何かあっても書けないし、何も無くてもまた書けず、その区別もつかない。

何も考えていないです。何も思ってもいないんです。楽しいことなんてないし、幸せも探してないし、苦しみも大概忘れたし、全部体に染み込んで、なかなか地表には出てこないんです。目に付く度、手に触れる度、ぬぐったり蹴ったり大切にしまったり取り置いたりしてるんですが、気がつかぬ間に増えていくんです。泣こうにも涙は無くて、叫ぼうにも声は無くて、ため息を吐こうにも息が吸えない。まどろみの中へんな節を刻んで、鼻を握って背中をかいて、椅子に座ってまた落ちて、目を開ける力も無いのです。目を閉じる力も無いのです。