2007年8月26日日曜日

Battle of Leipzig



ブログ再開します、とか言いつつWC3シーン絡みのエントリーばかりなのは不本意で、他にもいっぱい書きたいことがあって事実書き続けてもいるんだけれど、ブラウザ落ちて文章飛んだり暑すぎたりあろうことか戻るで文章飛んだりと投稿ボタンが遙か向こう岸の彼岸の彼方の彼方。





昨季のオフライン決勝グランドファイナルは、1-3と後のないMYMが最後に残ったmoonが暴力的に連勝して3-3。WEのラストプレイヤーは"Master of WarCraft"WE.IGE.ReMinD(現SK)。remindoが選択したmapは当然ながら、自身の庭であるEI。結果、moonがDR&nagaというトリッキーなオーダーを選択(同じ事をcreo相手にやって負けていたのに、懲りないというか何というか如何にもsprit_moonな感じ。)

NE mirrorは、熊が10とすると、talonが7.5~8.0、huntが6.5~8.0、あとは5以下、といった感じで策を講じる余地が極めて少なく、変化すると熊に蹂躙されて終わるので、熊vs熊が半分以上、残りは熊vs talon、時々熊vs hunt、といった感じの「またこの展開」的なリプレイウォッチャー泣かせなカードなのだけれど、オフライン決勝、しかもグランドファイナル、しかも3-3で勝った方が優勝、という後の無い場面で"Master of WarCraft"ReMinD、"第五の種族"moon共に延々Dryadを出し続けるという奇妙奇天烈な展開で要所をきっちり締めたReMinDが、エロ(RTS的な意味。人間離れした芸当を指す)すぎるテクニックを持つが故に欲張ってしまう、というmoonの必殺負けパターンを招いて勝利し、WEに凱歌。





さて、今期。

"master of warcraft"ReMinDと"WarCraft3を完成させた男"Skyという二枚看板を軸にKOF方式(勝者生き残り形式)のNGLを制した昨季王者のWE.IGEが、不参加(当然シードはあるので、数字上では全敗扱い)という、始まる前から盛り下がりに盛り下がる暗雲立ちこめる展開。

さらに、優勝の見込みが無いと見たシーズン3位のteam NOAがオフライン決勝への不参加を表明。おまけに、SK不動のaceである欧州最強NE、SK.Hotがビザを取り損ねてブログで泣きべそ大炎上という笑劇。さらに、mouzも4K相手に4人抜きを達成した(4Kはこれが唯一の黒星)、エースのTitanがビザが出ずに不参加。これ以上無いぐだぐだ感。

#SK.Hotもウクライナで旧ソ連圏。
#ドイツ開催の大会は旧ソ連圏にビザが下りにくい感があるので、
#ロシア人に好きなプレイヤーが多い僕としては不満。

しかし、そこは4KとMYMさえいれば事足りる(言い過ぎ)WC3シーン。そこに新進気鋭の欧州主義mouzと、天下のSKと来れば、面白くならないわけがない。顔と顔との距離で行われるラグの無いオフライン決勝は段違い。

4人対4人のNGLにおいて、4K相手に後のない2-3と追い込まれた我がmouzは、今年度のrookie of the year(対象はプロゲームシーン全て)に選ばれたFly100%がToD、Grubbyの両エースを牛蒡抜き。

敗れた4Kは4Kで、ルーザーズブラケットで天下のSK gameing相手にGrubbyが圧巻の4人抜き。鬼か悪魔かGrubby。勝者側ファイナルでは、一人舞台とばかりに暴れに暴れまくったFly100%をWarCraft3第五の種族、オークキラーのsprit_moonが問答無用で残酷なまでに完封して、ファイナル進出決定。

一方のルーザーズブラケットファイナルは4K vs mouz再び。今度はGrubbyが暴れに暴れまくって、1-3と追い込まれたmouz。最後の砦はFly100%。

ここで、Fly100%がGrubbyとのorc mirrorを制してスコアは2-3。さらに、世界で最も上手いプレイヤーToDのTRを返して切り刻み3-3のイーブン。

そして迎えた4K最後のプレイヤーは、なんと・・・・creo!!!
"欧州の未来"come back!!!!!

「この大会を最後に引退します」と言って参加したblizconで、ToD、moon、Grubby、ReMinDといった蒼々たる面子を叩きのめして制した、WC3 player of the year 2007、4K"欧州の未来"creoplusがなぜかLeipzigに降臨。復活!creo復活!creo復活ッッッッッ!!!!!!!!!!!!!・・したcreoplusに何もさせずに完勝するFly100%・・・。いや、mouzファンだから嬉しいは嬉しいんだけれど、なんというか、その・・・ノーコメントで。。。。。

結局、1-3からGrubby、ToD、Creoという欧州のTop3をFly100%が一人で抜ききり、mouzがグランドファイナル進出。4Kの描いた「復活!creo復活!」なシナリオを墨汁で真っ黒に塗りつぶしてしまった我がmouzがMYMに挑む。

MYMはluci(UD)、susi(UD)、focus(orc)、moon(sprit_moon)。
mouzはHappy(UD)、Fly100%(orc)。あとおまけでsase(NE)と他一名。

負けた方のチームが次のマップを選択出来るNGLでmouzが勝つには、なんとしてでもmoon先に使わせて、分の悪いmapへと引きずり出して潰すしかないが・・・。

おそらくMYMの先鋒はluciかsusiなので(捨て石というレベルじゃない)、mouzはいきなりFly100%を使うという手もあるけれど、そうすると当然moonが出てくるわけで、moon選択mapでmoonに勝てるorcは世界中見渡しても一人としていないという悲しすぎる事実。そうなるとHappy次第か。ただHappyはmirrorで数字残せていない(creo、satiに勝ってからFuryに負けとかあり得ない)から、かなり絶望的。

始まる前から詰んでる感が。仮に4Kだったなら、blizconでmoonを倒しているcreo、同じく直前期にmoonを倒し数字的にも可能性のあるToD、luci&susiのUD二人をしっかり止められるGrubby&ToD、focusを苦にしないcreoと、10回やれば5-5になりそうなくらい、面白かったのだけれど。mouz-MYMは冷静に見るならば0-10、思いっきり夢を見ても2-8。









話はがらりと変わるけれど、WC3シーンには始まる前から歴史に残る名勝負確定、と言うカードが3つだけ存在する。"Master of WarCraft" SK.ReMinD vs "世界一上手い"4K.ToD。"WarCraft3第五の種族"sprit_moon vs "WarCraft3を完成させた男"WE.IGE.Sky。そしてもう1つが、ReMinD vs moon。






話はビョォンと飛ぶけれど、ReMinDは少し前までは、シングルプレイヤーとしてよりも、sojuのとコンビでの2vs2の方が有名だった。何しろ、韓国は4 korean(Sweet、FoV、GoStop、luci)に代表されるUnDead大国で、NightElfは国内予選をなかなか突破できず、世界に出られなかった。(一方で、zacを含めたzac以前のorcはmoonやReMinDに国内予選で潰され続けたわけだけれど。そして"無敵の"zacrdは4 koreanを狩りまくりmoonと名勝負を繰り広げ続ける事により名声を確立させた。)

"戦慄の"sojuRemindがWC3シーンのグローバル化と同時に韓国を抜け出すと、それまで2vs2で無敵を誇っていた4Kの2vs2が問答無用の世界最強の座から転がり落ちる事を意味した。

sojuRemindは「本当に4K.Grubbyのタッグチームは世界最強と呼んでいいのか?」という、明らかな疑問符が付いてしまうくらいに滅茶苦茶な勝ちっぷりで、何をやっても強いです、裏をかくことすら出来ません、穴はありません盤石です、という強さでそれまでの世界を完全に破壊した。

なにしろ、当時はsoju、remindともに無冠に等しかったものの、それは熾烈すぎる国内予選のせいであり、後に二人とも世界タイトルを手にしている程の名手で、しかも両者が自らの種族であるNEを使うという隙の無さ。




その衝撃は計り知れず、完璧なまでに組み上げられていたはずの世界最強を争うMYMのluci&moon(orc&NE)、4KのGrubby&ToD(orc&hum)の2チームが、共にそれまでの種族を捨て、NE&NEに転向してしまい、2vs2シーンは多様性も糞も無い一辺倒な惨状に。

NE&NEに転向したluci&moonは、毎度おなじみmoonのポカ(LV6DHのマナを抜き損ねる)でsojuRemindに爆笑ものの逆転負けを喫し、一方のGrubby&ToDは、orc&humでsojuRmindに負け、orc&NEでまたもや敗れ、三度目の正直とまでにNE&NEで一矢、という所謂"sojuRemindショック"が2vs2シーンを極限レベルまで退屈なものにしてしまった。

そのNE&NE一辺倒から最初に抜け出す事に成功したのは言わずとしれたGrubby&ToDで、「orcを使ったGrubbyがToD(hum)にリソースを回してToDは最速でTyler3入りしてパラディンを出し、杖回し&heal&HealingWaveでユニットを徹底して延命して勝つ」という芸術的な戦略を完成させて、再び世界の頂点へ。

それを打ち破ったのがかつて4Kの良心として知られた"名勝負製造器"FoV。
「パートナーのNEがFoVにリソースを回してFoVは最速でTyler3入りしてT3軍隊を揃え、FoVの鬼micro鬼nukeを頼りに攻勢に出て一気に勝負を決める」という中期決戦型。

それに影響されてか、節操のないMYMのluci&moonまでもがUD&NEへと転向。





話が、逸れた。

http://war3.replays.net/bbs/htm_data/163/0708/1402862.html
http://war3.replays.net/bbs/htm_data/163/0708/1402866.html
http://war3.replays.net/bbs/htm_data/163/0708/1402870.html

e-Stars。
moon vs remind。


一戦目。
世界規模の大会の国内予選を首位で切り抜けたmoonと、予選落ちのremind。
「私が定石に従えば、ReMinDなんてゴミですよ」とばかりに、moonは熊。
ReMinDは即expoで、資源勝ちを目論むも、moonはきっちりと即expoを潰してmoon優勢。

ところが、ReMinD。即expo後の再expoを行わず、アーチャーにtalonを足すという、これまた滅多とお目にかかれないオーダーで急戦を選択。「それで勝てるの?」的な雰囲気ながら・・・。見所は、戦局を一変させるかに思える程に効果的に見えるのだけれど、全く戦況を改善させる事が出来ずに終わるmoonのエロ過ぎる鬼microと、remindの冷静な潰し。



二戦目。
「そう来るなら、私もそう行きましょう」とばかりにremindと全く同じ事をするmoon。このmoonは凄い。そして恐ろしい。"第五の種族"の凄みをとくと見よ。一挙手一投足を完璧に読み切られ、瓦解してゆく達人remind。

三戦目。
お互いにアーチャー(開始2分で出る初期ユニット)を30分間作り続けるというオーダーもさることながら、一番の見所は、その異様すぎる展開。StackStyleの人とかがいきなりこれ見て、どんな感想を抱くのか興味がある。RoNっぽい、というか、なんというか。AoW合戦→AoW"無敵の"satini→このゲームと、2周して元の場所に戻ってきた感。WarCraft3的に言うと、全然WarCraft3じゃない。WarCraft3を持っている人は、インストールしてでも見る価値がある。行くところまで行ってしまった感じ。これだからmoonは嫌いになれない。
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NGL: MYM Wins! MYM [4:0] mouz


MYM]Lucifer [1:0] mouz.HasuObs
Turtle Rock

MYM]Lucifer [1:0] mouz.Fly100%
Echo Isles

MYM]Lucifer [1:0] mouz.SaSe
Turtle Rock

MYM]Lucifer [1:0] mouz.Happy
Twisted Meadows