ブログのエントリーになるはずだったもののお墓。

これは墓であって、ブログのエントリーではない。


たとえば今日僕が死ねば、僕が昨日や一昨日に書いておきながらも投稿ボタンに辿り着けなかったエントリーは永久に、インターネットの世界に現れない。けれどもそれらとは別に、僕が永遠の命を得たとしても、永久にインターネットの世界に現れないブログのエントリーだってある。一生懸命書いていたのに、何かのきっかけでふと、投稿ボタンに辿り着くという意志を消失し、ブログのエントリーには必要不可欠である魂というものを失ってしまった、テキストファイル上に残された痕跡。ネットサーフィン中に見かけたふとしたきっかけで、そんな古い痕跡のことを思い出し、それを探り当て、ブログのエントリーとしてではなく、ブログのエントリーになるはずだったもののお墓として、ここに投稿しておく。1日に10時間も一心不乱にブログを書いた日に限って、何故か僕のブログに投稿されるのは僅か2行のエントリーなのだ。ブロガーは辛い。


これは第六版の最終清書であり、投稿ボタンまであと5時間くらいの距離にまでは近づいていたと思う。明らかにあと一息というところだったのに、なぜそこで折れたのかは忘れたがおそらく、自らのブログを汚したくないという清廉への憧れに、その日の僕は敗れてしまったのだろう。最終更新日は12年5月25日となっている。この墓の前に立った見知らぬ誰かが、「決してブロガーになどなるまい」と固く心に誓っていただけたならば、これ幸いである。


なお、このエントリー即ちブログのエントリーになるはずだったもののお墓というエントリーは、ついぞ投稿される事は無かったのである。なぜ