2013年12月13日金曜日

その昔、金魚ジュースは人だった。

金魚をすり潰すのは嫌だと誰もが言うけれど、ミキサーの中に入った金魚をすり潰すスイッチと金魚になるスイッチのどちらかを押さねばならないとなると、誰もが迷わずミキサーを回す。高速に回転するステンレス製のプロペラが泳ぐ金魚を何度も叩き、金魚ジュースの出来上がり。なのに、誰もそれを飲まない。金魚の命と引き替えに完成した金魚ジュースには目もくれず、人は人として生きていく。決して金魚になることなしに。かつて金魚は人だった。金魚ジュースも人だった。

なぜ人生はこんなにもつまらないのか。

たのしいことがない。何をやっても楽しくない。確かあれをすれば楽しかったはずだと懸命に過去の記憶を辿って、むかしは楽しかった事を一生懸命こなそうとしても、ぜんぜんたのしくない。思い切りが足りないんだとか、やる気が足りないんだとか、自分を励ましてたのしそうなことをしてみても、ぜんぜん...