2010年7月13日火曜日

真性引き篭もり : gang否定後の世界。

SMMでSgtyがgangを全否定した上で優勝してしまった後に何が起きたかというと、hyhyのgangはそのままraxを割らない限り損発言であり、彼自身は「アジアの流れ」の外側に居た人物だからあまり重用するのも問題だけれど、実際にアジアではgangは否定された。gangの何が弱いかというと、「移動中は戦力が落ちる」「wardで動きがばれる」「TPで対応される」の3つであり、TPに関してはバージョンアップで多少マシになったとはいえ、残り2つの要因は手つかずのまま残り、よってgangは完全に廃れた。じゃあ、gangが廃れてどうするの?となった時に残ったのが「レーンの強さ」という、非常に抽象的で曖昧な要素であり、それでいて基本中の基本に立ち戻ってしまったわけである。そして、「レーンの強さ」という当たり前にして当たり前の事が行くところまで行ってしまったのが、アジア八強上位なのだ。その頃欧米は何をしていたかというと、puppeyが欧州一に輝くという時代錯誤なgangパーティーであり、アジア八強下位を含めて、レーン力で大きく劣るのは当然のこと。

それと同時に進んだのが、「3 carryの形を変えた踏襲」であり、3 carryが証明した15分から25分まで、もっと狭く言えば13分頃から18分頃という、15分前後にどのように振る舞うか(そして、タワーを何本壊すか)でゲームの勝敗を決めることが出来るという事実を踏まえた上での戦術の進化である。EHomeはその「進化の歴史」の中では極めて保守的な事ばかりやっていたチームで、基本は3 carry、それが駄目なら820というクラック、それでも駄目ならパクリ。それでも駄目、という役回りだった。3 carryに対しての最も強烈なアンチは、春先に一度書いたようにmid solo lionと1 carryであり、lionは任意のcarryを狙い撃ちで殺せてしまうため、また1 carryは25分、つまり3 carryが証明した「どのように振る舞うか」が最も重要な時間の、ぎりぎり、本当にぎりぎりの所で滑り込んできてしまう為に、古いタイプの3 carryを一寸の差で上回った。完全に淘汰されてしまった、と書ける程ではないが、3よりも2、2よりも1という原点回帰は続くだろう。