目が覚めるなり力尽きる。

体の中でふつふつと沸く憎しみを素知らぬ顔で通り過ぎて、おはようの一語を声にも出さず中空に放つ。暑さに押されてスタックした意思を持たないおはようの一語を乱暴に手で振り払って手から血が出る。流れ出た血は空に染みこみ救いのない夏の深い夜をまた続かせる。力尽きるまで僕は眠れず、力尽きるまで僕は眠る。