ジュン氏:
カオス ヒーローズ オンラインは,元々「ウォークラフトIII」の「Chaos」というMODから派生したものでした。私はChaosのパッチチームの一員として,約8年間バランス調整や開発に携わってきました。
4Gamer 箭本進一:
なるほど,「Defense of the Ancient」(DotA)などと同じような経緯のものだったんですね。
> 「Chaos」というMOD
まずはこれ。
ChaosというMOD。
ChaosというMODがあるそうです。
その"ChaosというMOD"のローディング画面。
それがこちら。
これが、"ChaosというMOD"のローディング画面です。
ようは、DOTAです。さらに、その下。
Originally By Eul。
Base Map: Dota 3.9pro。
eulという人は、元祖dotaを作ったmod制作者。
ベースマップというのは、modのソースを流用して改造しました、ということ。
4Gamer 箭本進一: なるほど,「Defense of the Ancient」(DotA)などと同じような経緯のものだったんですね。同じような経緯?
冗談もたいがいにしてください。
ChaosというMODは、ただのパクリです。
では、なぜそんなChaosというMODが韓国で流行ったのか。
それは、スクリーンショットを見ていただければよくわかると思います。
上の画像を見ていただければわかると思うのですが、僕が撮影したスクリーンショットでは、「300」という数字しか表示されていません。本来は、そこに、韓国語の説明文が入ります。これはテレポートの巻物なので、「使った瞬間に無敵になって本陣に安全に帰還できる」とか書いているのでしょう。300というのはクールダウンです。カオスヒーローズオンラインそのままです。僕のWarCraft3は、韓国語パッチを当てていません。パッチを当てると、韓国語が表示されるようになります。
”ChaosというMOD”は、ゲームの説明文が、全て韓国語でした。韓国人は英語が読めない。韓国語が読めた。だから韓国ではChaosが流行った。別に面白かったというわけではないのです。
韓国人もChaosを面白いなどとは思っていない、という事実は上の画像を見ていただければわかります。League of Legendsに一瞬で抜かれています。LoLが韓国でサービスを開始した初日に抜かれたそうです。カオスヒーローズオンラインというのは、その程度のゲームです。
セガがどうしてそんな糞ゲーを我が国に持ち込んだのか。
その理由を理解するのは簡単なことです。
まともなゲームは、全て売り切れてしまっているのです。
dotaから派生したdota allstarsのスタンドアローンクライアントであるdota2というゲームは、steamで有名なvalve社が開発し、steam上で、既に日本語化されています。セガが入り込む余地はありません。それどころか、valveはdota2の日韓での展開権をネクソン社に売却しています。また、League of Legendsでは開発会社であるriot社が自ら、日本展開を準備しています。ここにも、セガが入り込む余地はありません。
先日、ヨーロッパにおいてdota2のアクティブユーザーがLoLのアクティブユーザーを上回ったというレポートが出回り、一悶着あった挙げ句、レポートが削除されるという騒動がありました。現在、dota系(あるいはMOBA)と呼ばれるゲームで一位なのは、間違いなくLoLです。そして、それに次ぐユーザー数を抱えているのはdota2。3位は未だに中国アジアで莫大なアクティブユーザーを抱えている、dota allstarsです。これはブリザードエンターテイメント社のものであり、セガに手が出せるような代物ではありません。
dota2、LoL共に、日本での展開権は売り切れています。
dota allstarsも似たようなものです。
セガには買えません。
セガに買うことが可能だったのは、韓国で失敗に終わり、LoLに完全敗北したカオスヒーローズオンラインという二束三文のゲームだけ。そんな理由から、韓国人にすら見捨てられた糞ゲーが、セガによって日本展開されたのです。
4Gamer:
ヒーローが多いだけに,開発は大変そうですね。では,開発で一番苦労されたヒーローは誰ですか。
ジュン氏:
カオス ヒーローズ オンライン
「チャン」というパンダのヒーローですね。彼は「風」「火」「土」という元素の力を発揮するモードに変身でき,外見も使えるスキルも,まったく異なったものになります。
彼は,いろいろなプレイヤーさんのプレイスタイルに対応できるヒーローを作りたいというコンセプトで作られたものです。企画当初は「これは面白いものになる!」と考えたんですが,制作がとても大変でした。あとから考えてみると,丸々4人のヒーローを作ったのと同じ労力がかかっていました。
>丸々4人のヒーローを作ったのと同じ労力
これなんかも酷いです。
Chaosの旧バージョンの「チェンというパンダのヒーロー」は、WarCraft3本編のパンダをそのままパクっただけのヒーローでした。 WarCraft3本編のコードをコピペしただけで、「制作がとても大変でした」とか言ってるわけです。
韓国人の捏造と同様に酷いのが、セガの捏造。
10年以上の歴史があるジャンルを捕まえて、新ジャンルとか言うセガ。
さらに酷いのがこれ。
海外に存在するプロプレイヤーはLoLやdota2の話であって、カオスヒーローズオンラインの話ではない。人の褌で相撲を取るというレベルを通り越した悪質な宣伝。セガは、日本人を如何にして騙すかという事しか考えていません。
dotaというジャンルにおいて、パクリはまったく悪いことではありません。MODというジャンルは、パクリと流用を繰り返す事で発展してきまし た。問題は、カオスヒーローズオンラインの開発会社である韓国人が、歴史を完全に捏造していることです。”ChaosというMOD”という完全なでたらめ にあります。日本人を騙すという宣伝戦略を選択しているセガも同じくらい悪質ですし、広告費に媚び諂ってそれを右から左に広める4 gamersも同罪です。
念のため、カオスヒーローズオンラインと”ChaosというMOD”と、Defense Of The Ancient Chaosが同一のゲームだという証拠を貼っておきます。
カオスヒーローズオンラインに存在するアイテム、吸血ポーションと魔法耐性ポーション。これらは、WarCraft3本編からの流用なので、様々なMODに取り入れられていました。dotaにも無敵ポーションやテレポートを使うと即無敵という仕様が存在していた時期があったのですが、全てバランス調整の為に修正されてなくなっています。カオスヒーローズオンラインは、dota2と違い一切進歩していないので、他のMOBAでは否定された糞仕様や糞アイテムがそのままそっくり残っています。
魔法耐性ポーションを使うシルク。
シルクのスキル1。
シルクのスキル4(ult/究極)
そっくりそのまま同じです。
ザイロス。
ストーンコールド。
アルカラス。
パンダ。
スキルもそのままです。
これらのキャラクターは、ブリザードエンタテイメント社がWarCraft3本編の為に制作した3Dモデルであり、dota Chaosはそれを用いて居るだけです。カオスヒーローズオンラインはそれを流用しているだけです。同じWarCraft3のMODを元としたdota2では、キャラクターのモデルや顔グラフィックを悉く改悪する事でブリザード社との関係を清算しているのですが、カオスヒーローズオンラインはそのまんまです。(たとえば、WarCraftのアイコン的なパンダは、valveのdota2では耳の生えた奇妙な獣人になっており、パンダとは完全に決別しています。)
なお、韓国以外にも自国語のdota系MODが流行った国がありました。
それがこちら。
教えて著作権。
どこの国かはお察しください。
しかしながら中国では韓国と違い、中国語に翻訳されたdota allstarsが勝利します。当ブログに時々出てくるzsmjというプレイヤーは、元はdota三國のプレイヤー。最強の郭嘉使いだったそうで。
その一方で、国産のdota系MODが全て英語で、全然流行らなかった国もありました。前にも書きましたが、The Great Strategyという日本人が作ったMOD。epic warでも5桁のダウンロードがあったようですし、battle.netでもたまに見ましたが、英語圏のdota系modは全てdota allstarsが総取りしました。
で、僕が何故Chaosについて少し知っていたかというと、当時は日本語による解説サイトも有り、50ゲーム程度プレイした経験が有るからです。論外の糞ゲーでした。カオスヒーローズオンラインも、プレイせずに書くのは筋が通っていないと思い15ゲームプレイしましたが、論外の糞ゲーでした。もしもdota系ゲーム(MOBA)を遊びたいならば、素直にLoLを遊ぶべきです。dota2という選択肢も一応は有ります。