この素晴らしき世界を。

この世界はね、一秒、一秒、面白くなっているんだ。
この世界はね、一秒、一秒、楽しくなっているんだ。
みんなが懸命に働いて、素晴らしい世界を作ってるんだ。

なのに君は、眠ろうとしている。まったく、どうかしてるよ。完全に、いかれちまってる。いいかい、君は眠ったりするべきではない。ずっと起きているべきなんだ。眠たいから寝ようだなんて、愚かなことなんだよ。一時の欲望に身を任せ、素晴らしい一日を台無しにしようとしている。眠ろうだなんて、とんでもないよ。みんな言ってるだろう。インターネットは人々に、春をもたらす希望の未来なんだ。僕らは未来を生きている。なのに君は眠ろうとしている。過去にとらわれて眠ろうとしている。太古の昔から人間が、くだらない時代の退屈な日々に、毎日繰り返してきた睡眠なんて事で、かけがえのない今を浪費しようとしている。それは間違いなんだよ。眠るべきではないんだ。一睡もするべきではない。ずっと起きているべきなんだ。世界を感じるべきなんだ。世界を楽しむべきなんだ。それがわからないだなんて、君の感性は鈍ってしまっているんだ。アンテナを高く持ちなよ。神経を、とがらせなよ。世界を、この素晴らしい世界を君の心で感じてみなよ。この世界はね、とても楽しい世界なんだ。人類が生きてきた時代の中で、一番素晴らしい世界なんだ。その楽しさは起きていないと味わえない。なのに君は、こんなにも素晴らしい世界を蹴って、パソコンの電源を落とそうとしている。そんな事をして何になる。眠ったところで何になる。そりゃあ、横になってゆっくり休めば、活力を養えるだろう。生気は回復するだろう。けれども、君の人生に、そんな事が必要かい?よく考えてみなよ。元気になっても、何も無い。頭が冴えても、使い道はない。明日に備えて眠る事に、意味がある人生を生きてはいない。それならば、楽しむべきなんだ。だからこそ、楽しむべきなんだ。君は人生を楽しむべきなんだ。感じてみなよ、この世界を。こんなにも楽しくて、こんなにも刺激的で、こんなにも面白い世界を、それを体で、心で、感じてみなよ。そうしたら、眠ろうなんて気は失せるはずだ。起き続けようって思うはずだ。なのに君は、眠ろうとしているんだ。一日中インターネットをして、遊び疲れて、眠ろうとしているんだ。こんなにも面白い世界を放って、君は眠ろうとしているんだ。こんなにも素晴らしい世界を蹴って、君は眠ろうとしているんだ。