味と僅かな不愉快さ、それに明らかな違和感を列車中に漂わせて次の停車駅。

NEXTステージ、
乗り換えないと。
時代遅れに、
なる前に。

僕は緊張から眠れなくて。
お陰で随分居眠りをして。
僅かな弱さを悔いるんだ。

つまらぬ脅しに、
負けないように。

つまらぬ脅しを、
責めないように。

いつだって僕は流されて、
いつだって僕は脅えてる。

生きた心地がしないくらいに、
生きてる感じを失いながら。

時の流れはどうしようもないくらいに遅くて、僕はよくそれを追い越してしまっては歩幅を合わせるのに苦労する。一歩でも前へと出たならば、怒号飛び交い絞首刑。本当に酷い気分の時は、「酷い気分だ」なんて言葉すら書けないものだと僕は思うね。もちろん、気の利いた締めの一文なんてとてもじゃないけど。