2013年10月24日木曜日

夏から20秒

僅かに残りかけている希望のようなものに指を伸ばせば手がかかりそうで明るすぎる暗闇の中に腕を伸ばして手探りすれば、忘れ去られた夏の暑さで脳みそが軋む音が聞こえる。

泳ぐのに情熱はいらない。

泳ぐのに必要なものは、水と筋肉である。水と筋肉があれば人は自ずから泳ぎ出す。そこには意志も情熱もいらない。僕はこんな人生に陥って尚、少しでも前に進みたい。米を炊く体力を失って豆腐をすすり、シャワーを浴びる気力を失って汗を摘まむ。ここにあるのは死体だ。腐っていないだけの死体だ。異臭...