2007年9月21日金曜日

小志、小願、小夢を捨てる。



まず、最初に、夢とか、希望とか、やりたいこととか、成し遂げたいこととか、行きたい場所とか、結婚したい相手とか、そういった類のものを、列挙して、精も根も尽き果てるまで書きまくる。道具は何を使っても構わないので、徹底的に書き尽くしてゆく。筆記用具と単語カードでもよいし、check*padでもよいし。肝心なのは、羞恥心とか、体裁とか、そういった類のものを完全に捨て去って、徹底的に書き出すこと。「誰某とキス」とか「休暇を取ってプラハに旅行」とか「id:ululunさんみたいな知的でウィットに富んだ価値あるブログのエントリーを書けるようになる」とか、そんな感じで具体的に。




次に、そうやって書き出したものを並び替える。

純粋に「一番やりたい」と思うもの、純粋に「一番成し遂げたい」と思うものから順番に、並び替える。100個あるなら、100個それぞれ比較して、1位から、100位まで、並び替える。




ここまで来れば、もう勝ったも同然である。
並び替えたリストの、2位から20位までを、捨てればよい。

1位と、21位~100位(100個なら)だけを残す。2位から20位までの項目に関しては、もう、完全に、綺麗さっぱり捨ててしまう。脳内から消し去る。いらないもの、必要のないものとしてタグ付けし、ゴミとして分類し、燃やしてしまう。思考から、脳裏から、人生から、完全に消し去る。万が一、何かの機会にそれらが目に入ったとしても、一切関知しない。存在しないものとして扱う。




たったそれだけで、純粋に「一番やりたいこと」までの距離が、ぐっと近づく。純粋に「一番成し遂げたいこと」までの距離が、ぐっと近づく。たとえば一位に位置するものが思考やら、行動やら、意志決定やら、生活といったリソースの中で「100ポイント」を占有していて、二位以下は順位が1つ下がる毎に5%ずつ減ってゆくとする。そうした場合、2位から20位までの総計は、1100ポイントにもなる。「一番やりたいこと」の十倍である。


それら、小志、小願、小夢が、思考や、行動や、意志決定や、生活といった、人生のありとあらゆる局面において、迷いとか無駄とかを発生させる。20位以下の物事に関しても、当然そういう要素がいくらかあるのは事実だけれど、2位~20位の巨大さに比べれば、取るに足らない。




2位から20位までの楽しみやら喜びを切り捨てると人生が味気ないもになる、などという懸念は間違い。そういったものは、20位より下に無限に並ぶ幾多の些細なちょっとした幸せが満たしてくれる。


夢や希望を妨げているものは夢や希望そのもの。
小志、小願、小夢を捨てろ。
すれば叶わん。
















僕は、最初の、リストを書き出すところで躓いた。今はもう、ただの1つも浮かばない。煩悩の粗野な欲求は過ぎ去り、もはや何も思わず。願いすらなく。皆が笑って暮らせますように世界が平和でありますように太陽が燃え尽きてしまいませんように。