2007年4月9日月曜日

空を自由に飛ぶために必要なものと、少しの誇張。

世の人は言う。
「WarCraft3を完成させたのは、彼だ。」と。

けれども、彼はプログラマーではない。
デザイナーでもなければ、プロデューサーでもない。
グラフィッカーでもなければ、マネージャーでもない。

ただの、1人の、ゲーマーだった。
少なくとも、シンガポールのあの夜までは。
















その日、WarCraft3は死んだ。
いや、死んだのではない。
殺されたのである。

eSports Player of the Year 2006をはじめ、世界中のタイトルというタイトルをその手に収めた、プロゲーマーの中のプロゲーマー、歩く4K.GrubbyことManuel "4K.Grubby" Schenkhuizenの手によって、累計1000万本のセールスを記録した歴史上最も重要なリアルタイムストラテジーゲームであるWarCraft3はその体温を失い、ゆっくりと、静かに、大地へと飲み込まれ、そして消えていった。











そんなに遠くではないけれど、過ぎ去ってしまった古きよき時代。
まだ、Asiaと世界が繋がらず、別々に存在していた時代。
あの頃、WarCraft3は、生きていた。


アンデッド、オーク、ナイトエルフ、そしてヒューマン。

まったく違う特性を備えた4つの種族が、絶妙なバランスで共存していた。どの種族もうまくやれば他の種族を出し抜けるだけの潜在能力があると考えられていた。それぞれの種族には個性的なトッププレイヤーがいて、世界中のWarCraft3プレイヤー達は自らが扱う種族のスタープレイヤーに入れ込み、追いかけては、その結果に一喜一憂していた。


アンデッドには、2004年のeSports Player of the Yearにして、最初で最後のスーパースター、伝説の空飛ぶアンデッド、MaDFroGが。

オークには、今やWC3シーンそのものと呼ばれるまでになったプロゲーマーの中のプロゲーマー、歩く4K.Grubbyこと4K.Grubbyが居た。

ナイトエルフには、元マップハッカーという経歴を持つシーン最大の悪役、ロシアの犯罪者"The maphacker"deadmanが居て。

ヒューマンには、シーンで最も尊敬を集める男であり、模範的プロゲーマー、世界で2番目に有名なブルガリア人、Insomniaが居た。






そして、その日、事件は起こった。

欧州最強クラン、いや、世界最強クランSK-Gamingのエースプレイヤーであり、欧州最強ヒューマン、いや、世界最強ヒューマンであったSK.Insomniaと、4K.Grubbyが戦ったのである。




けれども、それは普通のありふれた対戦ではなかった。
世界最強オークと、世界最強ヒューマンの決戦ではなかった。

何が違ったのか?
それは、Grubbyの選択した種族である。




WarCraft3には、前述の通り4つの種族が存在している。
けれども、実は、もう1つあった。

「random」
で、ある。



用意された数多くの個性的なマップで、それぞれの戦術や戦略を相手に応じて用意し、一分の狂いもなく繰り出さねばならないプロゲームの世界で、ゲーム開始まで自分の操る種族がわからないという「random」を選択する事は、当時としては自殺行為だと思われていたし、今でも自殺行為だと思われている。それは、シーンに未だ誰一人として、「random」を操るプロゲーマーが存在していないという事実からもよくわかる。




ところが、Grubbyはプロゲームの大会という1つの舞台で、世界最強ヒューマンを向こうに回して、「random」を選択したのである。

あのGrubbyがオークを使わなかった。
それは、確かに驚くべきことだった。





でも、本当の問題は、そんな事ではなかった。
世界の関心は、もっと深刻で、もっと重大な2つの事件に向いていたからである。





1つは決戦を前にGrubbyが放った言葉。
「Human suck」

そしてもう一つは、決戦の結果。
Grubbyは、一度も自らの種族であるオークを引き当てる事なく、SK.Insomniaを圧倒し、完膚なきまでに叩きのめし、葬った。いや、正確に言うと違う。4K.Grubbyがその日叩きのめしたものは世界で2番目に有名なブルガリア人SK.Insomniaではなく、"ヒューマン"という種族そのものだった。4K.Grubbyがその日破壊したものは、世界最強クランの看板エースのプライドなどではなく、WarCraft3そのものだった。




その日、WarCraft3は、静かに死んだ。

誰かが言った。
「WarCraft3のバランスは糞だ。」
もはや、誰も反論する事は出来なかった。

4つの種族が用意されていて、4つの選択肢があるはずだった。
それぞれの種族に強さがあり、それぞれの種族にファンが居た。
けれども、そんな時代は、この日、終わった。




Grubbyが看破し見出し先鞭をつけた対ヒューマン必勝法は、あっという間に世界中に広まってしまった。駆け出しの新人プレイヤーレベルから、トッププロに至るまで、全てのレベルでヒューマンは鴨にされ、いびられた。話にならない弱小種族として弄ばれた。同じ腕前のプレイヤー同士の対戦でヒューマンを選択しようものなら、もうその時点で負けたも同然だった。

「ヒューマンが相手だと負ける気がしないので楽しい」という声があらゆるレベルで漏れ始めたが、それはすぐに「ヒューマン相手のゲームは勝ったも同然なのでつまらない」という声へと変わって行った。




誰かが言った。
「WarCraft3は糞だ。」
誰も反論する事は出来なかった。

「ブリザードエンタテイメントはなにをやっているんだ!」
罵声が世界を駆け巡り覆った。
どうしてヒューマンを強化しない!
なぜ最弱種族を放置したままにしているのだ!

返事は無かった。
まるで屍のようだった。




一人、また一人とヒューマンプレイヤーが他の種族に転向して行った。韓国で行われた世界大会の予選では、上位64名の中にヒューマンプレイヤーは1人も居ないという惨状だった。その昔最強プレイヤーの一人と目されていた北欧の雄はヒューマンに拘り続けた結果スタメン落ちし、やがて解雇され消えていった。最強ヒューマンであったSK.Insomniaまでもがスタメン落ちし、トップシーンから転落していった。ヒューマンはもはや、存在しないも同然だった。

もちろん、世界中のヒューマンを代表するプロ達が何の手も打たずに消えていったわけではない。世界中のヒューマンプレイヤー達は、なんとかしてゲームを成立させようと、自らの町に山のように防御塔を建てて陣地を構築し、引き篭もって守り、相手の失策を待ち続けた。

「負ける気がしないので楽しい」から「勝ったも同然なのでつまらない」へと遷移していたWarCraft3プレイヤー達のヒューマンという種族に対する素朴な感想はやがて、「引き篭もるしか脳の無い連中を相手にするのは退屈だ」というものへと移り変わっていった。








誰かが言った。
「WarCraft3は糞だ。」
もう、誰も反論する事は出来なかった。

「ブリザードエンタテイメントはなにをやっているんだ!」
罵声が世界を駆け巡り覆った。
どうしてなぜヒューマンを強化しないんだ!
なぜブリザードは最弱種族を放置したままにしているのだ!

返事は無かった。
まるで屍のようだった。
事実、屍みたいなものだった。






「もう、終わったんだ。」誰かがつぶやいた。

親会社の経営失敗に端を発したお家騒動で、ブリザードエンタテイメント社はボロボロだった。Diablo、StarCraft、WarCraft、World of Warcraftといった、ビデオゲームの歴史に渾然と輝く名作を世に送り出した鬼才ビル・ローパーを始めとして、「100万本売れないゲームは作らない」というテーゼを抱えてそれを実行し続けてきた世界最強のゲームデベロッパーであったブリザードエンタテイメント社の中核を成した人々のほとんどがブリザード社を去り、誰も知らないどこか遠くの奥の方へと、飲み込まれるようにして消えていった。

「もう、みんな終わっちゃったんだよ。」
誰かが吐き捨てるように、そう言って席を立った。




それは、些細な出来事だった。
些細だけれど、深刻な事件だった。

ロシアの犯罪者、ナイトエルフのdeadmanを葬ったヒーローが最強ヒューマンを打ち破った事自体は、何の問題も無かった。伝説の空飛ぶアンデッド、最初で最後のスーパースターmad frogを前後不覚に陥るまでに叩きのめし引退に追い込んだ最強オークが、最強ヒューマンを打ち破った事自体は、何の問題も無かった。




けれども「Human suck」のあまりにも真実を貫きすぎた一言と、「randomに負けた最強ヒューマン」という事実は、WarCraft3の終わりの始まりだった。歩く4K.Grubbyこと、4K.Grubbyが見つけたヒューマンという種族の穴は、やがて大きな穴となり、WarCraft3そのものを飲み込んで、終わりに向けて、押し流し始めた。

かつてオランダの名も無き少年が、堤防に見つけた小さな穴に自らの腕を差し込んで決壊を防ぎ国を守ったのとはちょうど真逆に、オランダの悪童Grubbyは自らが見つけ出した小さな穴にその腕を差込み、こじ開け、シーンそのものを崩壊させて行った。









かつて、誰もがその勇気と技術に裏打ちされた斬新な戦略に驚き憧れたSK.Insomniaは防御塔を建てては引き篭もり、負け続けた。「私はヒューマンを決して捨てずに戦い続けるよ。世界中のヒューマンプレイヤーの為にね。」insomniaはそう言ったけれど、それは絵空事だった。彼がヒューマンを選択し続けていたのは事実だけれど、戦い続けてはいなかった。ただ、プライドだけを胸に、引き篭もっては惨めに負け続けていただけだった。

圧倒的に繊細な操作と革命的なテクニックでナポレオンとまで称された新時代のヒューマンプレイヤーであるToDは、負ける度にこう言い続けた。「俺は世界で一番上手い。俺は世界で一番強い。俺は世界で一番美しい。」それは確かに、事実であった。世界がそれに同意した。ToDは圧倒的に上手かったし、圧倒的に強く、そして圧倒的に美しかった。

「世界で一番上手い俺が負けるのはブリザードのせいだ。」確かに、そうとしか思えなかった。「世界で一番強いはずの俺が負けは俺の敗北ではなく、ブリザードエンタテイメントそのものの敗北だ。」それは紛れも無い事実だった。ToDは自らが敗れる度に、とてもここじゃあ書けないような暴言ワードで満たされた罵詈雑言でブリザード社を罵り続けた。世界中の、未だWarCraft3を見捨てられずにいる人達が彼を支持した。よくぞ言ってくれた、ToDは正しい、bliz(ブリザードエンタテイメント社の略称)は糞だ、と。



「ブリザードは何をしているんだ!」
皆が叫んだ。
誰もが懸命に叫んだ。
叫んだけれど、返事は無かった。
そこにあったものは、ただ屍だけだった。
かつて歴史上最も偉大だったリアルタイムストラテジーゲームの屍だけだった。かつてゲームの歴史の流れの中で最も重要なゲームデベロッパーの1つだった、ブリザードエンタテイメント社の屍だけだった。









世の中は不公平で、世界は不平等だ。
人であろうとする限り、未来なんてものは来やしない。
野蛮な奴らと、死んだ目をした奴ら、暗いところでこそこそやっている腐った老いぼれども。勝ち目なんて端から無いんだ。そんなふうに出来ているんだ。そういう仕組みなんだ。もう諦めて、どこか遠くへ行こうじゃないか。パーティは終わったんだよ。




一人、また一人と人はWarCraft3を見捨てて、他の知らない何処かへと旅立って行った。ヒューマンの弱さにうんざりとして。
バランスの崩壊した糞ゲーに見切りをつけて。

新天地を求めて。

ある者はWarCraft3を切り捨てて大学生になり、ある者はWarCraft3に見切りをつけてプロポーカープレイヤーになった。ある者はWarCraft3と決別してPerlHackerになり、ある者はWarCraft3を投げ捨ててブロガーになった。

ヒューマンの弱さを改善するパッチをブリザードエンタテイメント社に期待している人なんて、もうどこにも居なかった。世の中は不公平で、世界は不平等。そういうもんだと、みんなが諦め、去っていった。重たく冷たい現実と向き合う事に、嫌気がさして逃げ出して。

















World Cyber Games 2005 Singapore。
dead or aliveで日本人選手が優勝した大会、と言えば、わかる人はわかるかもしれないし、2002年度にはhalenが優勝した大会と書けば、伝わる人には伝わるかもしれない。




彼はそこに居た。
WE.Skyその人である。

誰も彼の事なんて気にしては居なかった。
World Cyber Games 2005には、Grubbyが居て、deadmanが居た。世界中から綺羅星の如き名手達が集っていた。古い人、新しい人、旬の人。それは最高のメンバーだった。最弱種族のヒューマンを操るプレイヤーに興味を持つ人なんて一人もいなかった。ヒューマンが予選を勝ち抜けるなんて、中国のWC3はレベルが低すぎると、人々は彼の存在自体を馬鹿にした。だが、それは束の間であった。

決勝の舞台。
彼はそこに居た。
WE.Skyその人である。




そして、起こった。
遠い昔に死んだはずのWarCraft3が、突如として息を吹き返したのである。

WE.skyに相対するは4K.Grubbyを破って決勝に進んで来た米国代表のShotround。GrubbyとToDの2人を軸に世界最強クランへと成り上がっていた4K(team four-kings)への入団が囁かれる程に、油の乗ったプレイヤーだった。その彼が、10分と持たなかった。何も出来なかった。見せ場の1つも作れなかった。戦う事すら許されなかった。skyは圧倒的だった。そして完璧だった。誰もが予測する事の出来なかった瞬間に、想像を絶するタイミングで現れた新手無傷の銃兵部隊の矢玉の雨に、世界中が絶句した。声を失なった大観衆の大声援が、次の瞬間会場を沸騰させ、Shotroundはマウスを静かに置いた。




何が今起こり、何が起ころうとしているのか。
何故、こんな事になっているのか。
もう、どうでも良かった。

死んではいなかったのだから。
それは、確かに、生きていたのだから。




「well played」
Shortroundは、最後に一言消え入るようにそう言って消えた。


世界中が彼を馬鹿にした。
「well playedてwwww」と、彼を笑った。
けれども、それを笑えない人達が、世界には存在していた。

負けても負けても負け続ける事自体が存在価値と化してしまっていたSK.insomnia。Skyの登場によって、insomniaが耐え忍んだ長く苦しい屈辱の日々は、一夜にしてただの道化となってしまった。

そして、もう一人。







でもそれは、まだ、フロックだと思われていた。
多くの人達が、そう受け止めていた。トーナメントの組み合わせの妙で生じたまぐれだと思っていた。事実、skyはその名声を確定させていたような世界的名手と一度も戦う事なく、楽な組み合わせを勝ち上がり優勝していたのである。

「skyはトッププレイヤーと当たらなかったから優勝出来た」
きっとそうだと、多くの人が考えた。




そんな僕らに、現実が突きつけられる日はすぐに訪れた。

WCG2005から間をおかずに開催された世界規模の大会で、skyはまたしても決勝に進んだ。決勝の相手は、プロゲームシーンから隔離されたアメリカの選手などではなかった。本物のGOSUプレイヤーだった。圧倒的な操作量と状況判断能力と知性で全ての種族を完璧なまでに使いこなし、「勝つ為に最強種族であるナイトエルフを選択した」と公言して憚らない"Master of WarCraft"の異名を持つプロゲーム先進国韓国が誇る最強ナイトエルフ、達人remindその人である。




remindはskyが繰り出してくるであろう戦術の全てを頭に入れ、それらそれぞれの戦術に対して100%の対策を立ててきていた。remindに、負ける要素は1つも無いように思えた。「ヒューマンに負けるremindの姿」どころか、remindの負ける姿そのものが想像出来ないくらいに、あの頃のremindは完璧だった。

ゲームはremindで始まった。
remindの操るヒーローはマップ中を所狭しと飛び回り、skyの出足挫き、その立ち上がりを完璧に封じた。ヒーローのレベルも、内政面でも兵力でも、remindは大きなリードを奪い、見事にゲームを支配していた。最激戦区の韓国予選を勝ち抜いた、達人の名は伊達ではなかった。中国と韓国では、あまりにレベルが違いすぎた。




ところが、remindがナイトエルフの最強ユニットである熊をそろえ始めた頃、なにか、奇妙な事が起こり始めていた。肉弾戦最強ユニットである熊を出されたならば、ヒューマンの側もナイトを出し、プリースト/ソーサレス/モルタルチームで後方から支援しなければヒューマンに勝ち目はない、というのがそれまでのヒューマンvsナイトエルフの常識だった。




ところが、skyはその常識を完全に放棄した。

skyが選択したユニットは、ナイトではなく、プリーストでもなく、モルタルチームでもなく、ヒューマンの最強Airユニットであるグリフォンライダーでもなかった。

skyが選択したそれは、「ライフルマン」だった。
skyはただ只管に、銃兵を生産し続けていた。




「skyは馬鹿だ」
世界中がそう思った。熊を相手にライフルマンを出すというのは、まったく馬鹿げた事のように思えたし、事実その日その時までは、確かに馬鹿げた事だった。いや、今でもそれは馬鹿げた事なのだ。けれども、その日、その瞬間、その場所でだけは違っていた。

銃兵隊を揃えたskyは敵陣へと猛進し、決戦を挑んだ。戦況は圧倒的に不利だった。序盤を完全に支配されたskyの勝算は0に等しく見えた。それは、やけっぱちのpushにしか見えなかった。

自陣を防衛すべく迎え撃った万全のremindの大軍勢は、skyのpushを事もなげに押し返し、skyに撤退を強いた。

自陣へ向けて一目散に逃げ出したskyの銃兵隊は時々足を止め、立ち止まっては斉射を行い、その射撃モーションが終わると同時にまた背を向けて逃げ始めた。skyの銃兵隊が足を止める度に、remindの軍勢がライフルマンに肉薄し、襲い掛かり、痛打を加えた。skyが立ち止まる度に、skyが斉射を行う度に、remindの勝利が近づきつつあった。最強肉弾ユニットである熊に追い立てられた間接攻撃ユニットのライフルマンは、紙切れのように脆く切り裂かれて行った。

remindは万全の精度でそれを行った。逃げ遅れたライフルマンを巧みに包囲し、退路を断ち、一人一人止めを刺していった。skyの銃兵隊はremindの猛追によって5時の方向と11時の方向に分断され、あとは各個劇はされるだけ、という局面であった。

「skyはよくやったよ」誰かが言った。
確かに、skyはよく戦った。あのremindを向こうに回し、見事に見せ場を作っていた。会場を盛り上げ、シーンを盛り上げるだけの戦いを見せた。勇敢に全軍総出の決戦を挑み、引き撃ち(退却しながら攻撃する)という自らが選択した戦術を、完璧なまでにやってのけていた。けれども、相手が悪かったのだ。達人remindに序盤を支配されて、勝てる人間なんてどこにもいないのだ。




次の瞬間、skyが反転した。
彼は「引き撃ち」を完全に放棄した。

右下5時の方向から分断された一翼が、左上11時の方向から分断された本体が、skyの本拠地がある左下7時の方向からは(Shortroundを葬ったあの時と同じように)新手無傷の銃兵部隊が突如として現れ迫り、remindの全てを包み込んだ。

全ての方角から銃弾がremindのヒーローに突き刺さり、remindはヒーローを立て続けに失った。あっという間の出来事だった。軍隊の核であるヒーローを失ったremindは、あと一歩で止めをさして壊滅させる事の出来る大量の瀕死のライフルマンを目の前にしながら、もはや退却するしか術は無かった。




remindは、「傷ついた兵は退却させて温存し、回復させて戦わせるものだ」というWarCraft3の常識に基づき、傷ついた自らの兵を繊細な操作で少し離れた位置に退避させて休ませていたり、より安全な戦線へと再配置をしたりしていた。瀕死の兵は丁寧に、本陣に退却させて回復し、敵に殺されて相手ヒーローの経験値に化けてしまう事を避けていた。それは教科書通りの完璧な操作だった。達人の名に相応しかった。

その誰よりも完璧な達人remindの「完璧さ」をskyは突いたのである。

「傷ついた兵は退却させて温存し、回復させて戦わせるものだ」というWarCraft3の常識を放棄し、ライフルマンという鈍足で脆く経験値の多いユニットを囮として意図的に使い捨てにしながらremindの戦線を引き伸ばし、戦力密度を拡散させた。

skyの兵にきっちりと止めを刺し経験値に変えていたremindのヒーローは、Lvアップを繰り返していた。

その軍隊の中核であったハイレベルなヒーローが僅かに突出した瞬間を見逃さず、skyは反転したのである。remindは慌てて熊を集め、ヒーローの退路を切り開こうとしたけれど、それはもう手遅れだった。何もかもが遅かった。skyの掌の上だった。remindのヒーローは皆、skyのヒーローの経験値となり、戦局は一変した。

skyはそこからも、常識を打ち破り、瀕死のライフルマンをほうぼうで囮として使い捨て、見殺しにしながらremindの陣地を壊滅させた。一見すると素人のプレイかと見まごうような、下品で乱雑な責めだった。中にはそのプロゲーマーとは思えないような"雑さ"即ち"下手糞さ"を馬鹿にする人もいた。けれども、それが幾多の理論と練習に裏付けられた彼のスタイルだったという事は、今では世界の知るところである。

remindは1ゲーム目を落とし、2ゲーム目も全く同じ手法で負けた。
remindが悪かったのではない。
skyが良かったのである。









もはや、それは、まぐれではなかった。
紛れも無い、現実であった。

insomniaは笑って言った。
「もう私の試合なんて見る必要なんてないよ。」
ヒューマンを見たいのならば、WE.skyを見ればいいんだ、と。









けれども、広い世界にただ一人だけ、その現実を受け入れる事を頑なに拒み続けている男が居た。年齢不詳の真実の口。フランスが生んだ物言うナポレオン。
"世界で一番上手い男"、4K.ToDである。





skyの登場に最もショックを受けたのは他ならぬToDだった。

「こんなにも上手い俺が負けるWC3のバランスはおかしい」というToDの考え事実真実本当のことが一夜にして崩れ去ってしまったのである。

世界は手のひらを返した。
ToDに対する評価の針は、端から端へと振り切れた。

「勇敢に物怖じすることなく、WarCraft3の問題点を歯に衣着せぬ物言いでブリザード社に突きつけ続ける全人民の代弁者」であり、正しくシーン最大の英雄であったToDは、skyの登場によって「醜い言い訳を繰り返す負け犬」になってしまった。

たった一人の男の登場によって。





「こんなにも上手い俺が負けたのはヒューマンが弱いせいだ」
「こんなにも強い俺が負けたのはヒューマンが弱いせいだ」
「こんなにも美しい俺が負けるのは全てblizの責任だ。」
ToDが繰り返してきた主張は全て、「sky」の一語で覆された。「コイツ何言ってんの?」「フランス人は口だけだな。」世界中から笑いものにされたToDは、やがて、言葉を失い沈黙した。




ToDは言葉を失った。
ToDは支持を失った。
ToDは逃げ場を失った。
けれども、ToDは消えなかった。

ToDに必要だったもの。
それは皮肉な事に、skyの存在そのものだった。
見果てぬ闇夜を切り開き常識を破壊する勇敢さを持った道先案内人だった。そして、その革命児が「WE.sky」であった事は、ToDにとって何よりの希望の源だった。




なぜならば、skyは「下手」だったからである。
そして、ToDは、世界で一番上手かった。

ToDはskyが切り開いた道を必死で辿って猛進した。ToDの強さはあっという間にskyに追いつき、そしてあっという間に追い抜いてしまった。

skyの全てを研究し、skyの全てをコピーし、skyの全てを進化させ、ToDは宇宙で一番上手いプロゲーマーとなって蘇り、シーンへと帰ってきた。

世界的な大会の決勝戦で、それまで一度として勝つ事の出来なかった、4K.Grubbyを打ち破って。





そして、ToDは言った。

「俺がGrubbyに勝てたのはヒューマンが強いからなどではなく、俺が圧倒的に上手く、強く、美しい、完全無欠のプロゲーマーだからだ。」「ヒューマンは明らかに弱すぎる。優勝した俺が言うのだから間違いない。」「ブリザードエンタテイメントは糞だ。」「WarCraft3のバランスは糞だ。」

そして、ToDは、こう言った。
「最弱種族を操りGrubbyを倒した俺を称えよ!」
「ブリザードエンタテイメントは糞だ。」
「WarCraft3のバランスは糞だ。」



不思議な事に、おかしなことに、4K.Grubbyを打ち破って世界タイトルを勝ち取ったToDを賞賛する声は、世界中どこを探して一つも聞こえてこなかった。








誰よりも上手く、誰よりも強く、誰よりも美しい、最も完成されたプロゲーマーである自らを、誰一人として賞賛せぬという理不尽。ToDはその理由を捜し求め、そして見つけた。その理由を。その男を。そして誓った。消し去る事を。



彼は中国に居た。
WE.Skyその人である。




ToDはskyより強い。
世界はぼんやりとその事実に気がついてしまっていた。中国のレベルは非常に低く、skyの練習相手のレベルも自ずから低かった。一方のToDには、世界最強オーク4K.Grubby、世界最強アンデアッド"名勝負製造機"4K.FoV、欧州最強ナイトエルフ"欧州の未来"creoplsという、鬼のようなチームメイトが居た。彼らはToDの練習相手であり、またブレインでもあった。問答無用の最強面子と切磋琢磨し続けた結果、ToDの上手さは異次元へと突入しようとしていた。

ToDはskyより上手い。
それは紛れも無い事実だった。

ToDはskyより美しい。
それは紛れも無い事実だった。

ToDはskyより強い。
それも残念な事に、事実であった。

誰よりも上手いToDは、常人では決して行えないようなリスクを背負い、その自ら作り出したピンチを圧倒的な上手さで切り抜けるというプレイスタイルで、見る者全てを魅了した。そんな人々の心を捉えて離さない芸術的な試合を繰り返し続けるToDを賞賛する声が世界中どこを探して駆け回っても一切聞こえてこなかった理由については、皆様の想像にお任せしようと思う。




そして、ToDは、中国へ飛んだ。
WE.skyを打ち破るべく。
万全を期して。




大蛇に四肢を書き入れて天高く舞わせた男、WE.IGE.sky。
宇宙で一番上手い奴、Grubbyの金魚の糞、4Kの汚物4K.ToD。

2本先取。
言い訳不能、逃げ場無し。
敵地中国に乗り込んで、ToD背水の決戦だった。




その、大事な1ゲーム目を、ToDは落とした。
WarCraft3には、プレイヤー以外の勢力(中立モンスター)が存在し、それを倒すとアイテムと経験値を手に入れる事が出来る。その落とすアイテム運によって、ゲームの流れが大きく傾く事がある。このゲームが、それであった。圧倒的な運で良アイテムを手に入れたskyを相手に回して、ToDに出来る事は何も無かった。

もしもその場でToDにインタビューすれば、きっとこう言っただろう。「ブリザードエンタテイメントは糞だ。」「WarCraft3のバランスは糞だ。」と。




けれども、まだ終わってはいなかった。
ToDには勝算があった。

WarCraft3にはアイテム運によって流れが変わるマップと、アイテム運くらいでは流れの変わらないマップが存在する。そして、残り2ゲームは後者であった。運の介入する余地の無いマップであった。

そして迎えた2ゲーム目。
ToDは中国全土を沈黙させた。
ToDを馬鹿にしていた世界中の人々までをも黙らせた。

ToDは圧倒的に上手く、圧倒的に強く、圧倒的に美しかった。
他のトッププロと比較しても、段違いに上手かった。
skyなど、比較対象にならぬくらいに上手かった。

ToDの操るヒューマンは、まるで別の生き物のようにぬるぬると動き、skyの全てのプレイングはその美しさの引き立て役にしかなっていなかった。もはや試合ではなかった。それはToDのプレゼンテーションだった。その異次元の強さは、ToDがこれまで放ってきたどんな言葉よりも雄弁に、ToDの素晴らしさを物語っていた。反論の余地は無かった。こんなものを見せ付けられては、もはやToDの凄さを認め称える以外に道は無かった。全人類が、ToDにひれ伏そうとしていた。




けれども、そこには運悪く、あの男が居た。
WE.Skyその人である。





最後のゲームとなった3ゲーム目。
泣いても笑っても最後のゲーム。
それは、ToDのゲームだった。

最初の農民がready 2 workと声を上げた瞬間からもう、ToDは美しく強かった。全く同じ事を行うにしても、ToDはskyよりも遥かに正確にそれを行う事が出来たし、はるかに素早く行う事が出来た。最初の1分で生み出されたたった5秒のアドバンテージは、鼠算式に膨らんで、ToDはskyの5分先を行き、あらゆる局面で圧倒し始めていた。一方的な、ワンサイドだった。あとはskyにggと言わせて負けを認めさせれば良いだけだった。それはToDにとって、あまりにもeasyなミッションだった。




そんな時、skyが旅立った。

全ての農民を引き連れて、自陣を完全に空にして、skyは遥か遠くを目指した。ToDは見事な偵察力でそれを捕らえ、行軍するskyの軍勢に襲い掛かった。農民を狩り、兵を狩り、召喚ユニットを消し去り、道行くskyをボロボロにしていった。

skyは、一切応戦する事無く、それを無視した。「俺を無視するな」と襲い来るToDを完全に無視した。「さあ戦え!そして敗れ去れ!」と叫ぶToDを、放置したままで歩き続けた。ToDなどという人は、地球上に存在していないかのように振舞った。

そして、出発時の半分以下になった大量の農民を含むskyの全部隊は、ToDの本拠地へと辿り着いた。skyの農民はToDの本拠地をまるで自らの本拠地であるかのように振舞いだした。防御塔を建て、陣地を構築し、ToDの生産拠点を次々と封鎖していった。もう、何もかもが手遅れだった。






ヒューマンの最強ユニットであるナイト。
回復を担当するヒーローであるパラディン。
瀕死の味方を本拠地にテレポートで退避させる事の出来る杖。

この3つを揃えたToDは無敵だった。
ToDのヒーローを倒そうと攻撃を集中させると、パラディンのヒールで回復させられ、パラディン自体を倒そうにも、パラディンが持つ無敵化のスキルのおかげでダメージを与える事すら出来ない。ToDのナイトを殺そうとして攻撃して瀕死に追い込んでも、退避の杖でテレポートさせられ、止めを刺す事が出来ない。

「それを揃えさせない為にどうすればいいか」
というのが、ToDへの唯一の対抗策だった。




ところが、skyはその常識を覆した。skyはToDの無敵モードを発動を許した。いや、許したのではなく、意図的にToDの無敵モードを引き出した。あとは、ToDの美しいショータイムが訪れ終わるだけだった。

ところが、ToDは、無視された。
「パラディン」「杖」「ナイト」という、ありとあらゆる戦闘での勝利を確約してくれるはずの三種の神器を揃えたToDは、skyに完全に無視された。

ToDは、呆然と立ち尽くした。
逆にskyの本陣を襲うという手もあった。

しかし、skyは農民をToDの本陣(資源地帯)へと到達させていた一方で、ToDの農民はskyの構築した鼠一匹漏らさぬまでの塔の壁に阻まれ、外へ出る事が出来なかった。

仮にskyの本陣を壊滅させた所で、それを奪う事が出来なければ、ToDの本陣を乗っ取ったskyの資金力の前に消耗を余儀なくされ、あとは敗れるだけだった。




ToDは、瞬時にそれを理解した。
もう、何もかもが手遅れだった。

自らがskyに敗れた理由を。
世界が己ではなくskyを認める理由を。




ToDはそれから10分もの間、「パラディン」「杖」「ナイト」という三種の神器を揃えた本隊を、何をするでもなく、ただ右往左往させ続けた。ToDの本拠地を乗っ取ったskyの農民達が新しい建物を次々と建てて行く様を、何も出来ずにただ見ていた。

普通ならば、負けを認めて投了する場面であった。けれども、ToDはそれをせず、自らの最後の建物がToDの攻撃により破壊されるまで、芸術的な上手さでskyに嫌がらせをしたり、中立モンスターを狩ったりと、示威行動を繰り返しては、skyに無視され続けた。ToDは惨めだった。ToDは哀れだった。ToDは孤独だった。

そして、宇宙で一番上手い男は負けた。
中国で最も勇敢な男に。










それでも、まだ、そういう人達は居た。
skyを嫌う人達である。

彼らは、ToDに心酔していた過去を忘れる事が出来なかった。
insomniaを称えていた過去を捨て去る事が出来なかった。
思い出にしがみ付き、skyを否定し続けた。
頼るべき論拠は幾つか在った。



skyは確かに世界規模の大会で立て続けに2つのタイトルを取った。skyは確かに世界で最も上手く、世界で最も強く、世界で最も美しいToDを叩きのめして打ち破った。けれども、それらは全てskyのホームグラウンドで行われた大会であり、イベントであった。

シンガポール、上海、そして北京。中国で行われた大会で中国人が勝っただけ。遥々彼方の遠くから、遠征してきた相手にホームでちょこっと勝つくらい、レクレアティーボにだって出来る。一部の人達はそう思い、skyを決して認めなかった。

そしてなにより僕らには、あの男が居た。






圧倒的な前評判を覆し伝説の空飛ぶアンデッドを引退に追い込んだあの男。ロシアの犯罪者を完膚なきまでに打ち破り英雄となったあの男。"Grubby2.0"と称えられていたプロゲーマーを打ち破りその看板を自らの手で剥ぎ取って"Grubby 1/10"と名付けたあの男。"Grubby killer"とまで言われていたWarCraft3第五の種族を操る異才を、2v2でも1v1でも完封し「4K死すともGrubby死せず」と世界に衝撃を与えたあの男。あの日「Human suck」の一言で、WarCraft3の息の根を止めたあの男。





"one word"!
"歩く4K.Grubby"!
そう、Manuel Schenkhuizen!

4K.Grubbyその人が。







舞台は、すぐそこにあった。
欧州最高、いや世界最高のプロゲームリーグ戦、WC3Lである。

その大舞台に初参戦した、skyの初戦。
彼は、名も無き相手に0-2で負けた。
何も出来ず、惨めに敗れた。
見せ場も無く、退屈に。
つまらない負け方で。

世界が、活気付いた。




「skyが何だって言うんだ?ホームで勝っていただけの事だろ。」「こんなつまらない負け方をする奴の試合なんてもう二度と見たくねえ。中国に引き篭もってろ。」「結局skyがWC3Lに持ち込んだものは、戦術でも、戦略でも、新風でもなんでもなくて、欧州の大会のウェブサイトに中国語でコメントをする迷惑な中国人だけだよね。」これまで、溜まりに溜まっていた世界中のアンチskyの鬱憤がうねりを無し、skyへと殺到した。

それにskyは応えて言った。
「僕は世界で最も優れたプレイヤーではないし、世界で最も強いプレイヤーでもない。うまくいく事もあるけれど、うまくいかない事もある。少しでも期待に応えられるように努力するよ。」と。
女々しい台詞に皆が集った。
侮蔑嘲笑罵詈雑言が、世界中から集まった。








WC3Lシーズン9。
skyは初戦を除く全ての試合で勝利した。
驚くべき事に、たったの1ゲームも落とすことなく。
その勝利の中には、4K.Grubbyに対する勝利も含まれていた。

sky十八番のソーサレス/プリーストを打ち破るべくGrubbyが密かに用意した大戦車部隊が自陣を発ったその瞬間にskyの空軍がそれを襲い、対空能力を持たないGrubbyの大戦車部隊は、skyの軍勢に砲弾の一発も打ち込めぬまま、全滅した。











世の人は言う。
「WarCraft3を完成させたのは、彼だ。」と。









昨年末に行われたワールドカップのベスト8は、オークが1人、アンデッドが1人、ナイトエルフが1人、残る5人はヒューマンだった。あのinsomniaもそこにいた。蘇ったinsomniaはいつの間にか、再び欧州最強クランSK-gamingのエース格へと復活を遂げ、純粋な名声を再び得るまでに成っていた。




現状を見て、世の人は言う。
「ヒューマンはちょっと強すぎるんじゃないか?」と。

現実を見ず、ToDは言う。
「ヒューマンは弱すぎるけど、まあ、ぎりぎり許容範囲かな。」と。




ブリザードはゲーム内最弱種族だったヒューマンを、パッチの度に弱体化させてきていた。その頃、ToDはこう言っていた。「ブリザードはWarCraft3を殺す気だ。」と。あれは、一体、何だったんだろう。ToDはあの頃からもうずっと、世界最強のプレイヤーになれるだけの力があったのに、どうしてToDじゃなくてskyだったんだろうかと。




skyと他の誰かとの違い。
それは、結局の所、ほんの少しの事だったんだと思う。




>>?了,高?,?了,也高?。

>勝って、喜んで、敗けて、うれしいです。

僕らに足りなかったものは、一体なんなんだったんだろう。




insmniaはメランコリックにヒーローを装ってばかりで自分を信じる事が出来ていなかったし、ToDは荒を探してはケチばかりつけていた。そんな事をしても何も変わりやしないんだって、知っていたはずなのに。そうしている間中も、WE.skyは、世界から、遠く離れた黄色い大地で、自分を信じて突き進んでいた。多分、物事は単純で、僕らもそうすればいいんじゃないかな。




>>失?了,从中受到了挫折,吸取了??,
>>?了自己更大的?斗?力与目?,
>>?了?个?斗的?力?也???之喜?。

>失敗して、中から挫折を受けて、経験を吸収して、
>自分にもっと大きい奮闘の動力と目標をあげて、
>この奮闘の動力のためにもこのために言うことを喜ぶべきです。

僕らはいったい、何を恐れているんだろう。
どうしてそんなに臆病になる必要があるんだろう。















もう随分と眠ったじゃないか。
そんな夜を繰り返しても何も変わらないよ。

さあNOW、PCの電源を落として(もしくは、本を閉じて)、くだらないものにしがみ付くのをやめて、全てゴミ箱に放り込んで投げ捨てて。空を自由に飛ぶ為に必要なものを取り戻しに行こうじゃないか。自分を信じる心と努力。簡単な事だろう。そうすれば誰だって空を飛べるし、そうすれば誰だって自由になれる。どうせ失って困るものなんて実はそんなにないんだから。ToDみたいな事してないで、hemanみたいになっちまう前にさ。

行こうじゃないか、僕達も。
WE.skyに随分と遅れて。
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sky(wikipedia)
中文引用元(WE.IGE.Sky的BLOG)
WC3L今シーズン(シーズン11)個人成績