2009年2月23日月曜日

緊張と困窮。



日曜の午後10時半から月曜の午前0時半に多少でも自信のあるエントリーを投稿しないブロガーなんて、僕は偽物だと思っている。また偽物になってしまった。

日曜の夜に投稿されたエントリーというのは、休日を終えた普通の人間が、一週間が始まる前に、その寝る前に読むエントリーだ。僕はそこにこそ最も自信のあるエントリー(自信のある、というのは、すくなくとも全力を尽くして書いたエントリー)を投稿したいと、この5年間思い続けてきた。もちろん、おそらくだけれど今もそう思っている。そう思って、そのプレッシャーに負けて頭がおかしくなって死ぬ。そうしてこんな風に月曜の朝を迎える度に「ああ、なんで僕はもっと頑張れへんかったんやろか」と、とても情けない気分になる。申し訳なさでいっぱいになる。いけない人間のような気分になる。

けれども、そのいけない気分というものは、簡単に打破する事が出来る。つまり、次の日曜の夜にはちゃんとエントリーを書けばいいのだ。投稿すればいいのだ。簡単な事である。次こそは、次こそは、と思う思いが積み重なってもはや日曜深夜は度し難い。たいへんに辛い。同じ年頃の人達は、月曜が来る度に車に乗ってあるいは地下鉄に乗って頑張って働いているのに食っちゃ寝え、食っちゃ寝えしてるだけだ。他人の目を気にしているわけではない。人並みに生きたいわけでもない。ただ、ただ、申し訳ない。申し訳ない。

そんな日曜深夜が刻一刻と近づいてくる果てしない緊張の中で意識朦朧と諦めきれず、まだなんとか日曜深夜の投稿に間に合うのではないか、今書き始めればかろうじて午前0時40分には投稿ボタンを押せるのではないか、などと出来もしない夢物語を無双して、睡魔とブログとのやりきれない狭間で押し問答をしながら頭の中で懸命に、懸命に一文一文ブログを書き続けていたら、いつの間にか眠っていて夢精して目が覚めた。

意識を失う寸前に頭の中で書いていた文章が「生まれ変われるならばピザがいい。ピザを切る機械で八等分にされたい。」だったせいか、焼きたてのピザを手に持ち、どこに届ければいいのかわからずに焦燥感と共に右往左往していたら夢精した。やりきれない。普通眠ったら気力と体力は回復するはずだ。ドラクエとか、FFとか、眠ったら気力と体力が回復する。それが普通だ。なのに僕はやっとの事で眠ったら憔悴して目が覚める。喉はからから。目はがらがら。節々は軋む。あまりのやりきれなさに窓を5センチだけ開けてみたら、20度はあろうかという生暖かい春の風が差し込んできた。春なんて来なくていい。春なんて来なくていい。