2013年11月9日土曜日

傘を差して雨の日に横断歩道を渡れば、その傘は誰かの青信号を遮る。

猟銃を持って地に伏せて引き金を引けば、その銃弾は誰かの太ももを貫く。どこで銃を手に入れたのか、なぜその場所で地に伏せたのか、自らさえもその問いに答えを用意することは出来ない。ただ道があり、ただ人が居て、引き金にかかった指がわずか数センチ動いた。それだけの事で銃弾が飛び、それだけの事で鮮血が飛んだ。

傘を差して雨の日に横断歩道を渡れば、その傘は誰かの青信号を遮る。赤が消え、緑が点り、奇妙な音楽が流れると同時に人々は歩き出したが、傘に視界を遮られた孤独な女は僅か数分の一秒だけ歩き出すのが遅れた。ただ雨雲が空に浮かんだというだけの理由で降った雨は傘を呼び、女の人生を僅かに狂わせたが、すぐに誰もが歩き出し、雨も止んでやがて乾いた。

椅子から落ちた。

一段落したので、椅子の上で背伸びをしたら、バランスを崩して椅子ごと倒れた。衝撃でしばらく身動きが取れずそのまま寝ていた。どうにかして転がり起きてしばらくたったけれど、胴体が中から痛くて気が重い。あまりのばかばかしさに滑稽だなと思うけれど、笑う気力無し。