椅子の上。

元気になれば元気になったで体中の痛かった所をいぶかしげにさすったり押さえたりしながら、椅子の上によじ登りビデオゲームをする自らへの憎悪と嫌悪が交互に一枚一枚積み重なって高く、高く天を突く。頭痛が去った時に訪れる正体不明の非生産的な万能感はそこにはなく、体のどこか胴体の内側が、今も人知れず痛みを感じているような気がして不安と心細さが打ち消えず、そこから逃れようにも行く当てはない。痛くもない頭が痛いように思え、痛くもない胴体が痛いように思える一方で、痛むはずの心はもうない。心ない人よ、君の言う未来とは何、希望は何、君の夢は何。