冬は風で飛んで

真夜中に目が覚めて居場所を失い天井の上の見えない空を見つめながら、雲の上を行く旅客機の警告灯と同じペースで瞼を上げ下げして自らの居所を探る。夢の中で見た熱狂にも、春の夜の静寂にも、自分の居場所はない。