2008年9月21日日曜日

クリスマスプレゼントwii開封動画を見て思い出した事。



youtubeでプレゼント開封動画、ってのを見つけた。

クリスマスプレゼントを貰って歓喜に溢れている子供を撮影したホームビデオ、ってジャンル。なかなかに微笑ましい光景なので、頬を弛ませながら幾つか辿って見ていたんだけれど、凄まじく憂鬱な気分になった。どうしてこんなに酷い気分になるのだろう、と少し考えてみたところ、思い出さなくても良い事を思い出してしまった。




僕は昔に、クリスマスプレゼントにSFCを貰ってるんだよ・・・。「品薄だったので何ヶ月か前に買っておいたんだよ!喜べ!」とかそういう事を言われた記憶がある(いや、まあそこまでトゲトゲした言い回しじゃなかったかもしれないけどさ)。言われなくてもクリスマスプレゼントにSFC貰って喜ばない子供がどこにいるかっての。あー、凄い嬉しかったのを覚えてる。うちじゃなくて、実家の応接間みたいな所で貰った。

で、やったー、って喜んでたら、「おまえは日頃の行いが悪いので、今は遊ばせません」みたいな事を言われたんだよ。あまりにも突拍子もなかったので、どういう事なのかすら理解出来なかったぜ。つーか、こんな事、完全に記憶から消えてたよ。脳って恐ろしいな。

弟はというと同じ年のクリスマスプレゼントで貰ったゲームボーイで遊んでる、と。近寄ろうとすると「おまえはSFCなんだから近づくな」とか言われたのと、スコップとか入ったバケツを持って一人で公園の砂場に遊びに行ったのは覚えてるな。

話によると、日頃の行いを良くしていると、来年のクリスマスにくれてやる、だがら一年間精々がんばんな、って話だった。まあ、「頑張ろう」とか思ったのは覚えてるが、そう言われてどう感じたかまでは覚えていない。一応は嬉しかったのかね。

実家から帰る時に、SFCの入った紙袋を手に持った祖父が、それをゆっさゆっさ揺らして「また来年~頑張れよ~」みたいな感じで高く掲げてバイバイしてたのを覚えてる。どんな気持ちだったんだろう。ほんと、そんな事があったという事すら、完全に忘れてたよ。




クリスマスよりも前に、誕生日が来て、誕生日に「おじいちゃんから電話」みたいな感じで、電話取ったら、「おまえ弟のゲームボーイ勝手に遊んだから、今年の誕生日プレゼント無しな。」って言われたんだよ。そういや・・・。っつーか、こんな事思い出したくもないわ。

そんで、クリスマスが来て、SFC!SFC!とか思ってたら、「行いが悪いのでSFCはあげられません!残念でした!」とか言われたんだよ。ちなみに、その年のクリスマスプレゼントはSFCのソフトだった(多分マリオだと思うんだけれど、シムシティだったかもしれない。ゲーム雑誌立ち読みしてシムシティやりたいやりたい、って公言してた覚えはあるので。)「預かっとくから」って言われてすぐに取り上げられて、説明書すら読ませて貰えなかったので、何だったのか思い出せない・・・。




で、また普通に次の年の誕生日とか来る、……その前に、弟がゲームボーイ捨てた。(捨てられた、って言うと語弊があるか。。。)。あまりのショックに4日くらい泣いて廊下で寝てた記憶がある。マリオとテトリスしかなかったのに、なんであんなにショックだったんだろう。(アインハンダー以前のSTG経験再発見!しかも任天堂製。)。「人のものは人のものなんだから捨てようと勝手」みたいな事を言われたなぁ。今思えばもの凄い正論だ。連日朝方まで泣いて廊下に引きこもってたら、もの凄い怒られて寝させられた記憶がある。

そして、誕生日が来たら電話がかかってきて、「廊下で寝たから誕生日プレゼント無しな。おまえにSFCはまだはやいよ。もっとがんばんな。」みたいな事を言われた。誕生日おめでとう、とかって、花を貰ったのを覚えてる。「いらない」とか言ってると「素直じゃない」とか言われて、花は花瓶に生けられてテーブルの上に置かれた。その日、ご飯をまったく食べなくて思いっきり引っ叩かれた。机の下で丸くなって寝て風邪ひいて学校休んで、その冬は春まで咳が止まらず、咳をする度に怒られた。いや、花なんて欲しくないから、SFCよこせ、っていう。。。

あー・・・。

あとは覚えてないなぁ。色鉛筆でスケッチブックに書いたゲームボーイの絵を大切にしていたのだけは覚えてる。というか、定規と分度器(コンパスを使うと穴が開くのが気に入らなくて)を使って何枚も同じゲームボーイの絵を描いた。それを「馬鹿な子供だー!」とかおまえアホか的空気で笑われたのだけは・・・って思い出したくないなぁ。

それと、いつ貰ったのかは定かではないけれど、DQ5を貰ったのだけは確かだ。他の年の理由に「通信簿が悪いから」というのがあったのと、その次の年の理由が通知簿に最低評価(体育)があったから、というのは覚えてるな。結局SFCを手に入れられたのはFF7発売後だった。FF7とプレステは大人になってから(年齢的にも精神的にも社会的にも大人ではなかったけれど)自分で稼いだお金で買ったが、酔った事くらいしか記憶にない。エレベーターと召喚魔法で3D酔い。




で、そういう風に育った子供がどうなったかと言うと、同じソフトを買っては捨ててまた買う、という。20本以上も買う、という。引き出し一つが同一タイトルの分厚い取扱説明書で埋め尽くされている、という。US版とUK版とGER版に加え、日本語版まである、という。貯めたお金を全部使い果たすまで買い続けた、という。愛する人も居ず、という。食っちゃ寝えブログ書いてる、という。だいたいそんな感じの大人に・・・。しかも引きこもり、という・・・。はぁ。生きる気しねぇなぁ。自己嫌悪と自らへの憎悪しかねえや。

なんか最近報道サイトで「通り魔事件発生」とかそういうのを目にすると、一瞬「僕がやったんじゃないか」とか思ってしまうぜ。そこまで落ちていない、っていうかよく考えたら部屋からまともに出られん引きこもり中の引きこもりなのに、そんなわけないよな。




まぁ、オイラがおまえらに言える事があるとすれば、プレゼントとは名ばかりの代物で他人をコントロールしようとするのはやめておけ、って事くらいかな・・・。気分が沈みすぎて一人称まで崩れちまったゼ。ほんと糞だ。人生ってのはよ。

いい加減寝よう・・・。