三日月

不平不満を口にしなければ、不平不満は耳に入らない。
不平不満を思わなければ、不平不満は存在しない。
幸せな言葉をたくさん並べて、幸せな未来を思い描いて。
楽しいことだけを口にして、幸せだけを懸命に説いて。
1つ明るく微笑む度に、1つ爽やかに笑ってみる度に、
見えない部分が広がって、三日月のように欠けていく。
縋り付くべき幸せも、頼るべき喜びも、寄りかかるべき楽しみもない。