2013年10月22日火曜日

メタなんてものはない。

ターニングポイントはAMのultがAOEになったあたりからで、それ以降のdota allstarsにはメタなんてものはない。ただ強化されたヒーローが使われて、弱体化されたヒーローが使われなくなるだけ。ここ数年はdota2に追加されるヒーローは理解不能なほど強化されてから追加されるという方針もあって、かつて存在していたプレイヤーサイドによるメタの更新、メタの変位という現象は完全に消滅している。

強いチームが存在して、そのチームが採用した戦略が強いという事が広く知られ、その戦略が流行ったものの、流行った事により弱点が次第に浮き彫りになり、弱点を狙える次の戦略が流行る、というプレイヤーサイドによるメタの更新もかつてはあった。でも今はない。何故猫も杓子もTHDだったのか。強化されたから。何故誰もTHDをpickしなくなったのか。弱体化されたから。どうしてDRがpickされたのか。強化されたから。何故誰もDRをpickしなくなったのか。弱体化されたから。そんなのばっか。フリオン、熊、BH、あの辺も全部そう。taurenまで行くとジョーク。今のdota allstarsにあるのはメタじゃなくて、"バランスの悪さ"だけ。

今回の6.79パッチはバランスの悪さだけではなく、pubでテストをして統計もとらずにいきなりトーナメントに新バージョンを投入するという萎える萎える展開。バランス改変したならpubで公開して統計とればどこが腐ってるのか一発でわかるし、プレイヤーサイドも新メタに対応出来る。けれどもMAPまで改変した新バージョンでその作業をせずに、パッチリリースと同時にトーナメントにもそのバージョンを強要。AMのultがAOE化して以降のバランス調整能力には一切期待していないけれど、バランスがどうとかではなく、いきなり昨日今日で別ゲーでトーナメントされてハイ連勝止まりました、とか見せられてもなにも面白くない。eSportsはベータテストの場じゃないです。10ドル払って見てるんです。