2009年2月17日火曜日

ブログ移転に失敗した。



突然「一週間後にブログ移転して心機一転頑張るぞ!」などと思い立った所までは良かったのですが、その肝心要の一週間はあっという間に過ぎ去って、なんの準備も出来ないままで心機一転新たなる旅立ちを迎えるはずであった月曜日は過ぎ去り過去のもの。気がついたら火曜日であり、泥だらけのブログに泥だらけのエントリーを投稿するくらいしかやる事の無い人生がまた再びそこに鎌首をもたげて登場したのであります。

むろん、例えば僕が見事にブログ移転に成功していたとしても、僕の人生が、即ち僕のブログが好転する事など、決してなかったでしょう。明るく朗らかな日々など、決して訪れなかったでしょう。生涯引っ越しばかりを繰り返し、後生の人間にはただ「引っ越し好きのおじさん」としか記憶されなかった明治時代の小説家のように、たとえば僕がブログを移転したところで、「よくわからない理由でブログを移転する人」としか認識されず、ピーターパン的な、それでいて有り触れた、もういいや。前置きはもういいです。

ブログを移転するならばブログタイトルも変更するべきだ、という意味不明な思い込みに基づき、新ブログタイトルだけは大量に考えたので、それら日の目を見る事が無かったブログタイトルを書き出して、精神的なもやもやを解消したい。




「努力をせずに不平不満ばかり口にする人。」

新ブログ名の第一候補はこれです。今でも、もし移転するならば、ほぼこれで決定かな、というくらいに自信のあるタイトルです。そのマイナーバージョンとして、「努力をせずに不平不満ばかり口にしてはめそめそと女々しく泣いてばかりいる人」というものもありますが、冗長で、よくありません。やはり、「努力をせずに不平不満ばかり口にする人。」というブログ名は、正しく僕を体現している素晴らしいブログ名であり、「真性引き篭もり」という現ブログ名よりも正確に自らを表しているといえる、ほぼ完璧に近いブログ名。ブログ移転したいのではなく、ブログ名を「努力をせずに不平不満ばかり口にする人。」に変更したいだけだったのかもしれません。同ジャンルの候補は、「実質無職」や「天才カリスマアルファブロガー」など。




「回る東郷」

これが真性引き篭りhankakukeisuuの本気です。本気でブログ名を考えた結果がこれです。皆様ご存じのように、太平洋戦争当時は英語が敵国語として利用出来ず、野球をするにも「ストライク」を「良し」に言い換えていた、といった話は耳にした事があると思います。

それならば、かの東郷平八郎海軍大将の超必殺技である「東郷ターン」にしても、日本語に言い換えられていたに違いないだろう、と僕は考えたのであります。そして、その僕が推測した「東郷ターン」の日本語訳こそが、「回る東郷」であり、是非ともその、超必殺技感を自分のブログ名に取り入れたいと考えたのであります。コマンドはパンチボタン3つ同地押し。キックボタン3つ同地押しならば足下が無敵。レバー2回転で「祖国のために!」と叫ぶのも原作仕様。




「炎上予定」

どうせ炎上して精神的に果てしない苦痛を味わうであろう事が明らかならば、前もってブログタイトルを炎上予定、としておくことでダメージを低く抑える作戦。同様のものに「炎上計画」とか「糞ブログ」といったものもあるけれど、「炎上予定」というのが見た目も語感も綺麗でしっくり来る。




「生きているようで生きていない!生きているようで生きていない!生きているようで生きていないんです!」

「死んでいるようで死んでいない!死んでいるようで死んでいない!死んでいるようで死んでいないんです!」

生きているのか死んでいるのかすら自分でもよくわからない、まったく存在していないにも等しい半透明な人生を送っている僕を見事に言い表したフレーズ。元ネタはもちろんDAICHIの「ミスっているようでミスっていない!ミスっているようでミスっていない!ミスっているようでミスっていないんです!勝ったのは元住TOハート様」より。



「クソルブログ」
「ナギ無しブログ」
「どうだ、悔しいか。」
「超ガソでフィニッシュ」

同ジャンルの新ブログ名候補達。この中では唯一「どうだ、悔しいか。」だけが実践投入出来るレベル。そういう無念さみたいなものは常に僕の日常に付き纏っている。「ナギ無しブログ」も、「仏作って魂入れず」「でもブログってのは魂を入れずに口先だけの方が強い」みたいなナギ無しイメージが誰かに伝わるならば有りだけれど、伝わらないので駄目か。



「飯島秘書官、日本を語る。」
「織田有楽斎、喪中に服す。」
「関東甲信越、明日は曇り。」

ブログの表題の字面として、「漢字五文字」→「読点」→「漢字二文字、ひらがな一文字、漢字一文字、ひらがな一文字、句点」という流れがもっともかっこいいと思ったので、その流れに見合うものを幾つか考えてみたけれど、これくらいしか思い浮かばなかった。どれも、かなりお気に入り。

この漢字とひらがなのコンビネーションこそが、日本語のブログ名としては最も美しいと思う。同ジャンルの他の候補は、「織田有楽斎、半裸で踊る。」、「織田有楽斎、日本を語る。」、「織田有楽斎、相手は死ぬ。」など。




「梅田望夫のシリコンバレー通信」
「バラクオバマ暗殺計画」
「セックス」

逆に思いつく限りに痛いブログ名を付けるのも有りかな、と思って考えたのがこの3つ。いかにもリンクされなさそう、というメリットがある。でも、「それがcoolだ」と思ってそんなブログ名をつけたのではないか、と思われそうなのが精神的に辛い。

久しぶりにブログを投稿しようとすると日本語がふわふわしてしまい、不安定すぎて困る。「あの時ブログを移転していれば」と後悔し続けるような余生を送りたい。ブログ書くにはブログを書くしか無いんだよな……。裏技とか無いんだよ。しんどい。