2012年3月19日月曜日

GESTとhfgl(前回分)のリプレイ雑記。

GESTとhfgl(前回分)のリプレイが出たので全て見てみた。面白かった。誰かブログに書いていないかなと探してみた。見つからなかった。なので自分で書く事に決めたんだ。レジェンドの全滅は中国によって引き起こされた事態だけれど、GESTの結果は「まぼろしすらもまぼろしに」といったところ。



中国が圧勝する為の大会であろうと予想されていたhfgl(ハオ・ファング、ゲーミング、リーグ、だったかな?確か。)は、終わってみれば中国の圧勝にすら意味が無く、中国内戦を見る為の大会にすぎなかった。一方のGESTは中国が参加しない大会だった。即ち、鳥無き島の蝙蝠が圧勝する為の大会だったはずだ。しかしそこで僕等が目にしたものは、鳥無き島の蝙蝠達がpinoyに棍棒で殴り落とされ血へどを吐きながら踏み潰される壮絶な光景だった。

とにかく、中国さえなければ、というのがアジアの英雄達だった。その英雄の中の英雄たるyamateとmushiが同じチームに居て、中国が居ないという事は、彼らが優勝、とまでは行かなくても普通に勝ち進むはずだった。なのに彼らは予選グループで滅多打ちにされて消えた。しかも負け方がまた絶妙で、TAで名を売ったアジア最強の無双型carryプレイヤーだったmushiにAMを振りTAに負け、そのmushiを後衛に回したゲームではエースがdiscし4人になった相手にセーブロード拒否した上で本陣を300まで減らしながら逆転負けを喫するという壮絶な消え方。時計は回る。伝説は死ぬ。

優勝したMSIは2鳥で2ボトルを回す方法でTA、naga、wr/qop/nw/potm等の3carryで全ての相手に完勝。シリアスな大会でここまで説得力を持つTAは初めて見た。ウイナーズファイナル、グランドファイナル共にそれまでpickし続けていたTAを完全に切ってきたのはご愛敬。mushi+yamateにTAで完勝しているのだから、あれこれ言える余地はない。

smmでLGDを倒して中国四強超えを果たして3位に入ったMineskiも2鳥2ボトルをやりまくっていたし、フィリピンは2鳥2ボトルが最先端らしい。フィリピンは今頃になって「国内シーン」と呼べるものが本格化し、マレーシアの3倍の人口が効いてきた。フィリピンのチームはおしなべて強かった。


gestとglhfを見比べて一番の違いは、パンダ。gestではパンダは完全に無視された。一方で、中国シーンは金太郎飴並にパンダが出現する。中国のパンダは昨日今日に始ったことではなく、DKやCKやSGよりも優れているとの結論がかなり昔に出ていて、シーンの流れ自体がパンダ使いを巡る下克上、みたいな時期すらあったのだけれど、アジアでは完全にノーパンダ。「これって中国人の愛国心?」みたいな疑問が浮かんでしまうくらいに、gestではパンダを見なかった。メタがどうとかではなくて、パンダは強いはずなんだけれどな。アジアは中国よりも3 carry寄りでゆったりとした展開だから、パンダが活きないんだろうか。もう少しシーンが突き詰められれば、パンダへと行き着くんだろうか。

というか、「日本人には英語」とかとは違う次元でChuaNがやばい。ChuaNはどちらかというと"レジェンドのチームメイト"だったのに、下克上どころの騒ぎじゃない差が付いてしまった。アジア人レジェンドの中で一人だけ勝ち組。中国語やばい。殺されたくないdota allstarsのproはもう中国語習得して中国に渡るしかない。中国に糞味噌にされた人達がセレブ化してるdota2シーンは本当に貧相。dota allstarsシーンが未だにポコポコ沸いてるアジアは、もう完全にdota2移行する意味を失っている。ざっとチームのウェブサイトを見て回ったけれど、有名どころのスポンサーも数多くついてしまってるし、この調子だとアジアが欧州を征伐するというリフレインは起こらないだろう。dota2は別ゲーすぎるので、シーンがきちんと回り出さない限りNaViに追いつくのは到底不可能。

とにかく、時の流れは残酷だ。zsmjとか820とかkurokyとか13babyとかAZENとか、半年以上のブランクがある人はもう駄目なんじゃないかと思うくらいのフィリピン祭りだった。kuroky復活しないかなー、上の5人で(無茶苦茶)。