肉、肉、肉。

寒さに少しでも抵抗しようと、似たような服を気嵩ねして寝ると、気恥ずかしさから体が火照り、灼熱の業火に焼かれて眠り、遠くで聞こえる週末の、土曜特有の小さな音に怯え苛立ち目が覚めると、疲労と目脂で震える目蓋に、微睡む事も許されず、ドーハの悲劇の誰かのように、悲しく両目を手で覆うと、元気とか活力といった明るい文字が、頭の中で目覚めて暴れ、汚れた心を打ち拉がせる。




夢はありますか?
どんな夢ですか?

希望はありますか?
どんな希望ですか?




低俗なニュース番組の制作スタッフのテレビ局の社員が無理からに世相を写し出そうとしたくだらないフレーズのような何かがインターネットの細い絆を巡り巡ってテレビを持たない私に刺さる。刺さるといってもいつかどこかで誰かが夢見た人畜無害な刺さり方でなく、吐き気を催す原彩色の有毒有害として体に刺さる。痛む、痛む、苦しくて眠れぬ。本来ならばその切っ先を我が身を挺して受け止め守る、心というものが有るはずだけれど、無念にもそれは遠い日に死に、今ではそのようなものが存在していたという事実すら信じる事が出来やしない。私には夢がない。希望がない。職がない。自分の人生を良くしようという意志がない。自らに対する肯定的な感情がない。私にはおなかすいた、おなかすいた、眠たい、寒い、おなかがすいた。ピザ、がんもどき、寿司、天ぷら、湯葉、肉、肉、肉。