2013年11月14日木曜日

「このゲームはpay to winじゃないよ!」という偽装が酷い。

明らかに金を払えば強くなるゲームを「pay to winじゃない」と強弁する人が居て酷い。

「無課金でも課金に勝てる」とか「最後にものを言うのはプレイヤースキル」とか彼らは主張するけれど、そりゃあね、そうだよ。ビデオゲームなんだから。ビデオゲームなんだから、プレイヤーの操作が勝敗に関わってくるのは当たり前。1円でも多く支払った人が勝つなんて、それはオークションであり、もはやビデオゲームではない。

「pay to winかどうか」ってのは、まったく同じ人が課金と無課金で戦った場合、どちらが勝つのかってこと。課金したキャラクターと、無課金のキャラクターを戦わせて、どちらが勝つのか、どちらが有利なのか、ってこと。もしも5%でも、あるいは1%でも課金した方が有利ならば、そのゲームはpay to win。課金した方が勝つのならば、もっとあからさまにpay to win。他の誰かと比べるのではなく、比較対象は同じ人物の操作するキャラクター。もしも課金した方が勝つならば、そのゲームは明確にpay to winです。

1000時間プレイすれば課金と無課金の差はなくなる、という事を根拠にして「pay to winじゃない」と強弁する人も居ますが、それはようするにpay to win。1000時間まではpay to win、そこからはpay to winじゃなくなるってだけ。ほとんどのプレイヤーは1つのゲームを1000時間も遊ばない。

そんなわけで、開発自らがpay to winじゃないと言い張るWoTとか、あるいはLoLとか、Hearthstoneとか、「pay to winじゃない」と強弁する人がインターネット上に存在するゲームのほとんど全てがpay to win。

グラフィックが変わるだけの課金とか、フレンド登録上限が増えるとか、課金制を選択しているけれどpay to winじゃないゲームも、もちろん一部には存在する。けれどもそういうゲームのプレイヤーって、「このゲームはpay to winじゃない!」とかあんまり言わない。

酷いのになると、過去ログを遡れば課金しているにも関わらず「おまえが負けるのは課金が足りないからではなくプレイングに問題があるからだ!」と偉そうな紹介記事を書いていたりで、pay to winという言葉を巡るインターネットの現状は酷い。声の大きい方が勝つ、あるいは数の多い方が勝つという状態で「このゲームはpay to winじゃないよ!」がインターネットを覆っている。